ログイン ログアウト 登録
 真の賢さを育てるのは、問題集を解く勉強ではなく、読書と作文と親子の対話 作文検定 | 言葉の森 | 作文教室【公式】
 
作文検定 | 言葉の森 | 作文教室・サイト 作文検定 | 言葉の森 | 作文教室
記事 2867番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/10/5
真の賢さを育てるのは、問題集を解く勉強ではなく、読書と作文と親子の対話 as/2867.html
森川林 2017/02/21 18:05 
修 削


 子供の真の学力は、問題集を解くような勉強では身に付きません。
 問題集を解く勉強法は、同じく問題を解く形の入試の時期に合わせて短期間で集中的に取り組み、入試の成績を上げることに使うものです。
 入試の成績を上げることと、真の学力とは違うものなのです。

 しかも、近年の入試は、日本特有のガラパゴス化した問題になっています。
 入試で評価されるものは、本当の学力というよりも、そのガラパゴス化した問題に対する訓練度です。

 だから、家庭では、今の世間の勉強の風潮から一歩距離を置いて、子供の真の学力形成に役立つ勉強を進めていく必要があります。
 そして、入試の時期だけは、合格するための勉強と割り切って、入試問題を解く練習に集中すればいいのです。

====
 問題を解くような形の勉強であれば、子供がある程度自主的に進めていけます。しかし、作文の場合は、そういう問題・解答形式の勉強ではありません。毎日、読書や音読などの読む自習を行い、毎週、自分で考えて作文を書くということで力がついていきます。

 作文は、親子の対話を楽しむ形で進めていく勉強です。これは、小学生には特に重要です。小学校1、2年生は自由な題名ですから、毎週授業の始まる前に、「今週はどんなこと書くの」と子供に聞き、親が子供と作文に書く内容について話をします。また、書いた作文が返却されたときも、その作文の内容について家族で対話をします。この際、決して欠点を指摘して直すようなことはしないでください。欠点は、読む力がつく中でほとんど自然に直ります。欠点を指摘すると、作文を書くことが億劫になります。対話は、いつも楽しい雰囲気で行ってください。この対話のときに大事なことは、お父さんやお母さんの子供時代の似た話などをたくさんしてあげることです。そのときに、子供には、少し難しい言葉で、少し長い文で、少し難しい内容の話をするようにします。この対話によって親子のコミュニケーションが豊かになるとともに、子供の頭がよくなります。

 小学校3、4年生の場合は課題が決まっているので、親子の対話は更にしやすくなります。次の週の課題を見て、お父さんやお母さんが似た話を子供に聞かせてあげてください。場合によっては、田舎のおじいちゃんやおばあちゃんに取材してもよいでしょう。また、作文が返却されたときも、親子でその作文を話題にして話をするようにしましょう。この場合、やはり大事なことは、欠点を指摘して直すようなことはしないということです。作文はできるだけよいところを見て励ますようにしてください。

 小学校中学年までに親子の対話の習慣を作っておくと、その親子の関係はあとまで続きますし、その対話によって子供の頭がよくなります。理解力や思考力は、問題を解くような形の勉強では身につきません。対話と読書によって最も確実に身につくのです。ですから、対話のときは、楽しい雰囲気で、少し難しい言葉で、少し長い文で、少し難しい内容の話をするように心がけてください。

 小学校高学年や中学生になると、子供が自分の作文を親に読まれるのを嫌がる面が出てきます。その場合は、作文ではなく、課題の長文をもとにして対話をしていきましょう。課題の長文は、ホームページでも読むことができますから、事前にお父さんやお母さんもその長文に目を通しておくとよいでしょう。

 課題の長文をもとにした対話は、次のような形で進めることができます。まず、子供に、次の週の課題がどういう内容か説明させます。そのためには、子供が事前に長文を読んでおかなければなりません。題名だけの課題の場合は、子供がどんなことを書くつもりか考えておかなければなりません。この子供に内容を説明させるということが、子供の思考力と表現力を育てる勉強になります。子供に説明させたあと、親がその課題についての関連する話をしてあげます。親の話を聞くと、子供が自分の経験を通して考えただけの作文よりも話題が広がり、感想も深まります。

 小学校高学年になると、普通の家庭ではどこでも親子の対話は少なくなります。特に、お父さんは子供との日常的な接点があまりないので、対話をするとしても勉強や成績のことばかりになりがちで、ますます対話が難しくなります。ところが、作文の勉強を通して話をすることによって、親子が毎週知的な対話を楽しむ習慣ができるのです。


「問題を解く勉強ではなく、読んで話して考えて書く勉強だから国語力がつく」
https://www.mori7.com/index.php?e=2096 
====



コメント欄

nane 2017年2月21日 18時6分 1 ▽
 人類の長い歴史から見ると、問題を解く勉強は最近になって生まれたものです。
 それは、入学試験が問題を解かせる形で出されることに対応して、同じような問題を解かせる勉強法として生まれたのです。

 では、それまでは、人間はどのような勉強をしていたかというと、日本の場合それは素読と筆写と対話でした。
 この素読と筆写と対話と、もう一つ算盤によって培われた理解力と思考力と表現力によって、日本は急速な近代化を成し遂げたのです。

 しかし、明治政府が欧米に追い付くために採用した教育法は、教科書をもとにした一斉授業と、その授業の理解度を評価するためのテストと入学試験でした。
 この言わば間に合わせ的に採用した欧米流の教育法が、その後もずっと引き継がれてきて、今制度疲労を起こしつつあるのです。


森川林 2017年2月21日 18時20分 1 ▽
 今の日本の入試は、ガラパゴス化しています。
 日本だけに通用する学校の序列をもとに、入試だけに通用する難問が出されています。
 その難問を解く力は、思考力ではありません。難問の解法を知識として詰め込むことです。
 だから、子供の本当の成長を望むならば、入試向けの勉強は短期間に集中して取り組むことです。
 そして、その代わりそれまでの日常的な勉強は、読書と作文と親子の対話を中心にしていくといいのです。


jun 2017年2月22日 18時22分 2 ▽
同じ時間をかけるなら、真の学力形成に役立つ勉強をする方がいいですね。でも、そのことを分かっていない親も多そうです。(私も偉そうなことは言えませんが……。)

jun 2017年2月22日 18時32分 2 ▽
作文の勉強には親子の対話が不可欠であることを、先生はもちろん、お父さん、お母さんもしっかり認識しておく必要がありますね。

コメントフォーム
真の賢さを育てるのは、問題集を解く勉強ではなく、読書と作文と親子の対話 森川林 20170221 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
となにぬ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「となにぬ○」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード)
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 家庭学習(92) 
コメント1~10件
■コメントは24時間以内に表示
作文自動採点ソ 森川林
なっつさん、投稿ありがとう。 でも、ここでは森リンの採点は 8/8
記事 89番
森林プロジェク 森川林
かじかわさんへ、投稿ありがとう。 しかし、もとの記事と関係 8/8
記事 1496番
森林プロジェク かじかわ
改めて考えよう。所得の超過累進課税制による、資本主義と社会主 8/5
記事 1496番
作文自動採点ソ なっつ
母の過去から学んだ      令和の闇に負けない社会   8/3
記事 89番
作文検定で作文 森川林
評価サンプルはこちら。 6/25
記事 5538番
なぜ公立中高一 森川林
 志望校の過去問に特化した受験対策を進めるためには、まず「春 4/28
記事 5498番
作文検定のプレ あお
お返事ありがとうございます。暗唱検定が早くできてほしいです。 4/9
記事 5493番
作文検定のプレ 森川林
 日本語教育で、簡単なのは会話で、次が読書で、最後が作文です 4/8
記事 5493番
作文検定のプレ あお
日本語作文検定は、日本語を学ぶ外国人のための作文教育にも対応 4/8
記事 5493番
【合格速報】東 ふつ
合格おめでとうございます。 毎週真剣に取り組み、どんどん上 1/7
記事 5403番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
言葉の森新聞2 言葉の森事務局
言葉の森新聞2026年10月1週号 通算第1917号 文責 10/5
森の便り
ホームページの 森川林
「読解検定を無料に――新しい読解検定は、生徒の解答に応じた解 10/5
森の便り
ホームページの 森川林
「読解検定を無料に――新しい読解検定は、生徒の解答に応じた解 10/5
森の便り
ホームページに 森川林
「作文と読解の勉強に、「音読の丘」のページを活用しよう」 10/3
森の便り
9月29日から 森川林
 9月29日から新学期扱いになります。  作文の丘から作文 9/29
森の便り
【言葉の森】海 森川林
 このメールは、海外で受講されている方にお送りしています。 9/25
森の便り
【連絡】新学期 森川林
 新学期の課題フォルダは、本日(9/24木)、郵便局から発送 9/24
森の便り
【連絡】新学期 森川林
 新学期の課題フォルダは、本日(9/24木)、郵便局から発送 9/24
森の便り
言葉の森新聞2 言葉の森事務局
言葉の森新聞2026年9月4週号 通算第1916号 文責  9/23
森の便り
検定試験作成中 森川林
 記事を更新しました。 「現在、暗唱検定、音読検定、作文検 9/22
森の便り

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン