国語の成績が上がらないという生徒に共通する傾向の一つとして、読むスピードが遅いということがあります。こういう子は、テストでできなかった国語の問題をあとで見直すと、どうしてこれができなかったのだろうと思うぐらいよくできます。つまり、限られた試験時間の範囲ではできなかったが、時間が十分にあればできるというタイプです。
小学生の速読力は、小学校中学年までに読んだ読書量で決まってくるようです。この小学校中学年の時期にあまり本を読まなかった子は、速読力が身についていません。ですから、小学校の低中学年は、勉強的なことに時間を割くよりも、実は勉強よりも読書を優先させておいた方がいいのです。
小学校低中学年は、やり方次第ですぐに結果の出る時期です。そのため、親も子も、結果の出る勉強の方に力を入れがちですが、この時期は結果を出すよりも、根っこを育てていく時期なのです。
さて、速読力のない子がどうして国語の問題ができないかというと、設問を読んで課題文を読み直すという作業がスムーズに進まないからです。普通に読書力のある子は、まず課題文をざっと読み、それから設問を読み、その設問に応じて課題文を斜め読みして設問に関連のある箇所を探すことができます。ところが、速読力のない子は、この設問に関係のありそうなところの斜め読みができません。この対策として、学習塾などでは、課題文を読む前に設問を先に読むというやり方をよく教えています。しかし、根本的な解決は、そういうテクニックを身につけることではなく読むスピードを上げることにあります。
速読力のある子は、何しろ最後までまず読んでみるという読み方ができます。わからない箇所があっても、先に行けば何とかなるだろうという予測で読み進めることができます。速読力のない子は、丹念に読んでいって、途中でわからないところがあるとそこで止まってしまいます。実は、大学入試の現代文などでは特に、最後の数行を読むと初めて全体の話がわかるという構成になっているものが数多くあります。丹念に読む子よりも、最後まですばやく読む子の方が、ずっと理解しやすい仕組みになっているのです。
言葉の森では、この速読力をつけるために、長文速読のページを作っています。子供の適応は早く、教室ではどの子もどんどん読むスピードを上げています。
家庭でできる方法としては、まず毎日必ず本を読む時間を確保することです。その上で、できるだけ早く読んだ方がいいという意識で読む練習をしていくことです。
本を読むのが遅い子に共通する癖は、一度読んだところをもう一度繰り返し読むことです。作文も同様で、書くことが遅い子は共通して、途中で何度も消しゴムで消して書き直しています。推敲は、最後にまとめてやればいいと考えて、途中では直さないつもりでどんどん書いていくことが必要です。この読み直し、書き直しは一種の癖ですから、直そうと意識すれば次第に直っていきます。
一般に、小学生の学年数の百倍が読む字数の平均と言われています。小4であれば400字、小5であれば500字、小6であれば600字です。ときどき時間を計りながら自分の読むスピードを確かめておくといいと思います。
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[:きつね:] 「同じ内容を同じ順序で」
新しい参考書や問題集を使うときは、いろいろなものを見比べて慎重に1冊を選ぶことが大事です。その1冊を4回以上繰り返し学習し、内容を完璧に理解することが勉強上達の秘訣です。4回というのは特に決まった回数ではありませんが、経験上、記憶や理解は2、3回目までは目立った進歩がなく、4、5回目から急に上昇する傾向があるからです。
ときどき、1冊の問題集が終わると、すぐに次の問題集に取り組む人がいます。一見いろいろな問題に当たるので力がつくようですが、実際には、1冊目も80%、2冊目も80%しかマスターできず、何冊やってもできない20%が残ったままという状態になりがちです。しかも、そのうちのできた80%の問題は、ただ重複してやっているだけですから、その時間は無駄になります。しかし、外見は勉強をしている感じがするので、本人も周囲もそれが勉強だと思ってしまいます。
これに対して、1冊を何度も繰り返して100%マスターすれば、それだけで定期テストにも受験にも対応できます。しかも、時間の無駄はほとんどありません。
その際、何をその1冊に選ぶかという選択が重要になります。そのときに参考になるのは、受験勉強なら志望校の過去問です。定期テストであれば前の学期の定期テストの問題です。
繰り返す勉強法では、できるだけ同じ内容を同じ順序で繰り返すことが大事です。人間の記憶には、内容だけでなくその前後関係や周囲の環境も丸ごと記憶する面があります。よく音楽CDなどを聴いていると、ある曲の次に来る曲を感覚で自然に覚えてしまうことがあります。勉強でも、「確か、あの参考書のあのへんに書いてあった」という感覚が記憶の助けになります。参考書や問題集は同じものを使い続けると同時に、できるだけ同じ順序で取り組んでいきましょう。
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[:うさぎ:] 「集中できる時期を生かす」
勉強は毎日こつこつすることも大切ですが、試験前などの短期間に集中して取組むことも大切です。
「中学生の自宅学習法」の著者内藤勝之さんは、学習塾で実際に子供を教えている経験から、「テスト前、特にテスト前夜の高効率の勉強はふだんの3〜5倍、場合によっては10倍近いこともあり得る」と述べています。
短期間の集中勉強は、頭脳が集中するという効果だけでなく、全体像が頭に入るという点でも効果的です。社会科などの覚える量が多い勉強は、毎日こつこつ勉強するやり方だけでは、どうしても全体像がつかめなくなります。定期試験直前の数日から1週間ほどの期間で出題範囲を何度も繰り返し覚えると、個々の事柄の関連がつかめるので、より深く理解することができるようになります。
しかし、英語と数学については、数日から1週間の短期間の追い込みでは、あまり成果が上がりません。英語は、単語と文法をいつでも自由に使えるように長期間にわたって覚えておく必要があるからです。数学も、公式や解法をいつでも使えるように記憶に蓄えておく必要があります。そのため、これらの勉強は1週間ほどの期間の集中学習では、あまり効果が出ないのです。
しかし、英語や数学も、1〜3ヶ月集中して勉強すると、驚くほど成果が上がります。受験生でよく夏休み後に急激に成績が上昇する人がいるのは、このためです。
毎日のこつこつ勉強とともに、直前の短期集中勉強を生かしていきましょう。
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小学4年生の感想文指導で、「三文抜き書き」という項目が出てきます。これは、長文の中から三つの文を抜き書きしていく練習です。(文というのは、「。」で区切られたところです)
この三文抜き書きは、小学5年生で勉強する要約の前段階の練習です。
一般に、物事を構造的にとらえることができるのは、小学5年生からだと言われています。文章を書くときに構成メモを作るなどという練習も、小学5年生から効果が出てきます。文章を読むときでも、その構造を自分なりに把握する読み方ができるのは小学5年生からです。
しかし、小学5年生の生徒に文章を要約させると、どの子も長すぎる要約になってしまいます。要約を短くまとめるポイントをつかむために、小学4年生のころに三文抜き書きをしています。
三文抜き書きは、「大事なところを三つ選ぶ」と考えると、難しくなってしまいます。「はじめ、中、おわりから三つ選ぶ」というように考えていってください。
[:初心者:]
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当教室は、中学受験のための国語専門塾というわけではありませんが、最近、中学受験生の保護者の方からのお問い合わせが多く寄せられているため、当教室での国語の勉強法についてご紹介します。
小学生の国語の成績は、読書量や精神年齢によるところが大きく、長い時間をかけて勉強すれば成績が上がるというわけではありません。もちろん、漢字、文法、慣用句等は時間をかければそれなりの成果が上がります。しかし問題は、読解力です。 当教室の教材は、各学年とも学年相当よりも難解なものとなっています。低学年のうちからこの長文を毎日音読することにより、読解力をつけることができます。
特に、小学5年生以降の教材は、難関中学入試問題レベルの説明文・意見文となります。毎日、この長文(1500字程度)を音読することが中学入試に必要な読解力をつける基礎となります。
小学2年生までは自由作文が中心ですが、小学3年生からは月に一度、小学5年生からは月に二度、長文の感想文を書く勉強をします。毎日の音読の上に、長文のテーマに沿った感想文を書くという勉強が読解力と表現力をつけていきます。
当教室では、通信教育で受講している生徒がかなりいますが、毎週担当の先生が、作文の書き方のコツや長文を読み取るポイントを電話でくわしく説明しますので、通信教育とは思えないほど継続率・提出率が高いのが特徴です。
勉強時間は、毎日の長文音読が5分〜10分、週に一度の作文・感想文が1時間〜1時間半です。これだけの勉強を続けていけば必ず国語の成績は上がります。
当教室の勉強法は考える練習が中心になるので、高学年になるほど成績が上がりやすいという傾向があります。入会後一ヶ月で偏差値が10アップしたという方もいますし、6年生の夏休み明けに成績が急に上がったという方もいます。
中学受験は、算数の比重が高く、国語にあまり時間を割くことができないというのが現実です。学習塾でも国語には実はあまり力を入れていません。そのような中で、当教室が少しでもお役に立てれば幸いです。
公立中高一貫校、公文国際を受験される方、また、帰国子女枠での受験などで作文試験がある方は、5ヶ月前より志望校に合わせた課題で作文の練習をすることができますので、ご相談ください。
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150字〜200字程度の記述式の問題の書き方についてです。
ひとまとまりの文章が書ける長さは150字から200字ぐらいです。1文の平均を50字と考えて、3文か4文でまとめるつもりで書くと書きやすいと思います。
文末は常体で書く方が一般的ですが、手紙のような内容のものは敬体の方が自然です。
感想は、基本的に与えられたテーマに対する賛成意見で書いていきます。ただし、「私もそう思う」という書き方ではなく、自分の言葉に直して「私は……だと思う」と書いていきます。意見の書き方は、「……がよい」「……べきだ」「……が問題だ」のような形になります。
意見を書いたあとの展開部分は、実例、理由、方法などの形で書いていきます。
否定的な意見や実例は、文章の力を弱める傾向があります。「私は、読書をしないのはいけないと思う。私の友達は漫画ばかり読んでいる。」と書いていくよりも、「私は読書をするのはいいことだと思う。私の友達で本の好きな人がいる。」と書いていく方が、力のある文章になります。
結びには必ず反対意見に対する理解を入れます。「確かにBということもわかるが、私はAがよいと思う」というまとめ方です。結びの意見は、書き出しの意見に対応させます。余裕があれば、「人間は……だ」という一般化した書き方を入れていきます。更に余裕があれば、「○○はAではなくBである」という形で光る表現を入れていきましょう。
【例:読書についてあなたの考えを書きなさい】
私は、もっと本を読むべきだと思う。
そのためには、学校などで読書の時間を設けることも一つの方法だ。私の学校でも朝読書の時間ができてから本を読む人が多くなった。
確かに、本を読むだけでなく実際に行動することも大切だ。しかし、読書は人間の幅を広げると私は思う。
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最近、音読や暗唱という勉強法を取り入れるところが増えてきました。
言葉の森の音読・暗唱という自習方法は、貝原益軒の和俗童子訓の現代的解釈に基づいて、言葉の森が独自に考案したものです。
その特徴は、現代語の文章を暗唱できるぐらい反復して音読するという方法です。よく寿限無(じゅげむ)でも何でもいいから何しろ音読することが頭をよくするという人がいます。それはそれでかまいませんが、言葉の森の考えている音読は、自分が文章を書く際に生かせるような文章の音読です。
また、教科書の音読を宿題にする学校も増えていますが、ただ音読するだけでなく、暗唱できるぐらい反復して音読することが大切です。
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[:音符:] 受験のための勉強から、勉強そのものの面白さへ [:音符:]
今後、長期的に見ると、受験戦争は次第に緩和され、子供たちの勉強時間は年々少なくなることが予想されています。既に、高校入試では全入の体制が作られており、その入試も公立高受験の場合は内申点でほぼ決まるので、中学生は熱心に勉強をする動機を持ちにくくなっています。また私立の中高一貫校でも、中高一貫の中だるみ現象がマイナス面として出ています。
高校入試の緩和と同じことが今、大学入試でも起きつつあります。大学も既に、希望者全入に近い状態になっているので、受験生の学力は年々低下しています。これは、将来、日本文化の危機と言われるほどのものになると思われます。分数計算のできない経済学部の学生がいま問題になっていますが、これと同じようなことが例えば、社説も読めない大学生などというかたちで生まれてくると思います。既に、新聞の少し硬い文化欄になると、もう読みきれないという大学生は多数いるはずです。
日本の子供たちの勉強時間は、他のアジア諸国の子供たちの勉強時間に比べてどんどん減っています。日本で受験勉強が過熱のように見えるのは、受験期間の間だけです。
日本の社会全体に勉強を軽視する風潮が生まれつつあります。この中で、子供たちに、受験のためだけでない自分自身の向上のための全面的で創造的な勉強を提供していくことがこれからの大人の役割になってくると思われます。
この全面的で創造的な勉強を、作文を書くというかたちでまとめていくことが言葉の森の作文指導の目標です。そして、この作文の勉強を、小中高の間だけの勉強にとどまらず生涯続けられる勉強として位置づけていきたいと思っています。
子供たちが作文の勉強に熱心に取り組むようになるためには、作文の勉強全体がひとつのストーリーを持っていて、子供たちがゲームをするような喜びを持って主体的に勉強を進めていけるような仕組みを作っていくことが必要です。
勉強でもスポーツでもゲームでも、おもしろさの本質は共通です。いろいろな知識や技術を自分の創意工夫で組み合わせて困難な課題を克服して前進する、というのがおもしろさの中身です。ゲームでは、この前進のストーリーが既にプログラムされているので、創意工夫の余地は限定されています。しかし、勉強については、この創意工夫の余地が幅広くあります。更に作文の勉強は、文章を創造するという点で、ストーリーそのものを新たに作る自由度もあります。
日本には、万葉集などに見られるように、短歌や俳句が大衆的な文化として普及しているという伝統がありました。この伝統の上に、600〜1200字の作文の文化を新たに作っていくというのが、作文の生涯学習のイメージです。その生涯学習にいたる前の小中高時代は、作文の勉強がゲームのようにおもしろく、しかも読解力や国語力も身につく、というかたちの教室を作っていきたいと思います。
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