ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 361番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
幼児、低学年での文字の習得について as/361.html
森川林 2009/01/21 12:25 
 幼児期や小学校低学年のころは、文字を先行させないことが大事です。このころは体験を味わう時期だからです。十分な体験がないと、物事を言葉で済ませるようになってしまいます。
 例えば、リンゴ見たときに、「わあ。赤くて、つやつやして、しっとりしていて、きれいなリンゴだなあ」というふうに感じる子もいれば、「リンゴがある」という言葉だけで済ませしまう子もいます。
 どちらが心を豊かにする感じ方かというと、言葉で済ませるのではなく、実感を感じる感じ方の方です。
 しかし、これは周りの人の接し方に左右されます。言葉や文字を先に覚えたから言葉で理解するようになるのではなく、体験と感動がある生活が少ないから言葉の理解だけになってしまうのです。
 問題は文字を教えるのかどうかということではなく、体験と感動がある生活をいかに作っていくかということです。
 小学校低学年までの時期は、文章を書くことが目的ではありません。このころは、上手に作文を書くという意味は、あまりありません。
 書く楽しさは、小学校中学年になってから育ってきます。このころになると、本人も上手な作文や面白い作文を書こうという気持ちがわいてきます。
 しかし、中学年の時期は、まだ感想文を書く年齢には達していません。ですから、感想文を上手に書くということは、まだあまり意味がない時期です。
 感想文の感想に深まりが出てくるのは、小学校高学年からです。このころになると感想文を書くということも大事になってきます。そして、意見や感想が更に深まるのは、中学生、高校生になってからです。
 ですから、小学校低学年までの時期は、書くこと自体よりも、書く習慣をつけること、作文の勉強を通して読む習慣をつけること、この二つが勉強の目的として大切なことになります。
 小学校の低学年までに作文の勉強を始めた子は、文章を書くことや読むことが生活の一部になってきます。
 これは、サッカーやバスケットボールなどのスポーツでも同じです。小学校低学年の時期までに、何かのスポーツを始めた子は、そのスポーツの感覚が自分の体の一部になっていきます。
 言葉の森の勉強は、高校生まで続けられる勉強だからこそ、小学校低学年までの間にこの勉強を習慣にしておくといいのです。
 ただし、文章書く力について個人差はかなりあります。ですから、小学校低学年までの時期は、上手に書くことを目標にしないことが大事です。また、表記のミスについては、読む力をつけることによって、自然に直していくという姿勢が必要になります。つまり、作文の勉強と並行して、読書、対話、暗唱、音読の習慣をつけていくことが大事な時期なのです。
 そして、その一方で、生活の中でできるだけ体験と感動をふやしていくことが大切になります。

 勉強の進め方について、ご不明な点は、いつでもお気軽にお問い合わせください。
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)

マインドマップ風構成図
 記事のもととなった構成図です。

(急いで書いたのでうまくありません。^_^;)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。


記事 360番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
書く力が国語力を引き出す as/360.html
森川林 2009/01/20 15:52 
 国語力は、あらゆる学力の基礎であるとともに、あらゆる学力の集大成であるとも言われています。数学や英語の勉強は、たとえ遅れていてもて比較的短期間で取り戻すことができます。しかし、国語力を取り戻すには、きわめて長い期間がかかります。このため、理科系の大学や学部でも、国語力を入試の採点の基準にするところが増えています
 国語の力というものは、漢字の読み書きの力ではありません。漢字の読み書きはもちろん大切ですが、その基礎力だけを伸ばしても、国語力が伸びるわけではありません。国語力の中心は、文章を読む力と文章を書く力です。その中でも特に文章を書く力に、日本語力の本当の実力が表れます。
 現在の入試のシステムでは、書く力を評価する試験は、採点に時間がかかるためあまり取り入れられていません。しかし今後、少子化によって採点に時間が取れるようになれば、作文力はもっと大きく評価されるようになってくるでしょう。また入試に限らず、作文力は、大学でも社会でもますます必要になってきます。
 作文力を高めるためには、作文の勉強だけをしていても限界があります。書く力を高めるためには、書く力の土台となる読む力をつける必要があるからです。言葉の森の指導の特徴は、長文を読んで感想文を書くという形で、読む力と書く力を組み合わせているところにあります。
 言葉の森で作文の勉強することによって、書くことが苦にならない、書くことが好きになる、書くことが得意になるという子が増えています
 言葉の森の作文の勉強は、単なるテストのための国語の勉強を超えた本当の国語力を育てるための勉強なのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。

コメント171~180件
……前のコメント
40数年前、日 森川林
 言葉の森が作文教室を始めたころに来た子の多くは、「勉強はで 5/24
記事 4742番
壊れるものを見 森川林
 今、勉強の中心だと思われている数学、英語、国語などのほとん 5/23
記事 4740番
高校入試でも大 森川林
 昔、大学入試の改革で、国語に150字程度の記述問題が取り入 5/22
記事 4738番
ものたりない作 森川林
 勉強は、点数で成績がわかります。  作文は、点数ではなく 5/21
記事 4737番
創造力のある子 森川林
 自分自身を振り返ると、脱線の連続でした(笑)。  しかし 5/20
記事 4736番
生きがい 森川林
 昔の生きがい論は、世の中の役に立つことをすることと結びつい 5/19
記事 4735番
ChatGPT 森川林
 世の中は、ほとんどいい人だけで動いている、というのが大きな 5/19
記事 4734番
「小学校最後の 森川林
 本のコメントを書いてくださった方に、暗唱の小冊子(40ペー 5/18
記事 4732番
昔テレビ、その 森川林
 子供をコントロールできない親が多いことが問題です。  コ 5/15
記事 4730番
検査結果 森川林
健康診断の数値に一喜一憂するのはバカらしい…現役医師が「70 5/14
記事 4727番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
画像送信テスト 森川林
回回回 11/2
森川林日記
Thunder 森川林
https://www.thunderbird.net/ja 10/29
森川林日記
この忙しいとき 森川林
この忙しいときに、というかいつも忙しいけど、今は特にというと 10/28
森川林日記
もう二度とGm 森川林
 Gmailが突然、大量のPOP3は受信できないようにした。 10/28
森川林日記
2025年10 森川林
△ミズヒキグサ ●紙ベースの勉強が基本。デジタルの 10/22
森の掲示板
3I/Atla 森川林
それは、いい結果になるだろう。 10/2
森川林日記
SDGsとかL 森川林
SDGsとかLGBTQとかいう新しい言葉を使う人は、考えの浅 9/27
森川林日記
千葉県立千葉中 森川林
受験生に点数の差をつけるためだけのテスト。 横浜市立南 9/25
森川林日記
2025年9月 森川林
●家庭学習の習慣を  小学生のうちから家庭学習 9/22
森の掲示板
OCRのオシロ 森川林
今からOCRのオシロンの作り直し。 これまでgoogl 9/20
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習