ログイン ログアウト 登録
 言葉の森 | 作文国語教室【公式】
 
記事 254番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/4
「反復」と「感動」 as/254.html
森川林 2008/06/12 12:15 
修 削
 「バシャール」という本の中で、未来の教育のことが書かれていました。未来の教育は、「体験を中心としたものとなる」ということです。これを現在の勉強にあてはめてみると、例えば、英語では、「英語漬け」の生活をするのがいちばんいい勉強の仕方で、それが難しい場合は、できるだけ「イメージ化」して覚えるということだそうです。これは、よく納得できる考え方です。
 覚えることをイメージ化することについては、記憶術という方法があります。例えば、数字の「1」から「100」までの百マスの表を作り、そのそれぞれの数字にイメージ化できる言葉をあてはめていきます。「33」だったら「耳」というイメージです。そうすると、無味乾燥な数字がイメージ豊かに記憶できます。これは、だれでも多かれ少なかれやっていることですが、覚える勉強すべてについて意識的かつ体系的に取り組めばかなり成果が上がると思います。
 「体験」と「イメージ化」の本質は、知識が身体化することです。では、それら以外に、知識を身体化するものがないかというと、実はあります。それが、「反復」と「感動」です。
 まず、「反復」から。
 私は、本を読むときに、シャーペンで線を引きながら読んでいます。そうすると、二度目に読むときに、線を引いたところだけ読めば全体を思い出せるからです。そして、二度目に読むときも線を引くので、そこが二重線になります。三度目に読むときは、更に波線になったり、四角で囲まれたりします。そのように、何度も繰り返して読むと、読んだ本が自分の中に消化されてくる感じがします。逆に言うと、一度しか読まない本は、その本のかなりの部分が未消化のままだということです。
 何度も繰り返して読むような本があると、読む力が育つというのは、この反復の大切さから来ているのだと思います。
 同様のことは、勉強全体について当てはまります。参考書でも問題集でも、一冊の同じものを繰り返し五回勉強するというのが勉強の鉄則です。読むたびに大事なところや印象に残ったところに線を引いておけば、二度目、三度目と繰り返すたびに反復の時間は短縮されていきます。しかし、問題集の場合は、短縮されるとともに密度も濃くなってくるので、苦痛を感じる場合もあります。これは、どういうことかというと、一度目にできなかった問題を中心に二度目の問題を解くので、二度目は解けない問題ばかりが続くということです。三度目も同じです。解けない問題ばかりが続くので、この苦痛をのりこえないと問題集の反復学習はできません。
 私の個人的な経験では、一度目に解けない問題は、二度目も、三度目も普通は解けません。そこで、ほとんどの人は、「また、できない。何て自分は頭が悪いんだろう」とあきらめてしまうのです。しかし、実は、反復学習は、四度目ぐらいから急に解けるようになってきます。それが、「同じ参考書や問題集を五回以上繰り返す」という意味です。読書にあてはめれば、身につけたい本は、やはり五回以上繰り返し読む必要があるのだと思います。
 「反復」の次は、「感動」です。(つづく)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。


記事 253番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/4
抽象化能力を高める作文 as/253.html
森川林 2008/06/06 11:32 
修 削
 勉強の中には、知識の再現性を評価するものがあります。それは、時間をかけて努力すれば、ある意味でだれにもできる分野です。例えば、「日本でいちばん長い川は」「信濃川」という、クイズ番組のような学力です。
 しかし、本当に考える力のある子は、こういう単なる「知っている」という知識にはあまり興味を持ちません。逆に、考える力のある子供たちが好きなのが作文です。それも、学年が上がり、自分なりに考える要素が増えてきた作文は、書くこと自体が知的刺激になります。
 考える要素のある作文とは、例えば、「宿題はよいか悪いか」という題名を複数の理由で書くというような作文です(中1の課題)。この課題で、中学1年生が作文を書くと、理由を考えるという抽象的な思考ができずに、単なる実例だけを書いてしまう子がかなりいます。しかし、実例を書くのはまだいい方で、中には、「よいか悪いか」という問題の立て方ができずに、「好きか嫌いか」という感覚のレベルで考えてしまう子もいます。(大人でもいると思いますが)
 理由や方法や原因という抽象的な思考をすることができず、すぐに実例を書いてしまう人は、現実の世界もやはり実例としてしか見ていません。そういう人は、話題は豊富なように見えますが、その話題の背後にある本質を考えることはあまり得意ではありません。
 抽象化能力とは、現実の背後にあるより抽象度の高い本質を見る力です。高学年の作文力の中心は、この抽象化能力ですから、作文力のある子は、社会に出てからもますますその学力に磨きをかけていくことができるのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。

コメント1~10件
【重要】在籍生 森川林
各種検定リストを追加しました。 暗唱検定 https 11/3
記事 5599番
音声をテキスト 森川林
ICレコーダーで文章を書く人のためにアドバイスすると、 u 11/1
記事 5596番
勉強なんて、誰 森川林
四行詩という新しいジャンル。 何か考えたいことがあって、文 10/31
記事 5591番
10月から読解 森川林
読解検定は、生徒の書いた解説に対して、もっと詳しいコメントを 10/31
記事 5592番
2026年10 森川林
「アオキ差すトド」って覚えやすい(笑)。変だけど。 10/31
記事 5593番
読解力、思考力 森川林
言葉の森は、作文というマイナーマーケットから、国語というより 10/31
記事 5594番
音声をテキスト 森川林
自分の場合、テキスト温泉は、nottaと同じかそれ以上の性能 10/31
記事 5596番
作文、読書中心 森川林
印刷については次のようにされるといいと思います。 問題文の 10/26
記事 5590番
作文、読書中心 NU
先生ありがとうございます。 会場検定はなくなったとのこと、 10/26
記事 5590番
作文、読書中心 森川林
 NUさん、ご連絡ありがとうございました。  10月から、 10/22
記事 5590番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
推薦図書リスト 森川林
推薦図書リストに「佐賀のがばいばあちゃん」を追加しました。 11/2
読書の森
Re: 万年筆 森川林
SMART-CLIP スマートクリップ (パイロット PIL 11/1
森川林日記
帰り道 森川林
 夕方、日限山から野庭団地に上り、  坂道を下って港南台に 11/1
森川林日記
万年筆 森川林
 ふと昔を思い出して、パイロットの万年筆を買った。(PILO 10/30
森川林日記
Re: 題名( 森川林
届いているメールアドレスをご連絡ください。こちらで消去いたし 10/28
森の広場
登録解除 スギモト
【承認待ち】 10/27
森の広場
メールまたはお 森川林
メール登録の解除は、届いているメールアドレスをお知らせくださ 10/27
森の広場
Re: 題名( 森川林
登録解除しました。 お手数をおかけしました。 10/27
森の広場
登録解除はお名 森川林
登録解除はお名前かメールアドレスをご連絡ください。 > 10/27
森の広場
登録解除 スギモト
【承認待ち】 10/27
森の広場

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
■小1から高3まで、年間の作文指導と結びついた作文検定
●評価サンプル
●知識偏重の教育から思考力重視の教育へ
AIと独自アルゴリズムを組み合わせた「日本語作文検定」がリニューアル


●【重要】7月の新学期から作文用紙と封筒用紙の配布を廃止します――手書きの人は作文ノートの利用をおすすめします
●森からゆうびん2026年2月
●思考力を育てる作文教育

●本で最も進んでいるオンライン教育――少人数の対話と個別指導 無料体験学習 受付中。
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。小1から高3のオンライン少人数教育。
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育

●小学1、2年生は作文を始める適齢期です
●小学3・4年生は、作文がいちばん伸びる時期です
●小5・小6から、作文は「考える作文」に変わります。

●高校入試につながる作文力を、中学生から
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(高校向け)
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(塾高校向け)

●学校のための日本語作文検定(学校向け)
●学年ごとの「書く力」が一目でわかる(学校向け)
●総合型選抜・小論文評価業務に関するご提案(大学向け)

●学習塾のための日本語作文検定(塾向け)
●「書ける」ことが塾の強みになる(塾向け)
● 小1からのオンライン作文で、「読む力・書く力・考える力」を一生ものにします(生徒向け)

全国初の本格的な日本語作文検定作文の客観的評価で、誰でも作文が好きになり実力がつく。特許取得の独自のアルゴリズムとAIによる対話型600字講評。(学校塾向け)
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育 言葉の森
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。

●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習