帰国子女の枠で入試を行う学校が増えています。学齢期に日本にいなかったために、受験勉強の流れに乗れなかった子供を救済することが目的なのだと思います。ですから、テストの成績よりも本当の学力を見るための試験になっています。そこで作文の試験や面接等が重視されるようになっているのです。
学校によっては、作文の試験は日本語でも外国でもどちらでも良いとしているところがあります。こういうことから考えると、日本語の作文でも、漢字の誤字があるというようなところは、大目に見られているのではないかと思います。むしろ大事なことは内容です。
帰国子女枠の中学入試の作文試験では、課題によって有利不利の差がつかないような工夫がされているようです。ですから、課題も、「日本と現地の違い」「現地で学んだこと」などを自分の経験を中心に書く課題が多くを占めています。従って、作文の勉強は、自分の経験を文章化させるという形で進めていく必要があります
方法としては、第一に、自分の経験をいくつも書いてその中からいいエピソードを絞り込んでいくということです。第二に、両親が自分の経験を補足して、子供の経験をふくらませてあげることです。第三に、やはり両親が子供の経験を、一般化した感想や意見の形に一度昇華してあげるということです
作文に書く材料となるいい体験実例は、大きく分けて四つあります。一つ目は個性のある体験です。二つ目は挑戦のある体験です。三つ目は感動のある体験です。四つ目は共感のある体験です。挑戦のある体験がいちばん書きやすいと思います。共感のある体験とは、うまく行かなかったことや失敗したことをむしろ誠実に書くときに生まれます。
高校入試の場合は、作文の課題は、もっと考える内容になってきます。日本と海外の文化の違いを自分の経験を実例として述べられるようにしておくといういいと思います。そのためには、比較文化論に関する本を何冊か読んで自分の経験をある程度普遍化しておくといいでしょう。
文章力の本質は思考力です。文章力は、日本語が得意か苦手かということとは少し違います。どの言語であっても、考える力があるかどうかは文章やを読めばわかります。
中学入試、高校入試、大学入試とも、過去問をもとに予想問題を10本ぐらい書いていると、どういう課題が出ても材料の上では一応対応できるようになります。いろいろなテーマで書いた10本の作文を自分が納得できるまで添削して何度も繰り返し読んでおくのが勉強の仕方の基本になります。
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)
マインドマップ風構成図
記事のもととなった構成図です。
(急いで書いたのでうまくありません)
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帰国子女枠の試験は作文、という学校、とても多くなりましたね。
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中学生は、意見をさらに深める時期にあたります。中学生以上の課題は、意見文と意見中心の感想文です。
しかし、中学生の時期は、書くのが苦手になる時期でもあります。その理由は第一に、作文の勉強というものが学校で行われなくなるからです。ただし最近は、高校入試の推薦で作文の試験が課せられるところも増えています。
第二に、中学生のころは、作文のような内面に関わることは身近な人に読まれたくないという時期だからです。いわゆる反抗期ないし自立期という時期です。
第三に、いちばん大きい理由は、意見文を書くのにふさわしい語彙がまだ備わっていないということです。中学生の時期は、読む力があるほどには書く力がないという時期なので、文章を書いていて、自分の文章がうまくないと漠然と分かってしまうのです。
このため、中学生は大部分の生徒が小学校5、6年生のときよりも作文が下手になるというような印象を受けます。ただし、それはジャンルが違うからだという面もあります。例えば小学校5、6年生のときは、「私のあだな」という題名で実例を中心に作文を書いています。中学生になって、「あだなはよいか悪いか」という題名でその理由を書くという書き方をすると、文章力が育っていない時期はどうしても内容が味気ないものになってしまうのです。
しかし、中学生のころに上手に書ける子ももちろんいます。その子たちの共通点は、読書量があるということです。この読書は、必ずしも難しい本の読書とは限りません。自分の好きな本をたくさん読んでいる子は、作文力がついてきます。ですから、中学生の時期は、読書と長文暗唱の二つの勉強進めていくことが作文や国語の勉強として大切になります。
さらに、中学生のころは、全体に作文を書くことは苦手であるにもかかわらず、時に非常にすぐれた文章を書くこともあります。このころは、物の見方が誠実で鋭いので、ほかの時期では書けないようなすぐれた内容の文章を書くこともあるのです。中学生の時期に自分なりに考えた文章を書くことは、ものの感じ方や考え方を豊かにすることにつながっています。
意見文、小論文を書く力が安定してくるのが中学3年生のころです。このころはちょうど反抗期の終わりにあたります。親に依存している時期から抜け出て、だんだんと自分の自立に自信を持っていく時期です。孔子は「吾(われ)十有五(じゅうゆうご)にして学に志す」と言いました。中学3年生15歳の時期は、自分というものの自覚が始まり、本格的な小論文を書けるようになる時期です。
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)
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