小学校5、6年生は、考える力が育ってくる時期にあたります。それは、このころから物事を構成的に考える力がついてくるからです。従って、文章の要約などができるようになるのも、この小学校5、6年生のころからです。物事を構造的にとらえる力がついてくるので、作文の構造も、立体的なものになります。立体的な作文とは、単に時間の順序に書いていくのではなく、過去にさかのぼったり似た話と結びついたりしながら展開していく作文です。
小学校5、6年生のころは、作文以外の算数、理科、社会などでも、考える要素が出て難しくなる時期です。従って、小学生の勉強は、小学校5、6年生からが本当の勉強らしいものになります。
逆にいうと、小学校3、4年生までは、成績と学力はあまり一致しません。真面目であれば誰でもできるのが小学校3、4年生までの勉強です。ですから、小学校中学年のころまでに、表面的に真面目にやりすぎないということが大切です。わかりやすく言えば、テストの点数で90点を100点に上げようとするよりも、その10点アップさせるための時間を読書に充てるというような考え方です。これが本当の学力につながっていきます
小学校5、6年生で伸びる子は、小学校3、4年生のころに力を蓄えた子です。例えば、小学校3、4年生までの時期に本をたくさん読んだ子は、速読力がついてきます。これが小学校5、6年生の国語力の基礎になっていきます。
小学校5、6年生の作文の課題は、身近な説明文と感想文が中心になります。
感想文のもとになる文章は、中学入試レベルのかなり難しい長文です。ここで家族の似た話などを取材すると、長文の内容がより具体的に理解できるようになります。また、課題の長文を繰り返し読むことで難しい文章を理解する力が備わってきます。
このほかに国語の力を上げるためには、難しい文章を繰り返し読むことが必要です(難読の復読)。具体的な勉強法としては、中学入試の国語の問題集の問題文を読書がわり読むという方法が挙げられます。
また、実力はあるのに点数が良くないという子は、解答のテクニックを知らないから、というケースがよくあります。国語の問題を解くテクニックは、1、2時間もじっくり説明すれば、すぐに理解できます。
国語力を上げるもう一つのポイントは、速読力です。小学5、6年生で、ゆっくりやればできる問題なのに、後半になると×が多くなるという場合は、速読力がついてないために時間切れになっていることが原因です。速読力をつけるためには、中学年のころまでに本をたくさん読んでおくことが必要です。
国語の勉強に対する家庭での取り組みは、模擬試験のチェックです。模擬試験が戻ってきたときに、×のところをもう一度家族でチェックします。ここで大事なことは、点数に目を奪われないということです。点数よりも大事なことは、できなかったところの原因を探ることです。できない原因は三つあります。一つは難読力の不足です。もう一つはテクニックの不足です。三つ目は速読力の不足です。国語の試験の中には、大人でも間違えてしまうあいまいな答えのものもあります。親ができない問題は、子供もできていなくてよいと割り切って考えておきましょう。
作文試験のある生徒は、時間内に必要な字数ぎりぎりまで書くという練習をしていく必要があります。作文の書き方は、構成の仕方を優先させて全体の構造をあらかじめ考えてから書くようにします。構成の仕方は、言葉の森のホームページの「項目の苗」などを参考にしてください。
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)
マインドマップ風構成図
記事のもととなった構成図です。
(急いで書いたのでうまくありません)
小学校3、4年生のころは、一言でいうと、作文を上手に書ける時期にあたります。
これは、子供たちが学校生活に慣れてくるとともに、書く力もさらに自由に使えるようになってくるからです。このころはギャングエイジとも呼ばれるとおり、作文にもいたずらっぽい楽しさが出てきます。この時期の子供たちは、表現の工夫を楽しんだり、内容の面白さを意図して書こうとしたりします。
小学校3、4年生の時期の作文指導で、大事なことは三つあります。
第一は、表現の工夫を楽しむ指導をすることです。例えば、たとえを使ったり、ダジャレを使ったりして書く練習をします。
第二は、出来事を個性的に書く指導をすることです。この時期は、子供自身にも、面白いこと書こうとする意識がわいてきます。この面白さは、その時期にその子供が読んでいる本の影響もあります。時には、家族や先生の話をおもしろおかしく書くこともありますが、あまり目くじらを立てないことが大切です
第三は、感想を個性的に書く指導をすることです。感想の個性は、大人との対話の量に比例しています。お父さんやお母さんがいろいろな話を聞かせてあげると、それに比例する形で、子供の感想を書く力も深まってきます。
小学3、4年生のころは、作文全体にその子らしい個性が出てくるので、小学校時代の記念に残る作文をかける時期にもあたります。この時期は、子供に自主的にいろいろなコンクールに応募させるようにするのもいいことです。ただし、二重投稿にならないように保護者が注意しておく必要があります。小学校3、4年生の時期に作文コンクールなどに入選すると、そのことで書くことにさらに自信がついてきます。
小学校1年生のころは、まだ子供自身にうまく書こうという意識がありません。そのため、作文コンクールなどに入選しても、あまり嬉しいという実感がわかないようです。また、学年が上がって小学校5、6年生になると、今度は、入選してみんなの前で話題になることが恥ずかしいという気持ちが出てきます。ですから、コンクール入選をいちばん無邪気に喜べるのは、小学校3、4年生の時期になるのです
小学校4年生は、親のいうこと聞く最後の年齢にあたります。小学校5年生になると、だんだん子供の自己主張がはっきりしてくるので、親のいうことをそのまま素直には聞かなくなってきます。しかし、親のいうことを素直に聞く小学校3、4年生の時期にこそ、大人のペースで強引に何かをさせるのではなく、子供の自主性を尊重して、いつもよいところを評価していくという姿勢が大切です。
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)
マインドマップ風構成図
記事のもととなった構成図です。
(急いで書いたのでうまくありません)