ログイン ログアウト 登録
 国語の新しい勉強法(その2) 言葉の森 | 作文国語教室【公式】
 
言葉の森 | 作文国語教室・サイト 言葉の森 | 作文国語教室
記事 27番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/8
国語の新しい勉強法(その2) as/27.html
森川林 2006/03/05 13:56 
修 削
 さて、今考えている国語の新しい勉強法は、名づけて「読解マラソン」です。何か、アルクでもやっていそうな名前ですが。(笑)
 国語力のある子は、よく本を読んでいます。しかし、国語力のない子に、今から本を読んで国語力をつけようというのは、話が悠長すぎます。国語力は生活の中から出てくるものなので、今まで本をあまり読まない生活をしていた子が本を読むような生活になるのは、遅起きの子が早起きに変身するのと同じぐらい不可能です。
 この遅寝遅起きを早寝早起きに、自分の意志で変えることのできる人はまずいません。たいてい、学校や職場が遠くなったのでやむを得ず早起きになったという程度です。それぐらい、生活パターンというものは変えるのが難しいのです。
 私自身、自分がもっと早起きになりたいと思い、あるとき思い切って新聞配達をすることにしました。仕事ですから、寒くても雨が降っても決まった時間に起きなければなりません。さすがに冬の朝3時に起きて自転車で新聞販売店まで行くのは苦痛でした。途中、自販機で熱い缶コーヒーを買って飲むと、ちょっと元気が出ました。そのときに見上げた冬の空に月と星がこうこうと光っていました。私はそのとき、国旗によく月や星がデザインされている理由がよくわかりました。あの月や星は、人間の決意の象徴なのだと思います。
 さて、最初は苦痛だった新聞配達もやがて慣れてくると全く平気になり、ほぼ半年で早起きの習慣ができました。その後、今でも早起きです。今日は夜中の12時半ごろ起きました。(笑)
 さて、脱線を元に戻して。(^^ゞ生活習慣を変えるのは、これぐらい難しいという話でした。つまり、これまで本を読まなかった子が何かのきっかけで本をよく読むようになるというケースは、きわめて稀だということです。よほど強力なきっかけか、3ヶ月から6ヶ月にわたる継続的な働きかけがなければ、本を読むようにはなりません。私の実感として、何かが身につくのはやはり半年ぐらいの期間が必要だと思います。
 読解マラソンには、市販の国語問題集を用意します。普通の本でもいいのですが、よく売れている本は、物語文のジャンルが多く、中には面白いことは面白いが密度が薄いというものもあります。そういう本は、短い会話と短い文で話が展開していくことが多いので、文章の質としてはマンガと同じです。同様の理由で、学習マンガも、文章の質としては物足りないものが多いと思います。
 国語問題集であれば、物語文と説明文が比較的バランスよく配置されています。そして、これは私の経験からですが、問題集は読み物としても意外と面白いのです。
 勉強で大事なのは反復ですから、問題集をまず毎日何ページ以上と決めて読んでいきます。そして、最後まで読み終えたら、また最初から読み始めます。目標は1冊の問題集を4〜5回繰り返して読むことです。こう書くと簡単そうですが、これはなかなか実行できません。人間は、同じことには飽きるようにできているからです。特に小さい子供は同じことを繰り返すということにはすぐ飽きます。それでマラソンと言うのです。
 昔、ランニングマシーンというものがありました(今でもあるか)。雨の日でも室内で走れるので便利なようですが、周りの景色が変わるわけではないので、すぐに飽きてしまいます。勉強も同じです。周りの景色が変化したり、友達も一緒に走ったりしていることがわかれば、続けにくいものも何とか続けられるようになります。
 周りの景色に相当するものが、この場合はやはり国語の成績です。読解マラソンを始める前に、その問題集のあるページを時間内に解きます。そして、その問題集を何回か繰り返して読むたびに、別のページの問題も解きます。何人もで取り組むので、自然に平均正解率というものができますから、自分がどれだけ読む力が進歩しているかわかります。このときに大事なのは、最初から無理していい成績を取らないということです。(笑)
 今、言葉の森でも、速読の問題をやっていますが、最初に無理して高得点を取った子は、グラフがなかなか上向きになりません。普通に読んでいれば、自然にグラフは右肩上がりになるものです。
 単調な勉強であっても、それが実際に成果と結び付いているということがわかれば、やる気が出てきます。そして、もっと大事なことは、読書には、もともと人をひきつける力がありますから、この問題集読書は、実は途中から楽しい勉強になる可能性があるということです。
 これも、私のうちの子供の話ですが、子供のころは、勉強らしい勉強はほとんどしませんでしたが、読書だけはよくしました。我が家ではゲームの時間は1日15分と決まっていましたが、休みの日で雨が降っていて遊びに行けないときなどは、子供はゲームをしたがります。そういうときは、「よし、それじゃあ、読書を50ページしたらゲームをしていいよ」とか「読書を50ページしたら、どこかに遊びに行こう」などとよく言っていました。
 子供は、勉強をするというのは嫌いですが、読書というのは半分遊びのようなものですから、気軽にします。そして、読書は力がついてくればくるほど、好きになってくるものです。問題集読書は、最初は難しく感じるかもしれませんが、途中からはエッセイ集でも読むような気軽な感覚で読めるようになってくると思います。しかも、読むたびに、次のテストで点数が上がるだろうという見込みがあるので、更にやる気が出てきます。
 そして、このように問題集読書である程度力のついた生徒は、いつまでも勉強と読書の中間にあるような問題集読書に留まらせずに、積極的に本を読むような働きかけをしていきます。やはり1冊通して読む本の方が感動は深いからです。
 以上が、新しい国語勉強法の概略です。
 実は、この勉強法は、将来の作文検定と長文教材の関係として考えていたものです。つまり、教材をしっかり読んで力がつけば、それに応じて作文の力も自然につくという勉強の仕方です。作文検定は、まだこれから普及するものなので、とりあえず、言葉の森で読解プラス作文という形の勉強法に取り組んでいきたいと思っています。



コメント欄

コメントフォーム
国語の新しい勉強法(その2) 森川林 20060305 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
ひふへほ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「ひふへほ○」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード)
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。

コメント1~10件
漢字の書き取り 森川林
 小学生は書き順を唱えて覚える下村式が普及しているそうです。 11/5
記事 5600番
【重要】在籍生 森川林
各種検定リストを追加しました。 暗唱検定 https 11/3
記事 5599番
音声をテキスト 森川林
ICレコーダーで文章を書く人のためにアドバイスすると、 u 11/1
記事 5596番
勉強なんて、誰 森川林
四行詩という新しいジャンル。 何か考えたいことがあって、文 10/31
記事 5591番
10月から読解 森川林
読解検定は、生徒の書いた解説に対して、もっと詳しいコメントを 10/31
記事 5592番
2026年10 森川林
「アオキ差すトド」って覚えやすい(笑)。変だけど。 10/31
記事 5593番
読解力、思考力 森川林
言葉の森は、作文というマイナーマーケットから、国語というより 10/31
記事 5594番
音声をテキスト 森川林
自分の場合、テキスト温泉は、nottaと同じかそれ以上の性能 10/31
記事 5596番
作文、読書中心 森川林
印刷については次のようにされるといいと思います。 問題文の 10/26
記事 5590番
作文、読書中心 NU
先生ありがとうございます。 会場検定はなくなったとのこと、 10/26
記事 5590番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
なぜ作文が大事 森川林
人に教わったものは残らない。 自分が考えたものは残る。 11/5
森川林日記
推薦図書リスト 森川林
推薦図書リストに「佐賀のがばいばあちゃん」を追加しました。 11/2
読書の森
Re: 万年筆 森川林
SMART-CLIP スマートクリップ (パイロット PIL 11/1
森川林日記
帰り道 森川林
 夕方、日限山から野庭団地に上り、  坂道を下って港南台に 11/1
森川林日記
万年筆 森川林
 ふと昔を思い出して、パイロットの万年筆を買った。(PILO 10/30
森川林日記
Re: 題名( 森川林
届いているメールアドレスをご連絡ください。こちらで消去いたし 10/28
森の広場
登録解除 スギモト
【承認待ち】 10/27
森の広場
メールまたはお 森川林
メール登録の解除は、届いているメールアドレスをお知らせくださ 10/27
森の広場
Re: 題名( 森川林
登録解除しました。 お手数をおかけしました。 10/27
森の広場
登録解除はお名 森川林
登録解除はお名前かメールアドレスをご連絡ください。 > 10/27
森の広場

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン