ログイン ログアウト 登録
 大事なのは、ゼロをプラスにすること――苦手をなくし得意を伸ばす教育 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 4607番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/8/20
大事なのは、ゼロをプラスにすること――苦手をなくし得意を伸ばす教育 as/4607.html
森川林 2022/12/30 08:44 


https://youtu.be/XVHcceOoYyM

 世の中のいろいろな論議を見ていると、多くがマイナスをゼロに戻すか、マイナスを指摘するかだけにとどまっているように見えます。
 マイナスを指摘し批判することは、あらかじめ目指すゼロがわかっていることなので、歯切れよく論じることができます。
 しかし、それだけです。

 安定している仕事と言われているものの多くも、マイナスをゼロに戻す仕事です。
 教育について言えば、できない子をできるようにするというのが、マイナスをゼロに戻す発想です。

 そういうことは誰でも思いつきます。
 大事なことは、マイナスを作らないことです。
 そして、その前提の上に、ゼロをプラスにしていくことです。

 ゼロをプラスにするためには、プラスがあらゆる方向に可能であると考えれば、創造的な考えが必要です。
 どこに向かってプラスを創造するかということが、いちばん大事なことです。

 子供の教育については、苦手なところに目を向けるのではなく、得意なものを創造的に伸ばす方向に目を向けることです。

 では、苦手なところはどうするかというと、それをそのまま放置しておくのではありません。
 創造性を重視する人の多くは、苦手なところを素通りしているように見えます。
 そうではなく、苦手なところは、もともと作らないことなのです。

 日本のかつての寺子屋教育は、苦手をもともと作らない教育でした。
 苦手は直すものではなく、最初から作らないことが大事なのです。

 これは、子供の育て方についても言えます。
 子供に何かだめなところがあるとしたら、それは叱って直すのでも、うまく褒めて直すのでもありません。
 もともとだめなところを作らないことがいちばん大事なのです。

 苦手なところをもともと作らない教育とは、具体的に言えば、幼長や小1から勉強の習慣を作ることです。
 今の学校教育は、厳しい言い方ですが、あてになりません。
 30人も40人もの生徒を一斉に教える教育方法が、既に破綻しています。
 勉強ができる子は、学校で真面目に授業を聞いている子ではありません。
 家庭で毎日の勉強習慣を持っている子です。

 するべきことは、簡単です。
 幼長や小1から、読書、暗唱、算数、対話の勉強時間を確保しておくことです。
 そして、小学校高学年から、中学生、高校生にかけては、数学と英語の1冊の問題集又は参考書を5回繰り返して、その内容を完璧に自分のものにしていくことです。
 今後、英語の重要性は低下しますが、数学の重要性は変わりません。

 国語と理科と社会は、説明文の読書をしていれば十分です。
 国語の本質は、ものの見方や考え方を作るための広い意味での哲学です。
 理科は、物理、化学、生物学、地学の基本的な知識です。
 大事なことは、因果関係や法則性を理解することです。
 社会で重要なのは、歴史で、特に日本の歴史です。
 歴史は、教科書の断片的な知識で学ぶのではなく、歴史観のある書物で学ぶことです。

 こういう勉強のやり方であれば、子供たちの生活時間に余裕が生まれます。
 その余裕時間を活用して、創造的な勉強に取り組みます。
 創造的な勉強は、同じような仲間がいることと、自分の創造を発表する場があることで続けやすくなります。

 これが、苦手をなくし、得意を伸ばす教育です。

 勉強の大きな方向性は、個性を学問に、学問を創造に高めていくことです。


 低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


コメント欄

森川林 2023年1月1日 7時15分  
 欠点を指摘し直そうとすることは、誰でも思いつきます。
 マイナスをゼロに戻すことだからです。
 しかし、大事なのは今あるゼロをプラスにすることです。


コメントフォーム
大事なのは、ゼロをプラスにすること――苦手をなくし得意を伸ばす教育 森川林 20221230 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
ほまみむ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「ほまみむ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 
コメント1~10件
コメントは24時間以内に表示
昔テレビで一億 森川林
最近の研究では、ゲームは頭をよくするということが言われていま 7/17
記事 2968番
昔テレビで一億 匿名
最新の医学研究でYouTubeを筆頭としたスマホコンテンツが 7/10
記事 2968番
掛け声だけでな 森川林
 あおさん、ありがとう。  読書会、確かにいいですね。 6/12
記事 5344番
掛け声だけでな あお
読書会っていいと思います。私は2年ほど前から地域の読書会に入 6/10
記事 5344番
【合格速報】東 ののはな
東北大学へのご入学、おめでとうございます。 晴れ晴れとした 4/10
記事 5324番
【合格速報】東 とうこ
Yちゃん、ご入学おめでとうございます! 嬉しいご報告を、あ 4/10
記事 5324番
【合格速報】兵 匿名
すごい 3/26
記事 5281番
新しい教育のビ 森川林
 この勉強の目的は、どこかいい大学に入るようなことではありま 3/17
記事 5309番
これからの学力 森川林
発表広場に発表作品を入れています。 (カメラオフの発表のみ 3/5
記事 5306番
暗唱のコツは早 音楽
本当にありがとうございました。 テスト合格できそうな気がし 3/3
記事 700番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
Re: 読解検 森川林
 国語の問題は、数学のような厳密な正解というものはありません 8/12
国語読解掲示板
Re: 読解検 みきひさ
問題文にある「うれしい」と本文にある「愉快、得意な気持ち」は 8/11
国語読解掲示板
読解検定小4 みきひさ
本文7行目に「はじめ自分と同じ年くらい」と書いてあるので、は 8/11
国語読解掲示板
Re: 読解検 森川林
 易しい読解問題は、同じ内容が同じ言葉で書いてあります。 8/11
国語読解掲示板
読解検定小4 みきひさ
問題3ーBに「正三は、自分より強そうな相手にはっきりと意見が 8/11
国語読解掲示板
日本保守党 森川林
日本保守党、 反対勢力の悪口は言ってもいいけど、 少しで 8/6
森川林日記
四行詩:枠組み 森川林
 教育には枠組みが必要だ。  しかし、これまでの教育では、 8/6
森川林日記
作文検定を作文 森川林
 作文教育を学校教育の中心に、  作文検定を作文教育のスタ 8/4
森川林日記
「この世」と「 ゆめ
「この世」からは「あの世」がとっても高くて遠いところにあるよ 7/25
ゆめ日記
SBペイメント 森川林
 クレジットカード支払いの仕組みを探して、SBペイメントに頼 7/25
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン