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8月の森リン大賞より(小5・小6・中1の部) as/3421.html
森川林 2018/10/05 09:22 

 毎月4週目の清書をパソコン入力で送ってもらった場合、自動的に森リン採点が行われます。
 その森リン点が最も高かった作品が森リン大賞となります。

 小学4年生以上でローマ字入力ができる人は、自分でパソコン入力する練習をしていくといいと思います。
 パソコン入力(タッチタイピング)の練習の仕方は、
1.それぞれのキーを打つ指を決めて入力するようにします。
2.自分の好きな歌を1曲歌いながら、その歌詞を入力するようにします。(これならテキストなどを見ずに、パソコンの画面だけ見て入力を続けることができます)
3.毎日10分を目安に続けます。(上達のコツは、短い時間でも毎日続けることです)
4.全部打ちきれない場合は、続きをお父さんやお母さんに打ってもらいます。
 これで、すぐにパソコン入力が上手にできるようになります。

 今は、音声入力で作文を書いている人もいます。
 中学生の人などで時間がないときは、音声入力を利用して作文を仕上げていくといいと思います。
▽音声入力の仕方はこちらの記事で。
https://www.mori7.com/index.php?e=3322#e3322

■8月の森リン大賞(小5の部123人中)

   「痛い」のあとには楽しみがある。
          幸村
 「熱いよー。痛いよ-。」
ぼくが三年生の頃、災難がぼくに降り注いだ。友だちと庭で花火をして遊んでいたら、誰かがけったロウソクがぼくの足に当たった。あまりに熱くて大泣きした。近くのプールにあわてて飛び込んだがなかなか冷えない。急いで車に乗って、亀田総合病院に行った。「あ、かめだ。」<だじゃれ>
 ここで、友だちの父親で心臓外科医の先生に
「このきずあとは、死ぬまで残るよ。」
と言われてしまった。ぼくはショックで頭がまっ白になった。そして、悲しみを感じた。死ぬまできずあとがのこるなんて信じられない。けれども、悪いことばかりではなかった。ふつうは入れない病院の裏側を見れたり、幸いにも友だちのお父さんが医者で近くに病院があったりしたから、ひがいも少しはおさえられたにちがいない。しかし、まるであざのようなきずあとは消えていない。
 祖母に、
「痛かった思い出ある?」
と聞いた。すると、
「小学六年生の時に、廊下を大急ぎで走っていてね。それで、角で小さい子とぶつかっちゃたな。向こうは頭だったから『あまり痛くない。』と言っていたけれども、わたしは鼻で一週間以上あざが出来ちゃった。それから廊下は走らないようにしたよ。」
と思い出しながら教えてくれた。ぼくも、痛い思いをしながらも学んだことはある。よそ見をしながら、階段を下りていったらつまづいて転んでしまった。それからは、階段を上り下りするときはよそ見をしないようにしている。
 ぼくは痛みを感じるメカニズムを調べてみた。刺激を受けた皮膚は未末梢神経に信号を送る。そして、伝わった刺激は神経線維を通り、感覚神経を通じて脳に伝わるのだ。痛みとは人に警戒心を持たせて危険から生命を守る危険信号であることも学んだ。
 ぼくは、人間にとって痛みとは苦しみと楽しみをそろえた試練だと考える。この試練を達成したときに楽しいことや新しい発見があるものだ。花火のように、時にはリスクがあっても、それを体験したときに新たな発見へとつながることもある。痛みを感じるということで、人は自分の生命を守るのである。

■8月の森リン大賞(小6の部123人中)

   親孝行をいつかしたい
          らるせ
「じゃあ行くよー。」
私の家族はこの間、兵庫県の宝塚市に家族で旅行に行った。なぜ宝塚になったのかというと、私がだいの宝塚歌劇団のファンで、まだ本場の宝塚市でミュージカルを観たことが無かったから行けることになった。それが決まってミュージカルのチケットが取れたと聞いた日、私は嬉しくて何もできなかかった。そして、朝8時の便の飛行機に間に合うように朝早く家を出た。
 2~30分後。羽田空港の駐車場に到着した。
「見えたー!」
心の中で叫んだ。
空港が見えた時、私は宝塚にやっと行けるという、ワクワク・ウキウキした気持ちが込み上げてきた。朝早かったから、家ではなく空港でご飯を食べた。そして荷物、つまりトランクを預けに行った時。私たちが予約していた飛行機がエンジン不具合のため運休になってしまったという話を聞いた。家族そろって一瞬動きが止まった。まるで銅像のように。思わず父は何回も聞いていた。
「本当に運休なんですね。本当なんですよね。じゃあ、次の便の飛行機には乗れますか?ちょっと探していただけますか?」
凄く慌てていた。そうでないと、兵庫(大阪)に着いてからの予定が狂うからだ。あーまた始まる。何が始まるかというと、夫婦喧嘩だ。私は運休という言葉を聞いたとたん、始まると思った。
「あなたがゆっくりご飯を食べているから~~ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ・・・・・・」
次に言い訳をする父
「だって~~ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ・・・・・・」
「もうしょうがないじゃん!!!」
私がけんかをおさめる。そこにいた担当の人もこの状況を見て困っていた。・・・・・・・・・1時間後。次の便の飛行機に席はバラバラだが乗れることになった。これを聞いた父と母は安心したようだ。1時間前は喧嘩していたのに、今となってはもう仲良しだ。このように喧嘩する二人だが、喧嘩をしないと父はすごく面白い。変な面白くない冗談を言ったり、虫みたいに不思議な行動をしたり。私の父はとにかく何をするかわからない。だからこそ、私の家族は充実していて、楽しいのだと思う。だから、たくさんの場所に連れて行ってくれたり、面白がせてくれたりする家族にいつか親孝行ができれば良いと思う。
 こうして、旅行はあっという間に楽しく幕を閉じた。大好きな宝塚を観ることが出来たし、おいしいものも食べることが出来て最高の旅行だった。
 人間にとって、家族とは大切な宝物で、励ましの存在であると思う。私にとても優しく面白く接してくれる人は、家族以外いないと思うから、これからもこの気持ちを忘れず家族を大切にしたいと思う。永遠にこのような雰囲気の家族でありますように。(笑)

■8月の森リン大賞(中1の部79人中)

   チームワークを大切に
          なっち
 「がんばるぞ。」
私は、ときには「チームワーク」というものが、必要とされることは必ずあると思う。そして、一人では、絶対にできないこともあると思う。そんなときに、仲間というものが存在され、助け合い、喜びを分け合い、味わうものなのではないだろうか。私は、チームワークを大切にすること必要だと思う。
 その理由は第一に、チームワークがなければ成り立たないことがたくさんあると思うからだ。例えば私は、小学六年生の運動会で組み立て体操をしたことがある。組み立て体操は、一人で行う演技もあるが、二人以上で行う演技の方が多い。サボテンやタワーやピラミットなどの技は協力しないと上手くできない。特に、クラス全員で作るピラミットはチームワークがしっかりしていないとできない。一人でもずれていたり、やる気がなかったりして心が一つになっていなければ素晴らしい演技にはならない。そのために、私のク
ラスでは、
「せえの」
という大きなピラミットを作ることにした。すると、最初はバラバラだったのがきれいに軽く乗れ、ピラミットを作れるようになった。作れるようになるまで、みんなで何回も練習し、苦労したがピラミットを作れたときはとてもうれしかった。運動会本番でもみんなで心を一つにしてピラミットを成功させることが出来た。私は、そのときチームワークって大切なんだと改めて感じた。チームワークがなければ成り立たないことはたくさんあると私は思う。そのときにどうやって心を一つにして行うことが出来るかということが大切だと私は思う。
 その理由は第二に、チームワークによって味わえる喜びがあるからだ。例えば私は、小学五年生のときに毎年行われる球技大会でTボールというのをした。Tボールとは、野球を少し簡単にしたものだ。だから、野球なんてやったことない私にでもできるスポーツなのだ。一つのクラスで二チーム作って他のクラスと戦う。そして、一番強かったチームが優勝だ。私達のチームは、その優勝に向かって作戦を考えた。私のチームには、野球を習っている男の子が一人いた。その男の子を四番目に登場させ、満塁の所にホームランのように打ってもらうという単純な作戦だ。すると、この作戦が案外上手くいき、私たちの試合では得点版を暇にさせなかった。次の試合もその次の試合も相手のチームを負かし、私たちのチームは、なんと決勝まで来てしまっていた。私たちのチームワークは、みるみる高まっていった。私たちは、うれしくて円陣まで組んで決勝に挑んだ。すると私たちのチームは、相手チームにヒットすらまともに打たせず、私たちのチームだけどんどん点を入れていき試合は終了した。私たちは、あまりの嬉しさにみんなで大声で喜んだ。今、」私は中学生になったが、今でもあのときのまるで奇跡のような優勝は覚えている。私は、そのときチームワークにより、味わえる喜びがあることに気づいた。 
 確かに、個性をうずめて、チームワークを重んじるのは、良くないという意見もある。しかし、「よい友人を得たければ、まず自分が良い友人でなければならない。」という名言があるようにチームの輪を重んじながら自分も努力してチームを高める勇気が必要だ。だから、私はチームワークを大切にすることは必要だと思う。これから、チームワークを大切にしなければ成し遂げれないことがあれば、組み立て体操のときやTボールのときのように仲間と協力して成し遂げたい。


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コメント欄

森川林 2018年10月5日 9時34分  
 近い将来、AIによる小論文自動採点の時代が必ず来ると思います。(もう、あるのかもしれませんが)
 すると、入試の中身は、○×試験よりも作文試験の方が中心になるでしょう。
 作文力の方が、○×の知識よりも、本当の学力との相関は高いはずからです。
 しかし、この場合の作文力は、文学的な表現力よりも、経験力や思考力に近いものになります。
 文章をこね回すような表現力ではなく、豊かな経験と深い思考が評価されるようになるからです。


nane 2018年10月5日 10時3分  
 森リン大賞は、小4までは作文を載せていません。1位の作文を掲載しているのは小5からです。
 どうしてかというと、小4までの生徒のお母さんは、1位の作文とわが子の作文を比べて、必ず何かひとこと言いたくなるからです(笑)。
 そして、それを言うことによってプラスになることは何もなく、かえってマイナスになることしか出てこないからです。
 親は、自分の子を他人と比較せずに、自分の子のいいところだけを見ていくことが大事なのです。


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