ログイン ログアウト 登録
 要素還元主義的な要約から全体論的な要約へ Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 3392番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/2/13
要素還元主義的な要約から全体論的な要約へ as/3392.html
森川林 2018/08/31 11:59 

 まず要素還元主義的な要約の方法です。
 文章全体があった場合、まず、最小単位である文に着目し、その文を主語と述語に圧縮します。
 次に、一つの段落に着目し、その段落の中で最も重要だと思われる一文を抽出します。
 次に、段落ごとの一文の集合である文章全体から、その文章の内容を最もよく表すいくつかの文を抜き出します。
 こうして文章全体の要約が完成します。

 しかし、こういう回りくどい勉強法が果たして毎日できるでしょうか。
 一度だけなら我慢してできるかもしれませんが、毎日の要約の勉強としてやるには、あまりに手間がかかりすぎます。
 しかし、こういう要素還元主義的な要約の説明が多いのは、要素に還元された話は、教えやすくわかりやすい気がするからです。
 もちろん、わかりやすい気がすることと、本当にわかって実行できることとは違います。

 言葉の森の要約法は、要素還元主義とは正反対の全体論的な要約です。
 まず、文章全体を最初から最後までひととおり読みます。
 とりあえず全体を読み終えることが第一です。

 そして文章を読むときに、自分なりによくわかったと思うところに傍線を引いておきます。
 大事なところに線を引くのではなく、自分なりによくわかったと思うところに線をひくというのがコツです。

 次に、傍線を引いた箇所だけをすばやく何度も読み返します。
 すると、その文章全体が何を述べているかということがわかってきます。
 このときにわかる全体は、部分の総和だけではありません。
 部分の総和としての全体とともに、自分なりに理解した全体というものがわかってきます。
 その自分なりに理解した全体とは、生きた全体です。

 この生きた全体から、その文章に対する自分の考えというものが出てきます。
 言わば自分の考えを展開する出発点として、その文章を理解したということなのです。

 しかし、ここで自分の考えを展開する前に、いったん戻って文章全体の要約をします。
 その方法は、いくつもの傍線を引いた文から、文章全体の内容に合った文をいくつか抜き出すことです。
 これを3つの文として抜き出すとすれば、それが三文抜き書きです。

 この全体論的な要約が、分析主義的な要約よりも優れている点は、回りくどくないことです。
 部分から取り組んでいる間は、最後に完成するまで全体が見えません。
 全体から取り組む場合は、そのまま全体が見通せます。
 そして、この全体論的な要約に慣れてくれば、文章を読んですぐに要約するということができるようになるのです。



コメント欄

森川林 2018年8月31日 12時7分  
 要約の練習をする場合、できるだけ簡単な方法でやることが大事です。
 難しい方法は長続きしないからです。
 また、要約の素材となる文章でいちばんいいのは、実際の入試問題の問題文です。
 新聞のコラムがいいという人もいますが、コラムでは易しすぎるからです。

nane 2018年8月31日 12時16分  
 言葉の森では、要約の方法を簡単に教えているので、誰でもすぐに要約ができるようになります。
 しかし、要約の勉強には力を入れていません。
 それは、あまり面白い勉強ではないからです。
 要約の勉強が面白くない証拠に、それはパソコンのソフトなどでもとっくの昔にできるようになっています。
 人間がやるのは、ソフトにはできないことです。
 それが作文です。
 だから、作文で最も大事な要素は、その作文の中にある創造性なのです。


コメントフォーム
要素還元主義的な要約から全体論的な要約へ 森川林 20180831 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
けこさし (スパム投稿を防ぐために五十音表の「けこさし」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
要約の仕方(0) 国語力読解力(155) 
コメント1~10件
【合格速報】東 ふつ
合格おめでとうございます。 毎週真剣に取り組み、どんどん上 1/7
記事 5403番
国語力、読解力 森川林
読検の解答は個別れんらくでお送りください。 12/29
記事 4331番
国語力、読解力 すみひな
本日の読解検定を受け忘れてしまいました。回答をどちらに送れば 12/27
記事 4331番
森リン大賞が示 森川林
作文力を上達させるコツは、褒めることでも直すことでもなく、書 12/13
記事 5398番
作文コンクール 森川林
 子供たちの教育で大事なのは、知識の詰め込みではなく、読書と 12/10
記事 5395番
読書と作文が子 森川林
 小学生時代は、勉強よりも読書。  中学生以上は、勉強と同 12/9
記事 5394番
子どもの文章力 森川林
今の受験は知識の詰め込みの勉強になっています。 考える問題 12/8
記事 5392番
作検研究。森リ 森川林
作文は、褒められても注意されても、そこに客観的な基準がなけれ 12/7
記事 5391番
「作文検定」「 森川林
 今は、AI社会の前夜。  昔は新聞やテレビが中心だった。 12/7
記事 5390番
AI時代に子ど 森川林
AI時代には、先生の役割は「教えること」ではなくなります。 12/6
記事 5389番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
Xの使い方 森川林
・見たくない記事や動画は、右上の…で「このポストに興味がない 2/11
森川林日記
2月分 よこやまりょう
高校二年生の読解検定について質問です。 問1と問2がわかり 2/4
国語読解掲示板
Glitchの 森川林
https://hnavi.co.jp/knowledge/ 1/22
森川林日記
2026年1月 森川林
●作文について  忙しい中学生高校生が作文を能 1/22
森の掲示板
読解検定のやり 森川林
====読解検定のやり方 1.オンラインクラス一覧表の「全 1/16
国語読解掲示板
小4の12月の 森川林
問3 ○B すずめは、見慣れみな ないものが立っている 1/9
国語読解掲示板
2025年12 森川林
 12月8日から、中根が休講してしまい、いろいろな連絡が遅れ 12/22
森の掲示板
3I/atla 森川林
日本にはかつて穏やかに何万年も続いた縄文文明があった。そのよ 12/12
森川林日記
Re: 11月 森川林
 これは、解き方の問題ではなく、読む力の問題です。  読解 12/5
国語読解掲示板
Re: ICレ 森川林
 ChatGPT、あまり文章うまくないなあ(笑)。  音声 12/5
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン