ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 音声入力による作文のスピードアップ Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 362番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/29
音声入力による作文のスピードアップ as/362.html
森川林 2009/01/21 15:36 
 現在、通学教室の中学生以上を対象に、マインドマップ風構成図と音声入力の勉強をしています。以下の文章は、その生徒向けの説明です。

 音声入力は何のためにするのでしょうか。第一は勉強の能率を高めるためです。第二はこの勉強をしておくと、将来必ず役に立つからです。

 しかし、音声入力には問題点もあります。第一は、音声入力の仕方に慣れるまで時間がかかるということです。第二は、ほかの人のいるところでは音声入力をしにくいということです。自宅の部屋などですればそれほど難しくはありませんが、教室で音声入力をするのは、やはり少し抵抗があると思います。

 そこで、今後の勉強の仕方を次のようにしました。まず、音声は小さい声でよいということです。マイクを口の横1センチくらいのところに持っていって小声で話をします。しかし、マイクの位置と距離はできるだけ一定にしておきます。
 音声は、文の途中で切ってもよいことにします。一つの文を一挙に言うよりも、途中で区切って考えた方がいい文章になります。もちろん音声化する前に、頭の中である程度まで文を組み立てておく必要があります。
 音声入力は、自分の席ではなく、ほかの部屋や廊下や教室の外で(笑)やってもよいことにします。

 またマインドマップ構成図の書き方も工夫する必要があります。黒又はカラーペンで書いたあと、最後に別の色のペンで文章の流れを書き加えます。
 カラーペンを使うのは話が内容の変化が、あとからでもわかるようにするためです。しかし、単色でもかまいません。
 段落を分けるところは、「カイギョー」「タブ」という言葉を入れるようにすると、あとから編集しやすくなります。「てん」や「まる」という言葉も使えます。

 当面、音声入力のやり方をつかみ、この方法が文章の能率化に役立つということを理解します。音声入力にまだ慣れていないうちは、作文を書いたあとに音声化するという書き方をしてもいいことにします。そのかわり、音声化にかかった時間を測定し、音声入力がいかに早いかということを理解するようにします。

 これまでの作文は、ただ書くだけで60分から90分の時間がかかっていました。
 これからの勉強は暗唱に10分、構成図に10分、音声入力に10分、その編集に10分という時間配分になります。

 十分間暗唱は、国語の勉強のコツをつかむために行っていきます。
 これは、入試問題の問題文を繰り返し読むことと本質的に同じです。難しい文章を繰り返し読んでその内容と表現を自分の血や肉にしていくと国語力がつきます。このやり方がいかに大事かということを暗唱の勉強を通して学びます。既に国語の成績がいいという人も、このやり方で更に力がつきます。これは実証済みです。

 作文をこれまでのやり方で直接書きたいという人は、音声入力の10分のあと、構成図を見ながらあらためて作文を書きます。ですから、音声入力だけで作文書くのであれば約3分の1の時間で仕上がります。音声入力とこれまでの作文の両方をする場合でも、音声入力の作業が10分間多くなるだけです。
 しかも、音声入力は、これまでの書き方に比べて、疲労度が全然違います。1200字の作文を一日に2本書くことはかなり難しいことでしたが、音声入力であれば、3本でも4本でも書くことができます。

 正味の時間だけで測定すると、音声入力はパソコン入力に比べて10倍ぐらい速く入力できます。1200字の文章であれば、パソコン入力ではどんなに速く書いても30分はかかります。音声入力では3分です。誤変換の編集の時間を入れても、パソコン入力よりも時間がかかることはまずありません。

 言葉の森の音声入力の方法は、まだどこでもやっていないものなので、通学教室の中高生のみなさんは、ぜひがんばって取り組んでいってください。
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)

マインドマップ風構成図
 記事のもととなった構成図です。

(急いで書いたのでうまくありません)


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。


コメント欄

コメントフォーム
音声入力による作文のスピードアップ 森川林 20090121 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
のはひふ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「のはひふ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。

コメント1~10件
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
近所のローソン 森川林
毎日新聞を見たけど、記事はまだ載っていまでした。 4/25
毎日新聞に言葉 森川林
 しばらく前に、毎日新聞の人が取材に来ました。  そのとき 4/24
テスト送信 森川林
https://www.mori7.com/za2024d0 4/24
4月保護者懇談 森川林
シラン ●今後の「森からゆうびん」の学習デ 4/22
マスクにしても 森川林
マスクにしても、ワクチンにしても、消毒にしても、 自分たち 4/21
イエスも釈迦も 森川林
イエスも釈迦も、理想の社会を築きたいと思っていた。 しかし 4/21
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習