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新しいオンライン教育――人間の触れ合いのあるオンラインがリアルな教育を超える as/3933.html
森川林 2019/12/02 07:59 
修 削

 オンラインクラスの教育は、単なる通信指導よりも、さらには個別電話指導よりも、また逆に教室での通学指導よりも、大きな可能性を持っています。

 ここでオンラインクラスの教育とは、ほかの教育機関がやっているようなビデオのオンラインやマンツーマンのオンラインではありません。
 そういう一斉指導のオンラインや、個別指導のオンラインは、リアルな教室でも同じようにできることですから、特にオンラインでやるメリットというものはありません。

 従来のオンラインのメリットと言われるものは、場所が離れていても参加できるということと、一斉指導の場合は優れたビデオ教材を見られるというメリットで、それはそれでいいことですが、それだけのことでしかありません。

 新しいオンライン教育とは、少人数で生徒どうしの交流があることと、先生と生徒の双方向のやりとりがあることが重要な条件になっているオンラインです。
 なぜかというと、子供の教育は、一定の人間関係の中で行われるからこそ、学習面も含めたトータルな成長に結びつけることができるからです。

 人間関係の中には、学習内容以外のことも入ってきます。
 例えば、人前で発表するとか、その発表に質問を言うとか、その質問の仕方とか、その質問に対する回答の仕方とかいうようなことが学習内容以外のことです。
 そのやりとりの中で、気の合う人も出てくれば、あまり気の合わない人も出てくるでしょう。
 また、同じことを言うのにも、人によってさまざまな個性があるということにも気がつくでしょう。

 そういうリアルな人間関係は、学習にとっての夾雑物なのではなく、むしろ学習をより豊かにしていく可能性を持つものです。
 ただし、その可能性は、逆に働くこともあります。
 例えば、話の合う子供どうしが集まったクラスは盛り上がりますが、話のあまり合わない子供どうしが集まると、そのクラスは活気が出てきません。しかし、その場合でも、何かの拍子に活発なやりとりができるようになることもあります。
 こういう、さまざまな人間関係があることが、子供の教育にとっては大事で、それが同時に学習の意欲につながっていくのです。

 優れたビデオ教材を見るだけでは、学習の意欲というものは出てきません。
 それは、カラフルな通信教材が届くだけでは、学習の意欲が出てこないのと同じです。
 人間の意欲は、人間関係のやりとりの中で出てくるからです。

 電話による個別指導も、先生と生徒の人間関係の中で行われるからこそ、子供が意欲的に取り組むようになります。
 しかし、電話指導は、先生と生徒の1対1であることと、10分間の電話指導のあとは本人任せになってしまうという弱点があります。

 その弱点を克服し、先生と生徒の間だけでなく生徒どうしのやりとりがあり、10分間ではなく45分間の授業があるオンラインクラスが、今後の教育の新しいスタイルになってくるのです。

 オンラインクラスは、運営の仕方によっては、リアルな通学のクラスよりも優れた教育ができます。
 それは、生徒が増えれば増えるほど、同学年の同レベルの生徒が集まるクラスを作ることができるようになるからです。

 ただし、残念ながら、言葉の森のオンラインクラスはまだそこまでは行っていません。
 一部に、そういうクラスはありますが、クラスによっては学年やレベルの違う生徒が一緒に勉強する形になっています。

 もちろん、言葉の森の通学の作文教室も、小学生の横に高校生がいて勉強するようなスタイルでずっとやってきて、それで高校生は、東大、早稲田、慶應に合格するような成果を上げてきましたから、学年が混在することはそれほど根本的な問題ではありません。
 しかし、できるのであれば、同学年同レベルの生徒のやりとりの中で勉強できるクラスを増やしていきたいと思っています。

 このオンラインクラスの運営は、大手の学習塾ではなかなかできません。
 それは、オンラインの少人数クラスがいくつもある中で、生徒の欠席に伴う急な振替授業や、先生の急な休講代講などの対応ができないからです。
 急な休講とは、授業の直前に、先生から急に「授業ができなくなった」という連絡を受けるような場合です(笑)。それはパソコンの故障とか、子供の怪我とかいろいろな場合があるからです。
 言葉の森がその対応ができるのは、先生どうしの連携があるからです。

 言葉の森がこれから目指す教育の大きな方向は、三つあります。
 第一は、オンラインの少人数作文クラスです。
 第二は、やはりオンラインの創造発表クラスです。
 第三は、同じくオンラインの自主学習クラスです。

※次回以降は、これらの三つのクラスの内容を説明していきます。



コメント欄

森川林 2019年12月2日 8時45分  ▽
 skype英会話がオンライン1.0。
 MOOCやスタディサプリがオンライン2.0。
 オンライン3.0は、Zoomを使った少人数の生徒どうしのやりとりがあるオンライン教育になると思います。

nane 2019年12月2日 10時13分  ▽
 スタディサプリは、だんだんリアルな方向に進むと思います。
 そうでないと、勉強の自覚がまだない小中学生の場合は、勉強の意欲がわかないからです。
 しかし、本当は、家庭の力で勉強の自覚がない子にも勉強の習慣をつけさせておくことが大事なのです。
 言葉の森のオンライン教育は、この勉強の自覚と習慣がまだない子にも対応できる方法をいろいろ考えています。
 そのひとつが、定期的な保護者懇談会のように保護者と毎月コミュニケーションをとることです。


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