2008年の作文指導の展望を次のように考えています。
第一は、作文検定と結びついた指導です。
作文の勉強は、はっきりした目標が持ちにくい面があります。それは、教科のテストのように点数をつけることができないためです。
言葉の森では、これまでも作文指導を客観的に行う工夫をしてきましたが、今後、作文検定試験を定期的に取り入れることで、目標の持ちやすい指導を行っていきたいと思います。
(1月からの住所シールはバーコードをつけていますが、これは作文検定に対応するためです)
第二は、読解マラソン集の充実です。
読解力をつける基本は、良質の文章を繰り返し読むことです。
現在、小1〜小3の長文を長文作成委員会で作っていますが、今後はオープンソースプロジェクトによって、対象学年とページ数を増やしていきたいと思います。
また、速読や速聴のページは、現在事務局で作成していますがなかなか時間が取れないため、外部に作業を委託するなどして今後更に充実させていく予定です。
第三は、超作文の企画です。
作文の勉強の最終的な目標は、創造性を育てる作文です。
文章を書いていると、自分が書く前に持っていた以上の新しい考えや新しい表現が生まれてくることがあります。
文章を書く意義は、内容を伝達するだけでなく、内容を創造するところにあります。その内容の創造性というところに着目し、指導のシステムを作り直していく予定です。
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(学習の手引に追加)
1月から、作文用紙に自分の住所シールを貼っていただくようになりました。
これは、作文の返却ミスを少なくするためです。
作文用紙に以下のような形ではってくださるようお願いします。
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12.4週の「山のたより」に載せた小4の読解問題4番の答えは「エ」が正解となっていましたが、「イ」も正解でした。
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イルカに関する文で、本文の内容と合わないのはどれでしょう。一つ選んで記号で答えなさい。
ア イルカの脳は、ヒトやチンパンジーに似ている。
イ イルカは、人間の文法を完全に理解できる。
ウ イルカには高い社会性がある。
エ イルカは、パズルのような課題を解くのが得意だ。
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12.4週の読解問題の文字がゴシック体の小さい字で読みにくかったと思います。
1月から、ルビの多い低学年の問題は文字をもう少し大きくする予定です。
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志望理由書は、限られた枠内でできるだけ密度濃く自分をアピールする必要があります。また、提出するまでに時間がありますから、できるだけ完成度の高いものを提出しなければなりません。
そのためには、
(1)子供だけでなく両親がしっかり作成に関与する
(2)志望理由書のサイトを参考にする(言葉の森の「質問の広場」にもいろいろなサンプルがあります)
(3)志望理由書に関する本を買う
などの対策が必要です。
特に出版物に関しては、できるだけ参考にしていくとよいと思います。
話は変わりますが、入試の勉強をする場合も同様です。
先生の話や友達の話よりもあてになるのは、やはり出版物に載っている情報です。その中でも特に参考になるのが、志望校の過去問です。その過去問も、現在売られているものだけでなく、古本として売られている何年も前に出版された本も買っておくと役に立ちます。
現代の入試は、情報戦になっています。情報戦の中心となるものは、早耳情報や極秘情報ではありません。世間に流通している多くの公知情報にしっかり目を通すことなのです。
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手書きの作文の返却は次のような日程になっています。(月曜日に作文を書いた場合)
(1)月曜日に生徒が作文を書く→(2)火曜日の朝にポストに投函する→(3)木(水)曜日に先生の手元に届く→(4)金曜日の昼までに先生が評価を入力し土曜の昼までにポストに投函する→(5)月(火)曜日に評価が生徒の手元に届く。
評価データなどデジタル的な情報はインターネットで瞬時に送れますが、郵便というアナログ的なものが途中に介在するので、どうしても遅れが出てくる場合があります。特に年末は、郵便事情により予定どおりに返却ができないこともあると思いますのでご了承ください。
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学年が上がると、一時的に作文が上手に書けなくなる時期があります。特に、小学生のころによく書けていた子が、中学生の課題になると以前のように面白いものが書けなくなるということがあります。それは、新しい課題に必要な語彙が、まだ自由に使えるようになっていないためです。
そのときに、周りでできることは、やはりいいところを見つけて褒め続けてあげることです。褒めながら、その学年にふさわしい音読や読書などを進めていくうちに、やがて語彙力が追いついてきます。
新しい語彙力が身につくときは、最初に知的な理解があります。その言葉の意味を理解するという段階です。この段階で読んでいるときは、読んだものが頭に入るだけです。読んで楽しいという段階に進むためには、その語彙が語彙として意識されないぐらいに慣れていく必要があります。
しかし、その語彙を自分が文章を書くときに使えるようにするためには、更にその語彙に慣れなければなりません。その言葉が自分の手足のように自由に動くようになって初めて、読む力が作文の力に反映するようになります。
言葉を知的な理解から身体的な理解に進めるためには音読が有効です。言葉を単なる情報としてではなく、音として発声し声として聴くことでその言葉が自分の身体の一部のようになってきます。音読以外にも、ある文章を味わいながら何度も読むと、その文章が自分の体の一部のようになってきます。そういう意味で、何度も読みたくなるような本を持つことは、読書力だけでなく表現力も向上させます。
文章がうまく書けないと感じるときは、まず自分が書こうと思っている文章のジャンルの本をよく読んでいるかどうか自問してみることが大切です。そして、自分が書きたいジャンルの文章で何度も読みたくなるようなものを見つけ、それを繰り返し読んでいくことです。
中学生や高校生で、小論文を書く力をつけたいという場合は、やはり入試の国語の文章が参考書がわりになります。いい文章に出合ったらその作者の書いた本を読むようにすると、書く力がついてきます。
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志望理由書と自己推薦書の違いは何かということをときどき聞かれます。
違いはありません。要するに、学校側は、いろいろ書かせて、その人のことを知りたいということですから、志望理由書は理由書らしく、自己推薦書は推薦書らしく書いてあればいいのです。
しかし、書き方の形式がないと書きにくいと思うので、言葉の森では、次のようなスタイルで書くことをすすめています。
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私が○○を志望した理由は三つあります。
第一は……です。(例えば、意欲や関心がある。その具体的説明)
第二は……です。(例えば、能力や適性がある。その具体的説明)
第三は……です。(例えば、将来の目標との関連。その具体的説明)
まとめ(一般化の主題で、「学問とは……」「大学とは……」「人間は……」など)
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ところが、大事なのは形式ではなく中身です。よく、この志望理由書や自己推薦書を、そつのない手紙のように書く人がいます。あらが見えないように書くことが目的なのではありません。自分のよさをアピールすることが目的です。
志望理由書を形式的なあいさつのように書こうとする人は、形容詞や副詞で字数を埋めようとします。しかし、こういう志望理由書は読み手に訴えません。不要な部分はできるだけ省き、そのかわり、限られた字数で自分の体験を入れるように書くことが大事です。
その自分の体験も、ただ体験を書けばいいというのではなく、個性・挑戦・感動・共感のある体験を書く必要があります。その際、裏づけとなる客観的なデータ(人数・年数・役職名など)があればなお説得力があります。役職は、大きい組織の副会長をするよりも、小さい組織であっても会長をしている方がアピールします。また、古い体験よりも新しい体験の方が重要です。ときどき大学生のエントリーシートで、「私は高校のときにこんなことをがんばりました」と書いてくる人がいますが、そういう書き方をすると逆に「では、大学生のときはそれ以上にがんばることがなかったのか」と思われてしまう可能性があります。
体験実例は、面接のときに聞いてほしいことにつなげるように書くのがこつです。逆に言うと、志望理由書に書いた内容はしっかり覚えておき、面接で質問があれば、更にいい話を言えるように準備しておくということです。
さて、内容がよくても、誤字があったり文章が滑らかでなかったりすれば、印象は悪くなります。中学入試や高校入試の場合は、親が手助けして書いてあげる必要があります。
学校によっては、学校長や第三者の推薦書を要求するところがあります。私(森川林)がだれかに推薦書を書くことを頼まれたら、本人に推薦書の下書きを書いてもらい、それにOKを出すような形にします。第三者の推薦書を要求するような無意味なことをなぜするのかというと、その学校におごりのようなものがあるからだと思います。
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ありがとうございます。
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