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アクティブラーニングを超える発表学習――個性の発見と創造、そして知的なコミュニケーション as/3776.html
森川林 2019/07/05 06:05 

 アクティブラーニングの目的は。主体的な学習による学力の向上と、グループ討論による問題解決能力の育成と言われています。
 共通のテーマで、グループ討論をしながら意見を述べ、他の人に説明するというような学習は、確かに学力を向上させます。また、問題意識を育てる姿勢を養ってくれます。

 言葉の森の発表学習は、このアクティブラーニングに似ていますが、異なる点もあります。

 そのひとつは、各人がテーマを自由に選んで発表するという点です。
 アクティブラーニングの場合は、ある程度以上の年齢の、ある程度優秀な生徒がグループを作って学習することが前提になっています。
 それは、共通のテーマをもとにした学習なので、学力の低い生徒が集まって自由討論をすると、単なる雑談会のようなものになってしまうからです。

 また、発表学習は、全員が発言に参加できるぐらいの少人数を維持してクラス運営が行われるので、参加するすべての生徒が対話をする機会があります。
 この全員対話の時間によって、友達と知的なテーマで親しく交流するという人間関係力も含むコミュニケーション力が育っています。

 個性の発見と創造、そして知的なコミュニケーション力の育成が、発表学習のアクティブラーニングとは異なる特徴です。

 これからの時代に必要なのは、それぞれの子にある独自の興味や関心を活かすことで、そのために子供の個性を発見しその個性を他の人との交流の中で発展させるということが重要になってきます。

  発表学習の教材は、主にその学年で習う理科のカリキュラムをもとにして作っています。
 しかし、多くの子は、そのカリキュラムに関係なく、自分の好きなテーマで自由に研究しその研究結果を発表しています。

 この発表学習は、発表するのはもちろんですが、人の発表を聞くのも面白いので、多くの子は事情によって欠席するときも、授業の動画を録画しています。



 発表学習は現在、小学3~6年生が主な参加者ですが、今後、幼児や小学1年生も参加しやすくなるカリキュラムを考えています。
 今、小学1、2年生の理科的な学習の教材として使っているのは、次の本です。

「しぜんとかがくのはっけん!366」(主婦の友社)


「理科好きな子に育つ ふしぎのお話365」(誠文堂新光社)




 今後、幼児、小学1、2年生向けの教材として参考にしたいと思っているのは、次のような本です。

「頭のいい子が育つ あそび図鑑」


「できるよ! せいかつ366 (頭のいい子を育てる)」




 この「できるよ! 生活366」の7月のページには、次のような話が載っています。
 こういう記事を参考に、日曜日に親子で協力して何かを仕上げ、それを写真や動画で撮り、子供たちが互いに発表し質問や感想を述べ合います。
 この中で、その子の個性の発見や創造があり、知的なコミュニケーション力が育ち、親子の交流が深まり、家庭の文化が育っていきます。

▽そうめんをゆでる


▽すいすいひもぬき
<

▽七夕かざり
<

▽クッションことば
<

▽ペットボトルの船
<



 発表学習クラスの授業の様子「モンシロチョウの観察」から(水1800)
https://youtu.be/zBpVu8l3xv0


 言葉の森の小学2年生までの作文課題は、自由な題名ですから、こういう発表学習の経験を作文に書くと、楽しい勉強になると思います。


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

コメント欄

森川林 2019年7月5日 6時27分  
 今の教育は、ある基準を目指してみんなが同じようになることで、その同じ水準を目指して点数がつけられています。
 しかし、本当は、誰もが自分の個性を発揮して、その個性の分野で第一人者になることが教育の目的です。
 それが、単なる理想論ではなく、発表学習クラスで実際に行われていると思います。
 だから、この勉強は、遊びと同じぐらい楽しいものになっているのです。


nane 2019年7月5日 6時28分  
 発表学習の準備で難しいのはテーマを見つけることです。
 中には、数か月や数年ごしの研究発表もあります。
 しかし、みんなが力作を発表しなければならないと考えると負担が大きくなりますから、参考資料をもとにした発表を基本にして、時間の余裕があるときに自分なりに工夫したものを発表していけばいいのです。


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