小学校の低中学年は、読書も作文もいちばん楽しく取り組める時期です。楽しく読める本が豊富にあり、書きたくなる話題にも事欠きません。
ところが、残念なことに、この時期に、「忙しくなったから」とか「提出ができないから」という理由で退会してしまう人がときどきいるのです。 退会にはそれぞれの事情があるので、中にはやむをえないこともあると思います。また、作文の勉強は、中学生、高校生へと続く長い勉強ですので、また時間が取れるようになれば再開することもできます。
しかし、低中学年のうちは、工夫をすれば時間の都合は何とかなることが多いので、いったん始めた勉強はできるだけ続けていくようにした方がいいのです。
なぜかというと、例えば「忙しいから」という理由でいったんやめた子は、また再開をしたときにも同じようにすぐにやめるパターンになりやすいからです。そのようにして、始めたりやめたりという形で勉強をしていくと、難しい課題になったときにがんばって取り組むということができなくなります。つまり、「忙しいからという理由でやめることができる程度の大して重要でない勉強なのだ」と子供自身が思ってしまうわけです。こういう考え方をするようになった子に、それ以降がんばらせることはなかなかできません。
これがもし、忙しいからどうしようかということで、母と父と子が三人で話し合って、何とか続けようということになったとすると、子供の取り組む姿勢が変わってきます。つまり、そんな話し合いをするぐらい重要なことなのだから、一生懸命に取り組まないといけないという気持ちが子供の心にわいてくるのです。
勉強のコツも、生活のコツも、同じです。いったん決めたことは、原則として続けるということが大事です。もし、どうしても時間的な都合でやめざるをえない状態になったときでも、親子でじっくり話し合って、どういう理由でやめるのか、いつ再開するのかということを話し合っておく必要があります。このように話し合いをしてやめた子は、再開してもすぐにまた同じように熱心に取り組むことができます。
言葉の森が、低学年からの受講をすすめるのは、その方が長く続けられるからです。低学年から作文の勉強をしていた子は、毎週1回書くことが生活習慣のようになります。そういう生活を続けていくと、高学年や中学生になって忙しくなったときでも、本人が何とかがんばって続けたいと思うようになるのです。
ただし、長く続けるのには、コツがあります。それは、細く長く続けるということです。
退会する理由のいちばん主なものは、課題がたまって負担になったからというものです。もし、これが作文以外のほかの通信教育の勉強であれば、たまった課題はちょっとがんばればすぐに消化することができます。しかし、作文はそうではありません。これは、自分で作文を書いた経験のある人だけがわかることですが、作文は、1日に2編以上続けて書くことが非常に難しいのです。作文を書くことは、精神的なエネルギーを必要とするので、普通の勉強のように二日分まとめてというわけにはなかなかいきません。
ですから、もし、授業のある日がたまたま忙しくて作文が書けなかったという場合は、次のようにしてください。
(1)時間を15分とか30分とかに区切って、書けるところまで書いて出す。途中であっても翌日以降には持ち越さず、そのまま提出する。
(2)その日は、もう休んだものとあきらめて提出しない。そのかわり翌週から新たな気持ちで取り組む。
もちろん
(3)無理のない計画をたてて、別の日に書くようにする、ということでもかまいません。
しかし、作文の課題がたまっているという心理的負担感を持ったまま1週間を過ごすのは精神衛生上よくないので、できるだけ(1)か(2)で取組み、翌日以降には持ち越さないことを原則にしてください。
私事になりますが、私(森川林)の子供2人も、小学1年生から高校3年生まで言葉の森で勉強をしていましたが、すべてこの細く長く方式でやっていました。熱心に取り組んで課題をためて行き詰まりやめてしまうよりも、適度に休みながら続けていく方が、長い目で見て必ずプラスになります。
こういうことは、子供が自分の力で判断できることではありませんから、親が早めに判断してあげるようにしてください。
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「一途(いちず)に頂上を目ざして直登(ちょくと・ちょくとう)していった」が正しい読み方です。
「一途(いっと)」という読み方をするのは、「発展の一途(いっと)」というような場合です。
長文のふりがなについては、ふりがな自動作成のページで自動的につけたものを、複数の人間が複数回チェックしていますが、どうしてもこういう漏れが出てしまいます。
申し訳ありませんが、小5のみなさんは、正しいふりがなに訂正して読むようにしてください。<(_ _)>
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小学1年生のお母さんから、「子供が長文音読をしたがらない」と相談がありました。
1年生は、生きていることが楽しい時期ですから、遊びでも勉強でもうまく誘導すればどんどん好きになります。子供が嫌がるとしたら、その原因は、勉強の時間が長すぎるということにあります。
そこで、次のように提案しました。
「小学1年生の頃はまだ読む力がないので、最初から2ページも3ページも読ませようとすると、嫌になることがあります。長文を5行ぐらいずつに区切って線を入れ、一日の音読の量はその線のところまでということにしていくと楽にできます」
低学年の勉強で大事なことは、成果を上げることではありません。楽しく勉強する習慣をつけるということです。そのためには、簡単で短い分量を飽きずに毎日続けていくことです。そして、そのつど褒めてあげることです。
では、分量を増やすにはどうしたらいいでしょうか。大人のよくする間違いは、すぐに分量を増やしたり、すぐに先に進ませたりしようとすることです。学校の先生でも、教え方に自信のある人は、同じことをずっと続けます。その同じことというのは、基礎の練習です。分量を増やすときでも、少しスムーズに読めるようになったから、少し増やすというようなやり方をすると、子供は勉強嫌いになります。これは、がんばってやると罰を与えられるということを学習しているのと同じだからです。
子供はだれでも楽にできるようになると、自分の意志で先に進もうとします。ですから、子供が自分から「もっと長く読める」というまで気長に待つというのがいちばんいい方法です。
しかし、時に、親の権限で量を増やしたり課題を難しくしたりする必要があるときも出てきます。そのときのやり方は、一挙に一段階難しくするという形で、断乎として実行させることです。そのためには、子供の実力をよく観察しなければなりません。がんばればできるはずだという見通しがついたら、「では、明日から1日1ページにするからね」と言って、その方針を貫くことです。そこでいったん決めたことを、子供の声で撤回すると、そのあとから親の権威がなくなり、その後ますます決めたことを実行させることが難しくなります。
子供が小学校低学年のころは、親もいちばん大変な時期です。下に小さい子などがいればなおさらです。しかし、この大変な時期は数年で済みます。また、子供にとってはこの大切な時期は二度と繰り返すことができません。ですから、ここは親も、根性でがんばるしかないと思って取り組むことです。ぜひ明るく楽しくがんばってください。
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今年の連休も、ずっとひとりで好きなことをしていました。今年は、連休前から意識と確率の研究をしようと心に決めたので、朝から晩までパソコンを前に同じことを黙々とやっていました。我ながら、よくこういう単調な生活が飽きないと思うほどでした。連休というと、子供が小さいころは近くの海や山に出かけることが多く、それはそれで楽しいものでしたが、やはり自分のペースで過ごせる時間がいちばんです。
そこでふと思ったのは、勉強の力は、孤独に同じことをする力ではないかということでした。よく、友達と連れ合って図書館に行って勉強をするような人がいます。友達づきあいのいいことは別の意味で長所ですが、勉強に関してはあまりプラスにはなりません。
昔、私がある図書館に行くと、朝からひとりで法律の勉強をしているらしい30代ぐらいの人がいました。私は、自分の好きな本を読んだり調べ物をしたりしたあと図書館を出て、夕方またその図書館に行ってみると、朝いた人が同じ場所で同じように勉強をしているではありませんか。そのときに、しみじみと、勉強の好きなひとはこういう人なのだろうなあと思ったものでした。
これは、努力や心がけ以前に、その人が孤独に同じことをするのが好きな性格かどうかという問題です。もちろん、それが単純にいいことだというのではありません。世の中がそういう人ばかりでは、やはり発展しないでしょう。いろいろな性格の人がいるから、このように豊かな社会が生まれたはずだからです。
しかし、子供の小さいころに、そのように孤独に同じことをする力をつけておくことは大事です。
そのために一つ親が心がけておくことは、子供が何かに熱中しているときに、それを中断させないということです。
小さい子は、あることに熱中すると、食事の時間も忘れて取り組むことがあります。親はつい、日常生活の流れを優先させたがるため、子供に遊びを中断させてしまいがちです。しかし、それは長い目で見て、子供の集中力を発達させないことになります。子供自身が空腹に気づくまで、熱中していることを続けさせるというのがよいやり方です。
しかし、どうしてもスケジュールどおりにしないと困るという場合ももちろんあります。そのときは、突然「もうやめなさい」と言うのではなく、最初に「あと15分ぐらいしたら、そろそろかたづけてね」と声をかけるのです。そうすると、子供は心理的な抵抗なく、15分ぐらいたつころに自然に遊びをかたづける方向に向かいます。15分過ぎてもなお熱中して止まらないときでも、子供の心にはもう準備ができていますから、「はい、もうおしまい」と言われてもほとんど抵抗はありません。
現代の小学校生活では、こういう集中力は、かえって集団活動の流れに乗れないマイナス面を生み出すこともあります。しかし、それも子供が中学生になるころには自然に解決していきます。子供が小学校の低中学年のころまでは、スケジュールよりも集中力を育てることを優先していく方がいいのです。
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5月1週から、ビデオ授業の放送を再開しました。
この放送授業は、実は今を去ること何年も前、インターネットに初めて動画が載せられるようになったころから実験的に作っていました。しかし、当時は、ブロードバンド環境そのものがなかったために、実際に活用されることはほとんどありませんでした。
最近、ブロードバンド環境が一般的になり、youtubeなどを利用する人も増えてきたので、この5月から放送を再開することにしました。
5月の連休期間中は、授業が休みになる曜日が多いので、電話説明なしで作文を書く場合は、この授業の渚の放送をご利用ください。
https://www.mori7.com/nagisa/
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