ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 新しいオンライン教育――人間の触れ合いのあるオンラインがリアルな教育を超える Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 3933番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/17
新しいオンライン教育――人間の触れ合いのあるオンラインがリアルな教育を超える as/3933.html
森川林 2019/12/02 07:59 

 オンラインクラスの教育は、単なる通信指導よりも、さらには個別電話指導よりも、また逆に教室での通学指導よりも、大きな可能性を持っています。

 ここでオンラインクラスの教育とは、ほかの教育機関がやっているようなビデオのオンラインやマンツーマンのオンラインではありません。
 そういう一斉指導のオンラインや、個別指導のオンラインは、リアルな教室でも同じようにできることですから、特にオンラインでやるメリットというものはありません。

 従来のオンラインのメリットと言われるものは、場所が離れていても参加できるということと、一斉指導の場合は優れたビデオ教材を見られるというメリットで、それはそれでいいことですが、それだけのことでしかありません。

 新しいオンライン教育とは、少人数で生徒どうしの交流があることと、先生と生徒の双方向のやりとりがあることが重要な条件になっているオンラインです。
 なぜかというと、子供の教育は、一定の人間関係の中で行われるからこそ、学習面も含めたトータルな成長に結びつけることができるからです。

 人間関係の中には、学習内容以外のことも入ってきます。
 例えば、人前で発表するとか、その発表に質問を言うとか、その質問の仕方とか、その質問に対する回答の仕方とかいうようなことが学習内容以外のことです。
 そのやりとりの中で、気の合う人も出てくれば、あまり気の合わない人も出てくるでしょう。
 また、同じことを言うのにも、人によってさまざまな個性があるということにも気がつくでしょう。

 そういうリアルな人間関係は、学習にとっての夾雑物なのではなく、むしろ学習をより豊かにしていく可能性を持つものです。
 ただし、その可能性は、逆に働くこともあります。
 例えば、話の合う子供どうしが集まったクラスは盛り上がりますが、話のあまり合わない子供どうしが集まると、そのクラスは活気が出てきません。しかし、その場合でも、何かの拍子に活発なやりとりができるようになることもあります。
 こういう、さまざまな人間関係があることが、子供の教育にとっては大事で、それが同時に学習の意欲につながっていくのです。

 優れたビデオ教材を見るだけでは、学習の意欲というものは出てきません。
 それは、カラフルな通信教材が届くだけでは、学習の意欲が出てこないのと同じです。
 人間の意欲は、人間関係のやりとりの中で出てくるからです。

 電話による個別指導も、先生と生徒の人間関係の中で行われるからこそ、子供が意欲的に取り組むようになります。
 しかし、電話指導は、先生と生徒の1対1であることと、10分間の電話指導のあとは本人任せになってしまうという弱点があります。

 その弱点を克服し、先生と生徒の間だけでなく生徒どうしのやりとりがあり、10分間ではなく45分間の授業があるオンラインクラスが、今後の教育の新しいスタイルになってくるのです。

 オンラインクラスは、運営の仕方によっては、リアルな通学のクラスよりも優れた教育ができます。
 それは、生徒が増えれば増えるほど、同学年の同レベルの生徒が集まるクラスを作ることができるようになるからです。

 ただし、残念ながら、言葉の森のオンラインクラスはまだそこまでは行っていません。
 一部に、そういうクラスはありますが、クラスによっては学年やレベルの違う生徒が一緒に勉強する形になっています。

 もちろん、言葉の森の通学の作文教室も、小学生の横に高校生がいて勉強するようなスタイルでずっとやってきて、それで高校生は、東大、早稲田、慶應に合格するような成果を上げてきましたから、学年が混在することはそれほど根本的な問題ではありません。
 しかし、できるのであれば、同学年同レベルの生徒のやりとりの中で勉強できるクラスを増やしていきたいと思っています。

 このオンラインクラスの運営は、大手の学習塾ではなかなかできません。
 それは、オンラインの少人数クラスがいくつもある中で、生徒の欠席に伴う急な振替授業や、先生の急な休講代講などの対応ができないからです。
 急な休講とは、授業の直前に、先生から急に「授業ができなくなった」という連絡を受けるような場合です(笑)。それはパソコンの故障とか、子供の怪我とかいろいろな場合があるからです。
 言葉の森がその対応ができるのは、先生どうしの連携があるからです。

 言葉の森がこれから目指す教育の大きな方向は、三つあります。
 第一は、オンラインの少人数作文クラスです。
 第二は、やはりオンラインの創造発表クラスです。
 第三は、同じくオンラインの自主学習クラスです。

※次回以降は、これらの三つのクラスの内容を説明していきます。


 対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

コメント欄

森川林 2019年12月2日 8時45分  
 skype英会話がオンライン1.0。
 MOOCやスタディサプリがオンライン2.0。
 オンライン3.0は、Zoomを使った少人数の生徒どうしのやりとりがあるオンライン教育になると思います。

nane 2019年12月2日 10時13分  
 スタディサプリは、だんだんリアルな方向に進むと思います。
 そうでないと、勉強の自覚がまだない小中学生の場合は、勉強の意欲がわかないからです。
 しかし、本当は、家庭の力で勉強の自覚がない子にも勉強の習慣をつけさせておくことが大事なのです。
 言葉の森のオンライン教育は、この勉強の自覚と習慣がまだない子にも対応できる方法をいろいろ考えています。
 そのひとつが、定期的な保護者懇談会のように保護者と毎月コミュニケーションをとることです。


コメントフォーム
新しいオンライン教育――人間の触れ合いのあるオンラインがリアルな教育を超える 森川林 20191202 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
むめもや (スパム投稿を防ぐために五十音表の「むめもや」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
オンラインスクール(0) 言葉の森のビジョン(51) 
コメント1~10件
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7
タイマー勉強法 森川林
 勉強も、家事も、仕事も、やらなければならない細かいことがた 4/2
人間の役割 森川林
うちの子が1歳か2際のとき、 車で30分ほどの三浦海岸につ 4/2
舞岡のシラサギ 森川林
舞岡八幡宮に行ったら、帰りにシラサギがいた。 3/29
身体や物理的現 森川林
身体や物理的現実は、時間や空間に限定されているが、意識はそれ 3/29
メジロとか、ヒ 森川林
メジロとか、ヒヨドリとか、スズメとか、ヤマバトとかが、毎日わ 3/28
批判と創造 森川林
人を批判することはたやすい。 大事なことは、批判ではなく創 3/27

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン