ログイン ログアウト 登録
 真のICT(情報通信技術)教育 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 2249番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/4/6
真のICT(情報通信技術)教育 as/2249.html
森川林 2014/10/26 22:11 


 日本は、ICT教育が遅れているということを言う人がいますが、そこで描かれているICT教育は、
・生徒数あたりのコンピュータが多くて、
・ICT教育のできる先生が多くて、
パソコンの前で、生徒と先生がにこにこと勉強しているようなイメージの教育です。
 ICTという言葉や、パソコンやインターネットという物にとらわれている教育なのです。

 教育の本質は、子供が何をいかに学ぶかというソフトであり、そこには学ぶとは何かという哲学のようなものがなければなりません。
 しかし、今言われているICT教育は、学ばせる道具だけに目が向いているように思えます。

 コンピュータとインターネットは、確かに活用できるツールです。しかし、その活用の仕方は、まだ初歩的な段階にとどまっています。
 今考えられているICT教育の意義は、
・インタラクティブ(双方向的)な操作で楽しくできる
・個々の生徒の進度に応じた対応ができる
・僻地でも同じ教育が受けられる
という程度のものです。

 その程度の意義でICT教育が考えられているならば、ICT教育と、これまでの通常教育との差はほとんどないと言ってよいでしょう。
 もし違いがあるとすれば、それは、低学年の子や勉強の苦手な子に、インタラクティブな個別対応ができるというところだけで、高学年の生徒や、勉強の普通にできる生徒には、特に目立った差はありません。
 むしろ、多くの普通にできる生徒は、インタラクティブに取り組まざるをえないICT教育にわずらわしささえ感じると思います。

 かつて、子供たちに読書の面白さを伝えるためにといううたい文句で、参加者の対話や劇などを通して本に触れるという試みがありました。
 読書嫌いな子にとっては、本に触れる機会になったかもしれませんが、読書好きな子にとっては、自分ひとりで本を楽しむよりも、ずっと遠回りで味わいの薄い読書経験にしかならなかったと思います。
 それと同じようなことが、今のICT教育の発想に感じられるのです。

 これは、民間で行われているICT教育についても同じです。
 民間の場合は、もともとの動機がコスト削減ですから、優れた教材を提供できるのはいいのですが、結局多様なコピーを個々の生徒の進度に応じて割り振ることに情報通信技術が使われているだけです。
 ニワトリにえさをやって、どのニワトリもその食べ具合に応じて成長させるということなら、そういう方法にも十分価値があります。
 しかし、それは、ごく低学年のうちか、勉強の苦手な子にとって必要なレベルであって、その子が学年が上がり、勉強が普通にできるようになってきたら、そういうコピーの教材にはもう飽きたらなくなってくるのです。

 教育の本質は、紙と鉛筆を使ってひとりで学ぶ時間の中にあります。その時間を確保するために、情報通信技術が使われる必要があります。
 情報通信技術が前面に出るのではなく、子供の勉強が中心で、その勉強を支えるものとして、目立たない情報通信技術があるというのが、真のICT教育なのです。



コメント欄

コメントフォーム
真のICT(情報通信技術)教育 森川林 20141026 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
つてとな (スパム投稿を防ぐために五十音表の「つてとな」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
インターネット(25) 寺子屋オンライン(101) 
コメント1~10件
【合格速報】東 ふつ
合格おめでとうございます。 毎週真剣に取り組み、どんどん上 1/7
記事 5403番
国語力、読解力 森川林
読検の解答は個別れんらくでお送りください。 12/29
記事 4331番
国語力、読解力 すみひな
本日の読解検定を受け忘れてしまいました。回答をどちらに送れば 12/27
記事 4331番
森リン大賞が示 森川林
作文力を上達させるコツは、褒めることでも直すことでもなく、書 12/13
記事 5398番
作文コンクール 森川林
 子供たちの教育で大事なのは、知識の詰め込みではなく、読書と 12/10
記事 5395番
読書と作文が子 森川林
 小学生時代は、勉強よりも読書。  中学生以上は、勉強と同 12/9
記事 5394番
子どもの文章力 森川林
今の受験は知識の詰め込みの勉強になっています。 考える問題 12/8
記事 5392番
作検研究。森リ 森川林
作文は、褒められても注意されても、そこに客観的な基準がなけれ 12/7
記事 5391番
「作文検定」「 森川林
 今は、AI社会の前夜。  昔は新聞やテレビが中心だった。 12/7
記事 5390番
AI時代に子ど 森川林
AI時代には、先生の役割は「教えること」ではなくなります。 12/6
記事 5389番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
今日の四行詩 森川林
遠くの空は、 どこまでも青い。 明日を考えながら、 歩 4/3
森川林日記
中川昭一さんの 森川林
すべて明らかになったということだ。 https://www 4/1
森川林日記
知識偏重の教育 森川林
知識偏重の教育から思考力重視の教育へ――AIと独自アルゴリズ 3/31
森川林日記
Re: 2月分 森川林
2月分の問1と2は合っているので、どの月のどの問題のどこがわ 3/27
国語読解掲示板
ChatGPT 森川林
ChatGPT、最近頭が悪くなったみたい。  最近、 3/25
森川林日記
2026年3月 森川林
●低学年、中学年は勉強よりも読書と対話。  小学校 3/23
森の掲示板
そういう未来が 森川林
 自分には、そういう未来が見える。 >  子犬がいつも 3/14
森川林日記
子犬がいつも楽 森川林
 子犬がいつも楽しく走り回るように、  人間も、生まれてか 3/14
森川林日記
AIの可能性と 森川林
 AIの可能性と限界とは、裏返せば人間の可能性と限界というこ 3/14
森川林日記
Re: 2月分 森川林
 お返事遅れて失礼。 問2のAが×なのは、 「……助 3/7
国語読解掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン