作文は高校3年生からうまくなる 【合格速報】東京学芸大学附属国際中等教育学校、三田国際中学、八雲学園中学   【合格速報】長崎県立諫早高等学校附属中学校 木彫りと塑像 究極の国語は理系

記事 3186番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2018/5/28 
消える競争、育つ共創
森川林 2018/02/15 06:32 


 これまでの社会は、競争によって発展してきました。
 相手に負けない品質とコストによって競争に勝つということが、供給する側にとってもそれを消費する側にとっても利益のあることでした。

 競争がなければ、かつての社会主義の悪しき平等のように、改善する意欲がなくなるということが言われていました。

 今のスポーツや音楽のような人間的な活動においても、それに携わる喜びの多くは、スポーツや音楽体の喜びではなく競争に勝つことの喜びに結びついています。

 しかし、この競争の元になっている哲学は何かといえば、それは欧米の個人主義だったのです。

 個人の利益に立脚している限り、競争は個人と社会の両方の利益をつなぐ見えざる手と考えられます。
 しかし、人間は個人で生きるのではなく集団で生きるのだという日本的な人間観に基づけば、この競争優位の考え方とはまた別の考え方が生まれてきます。

 日本の文化の中には、個人ではなく集団で利益を分かち合うという考え方が根付いていました。
 その一つの例が、運動会の赤組と白組の競争や、紅白歌合戦のようなグループに分かれた競争です。

 この集団がひとつの単位となる競争においては、優れた個人と劣った個人は、競争の関係ではなく助け合う関係になります。
 強い者が弱い者から奪うのではなく、強い者がその集団の中での弱い者を助けるという関係が生まれるのです。 それによって弱い者が成長し強くなり、集団全体の強さが増すというのが、集団を単位とする他の集団の競争との利点でした。

 今日の社会では、競争はますます速く激しくなっています。
 それはインターネットの時代には、情報が瞬く間に広がり、情報の差による競争優位は瞬時に解消してしまうからです。

 このような時代に生き残るためには、競争から共創へと考え方を変えていく必要があります。

 競争に勝つことを動機とするのではなく、強者が弱者を助け互いに成長することを動機とするような時代がやってきつつあるのです。

 そういう形の文化を、教育の分野においても実現していきたいと思っています。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 

コメント欄

森川林 20180215 1 
 子供の勉強においても、競い合わせるより助け合わせる方が効果が出るようになっています。
 それだけ、みんなの人間性が高まっているからだと思います。
 競争は即効性があるように見えますが、かえって長続きしません。
 それは、強制と自覚の関係と同じです。


nane 20180215 1 
 競争に価値があるとする考え方の根底には、人間にはもともと差がありその差は埋められないとする人間観、生物観があります。
 だから、競争に勝った者が生き残れば社会はよくなるという、弱肉強食の自然淘汰説で考えてしまうのです。
 しかし、本当はそうではありません。
 あるのは差ではなく単なる違いであり、その違いを生かせば勝者も敗者もありません。
 かえって、競争よりも、みんなが利益を得られるようになるのです。


コメントフォーム
消える競争、育つ共創 森川林 20180215 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。
たちつて (スパム投稿を防ぐために五十音表の「たちつて」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

(za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
メルマガの配信
▼バックナンバー
○一般用 ダイジェスト版
○生徒用 完全版

Facebookページ
言葉の森作文ネットワーク
いいね! 17,226件
新着コメント1~10件
答えのない勉強 nane
 昔の子供たちは、読む本が少ないので、同 3:14
答えのない勉強 森川林
 長文音読や、問題集読書や、暗唱練習は、 3:7
音声入力講座― nane
 手書きをもっと速く楽にしたいという思い 5/27
音声入力講座― 森川林
 言葉の森が、子供たちの作文にパソコン入 5/27
答えのない勉強 森川林
多読という言葉はやや曖昧なので、基準を学 5/26
答えのない勉強 nane
同じ本を何週間も読んでいる子がいます。 5/26
答えのない勉強 森川林
 宿題が多すぎて本を読む時間がないという 5/26
答えのない勉強 nane
 「勉強は成績をよくするが、読書は頭をよ 5/25
答えのない勉強 森川林
 勉強の差は点数ですぐに見えますが、読書 5/25
親が本当に子供 nane
 日本のロケットの父と言われる糸川英夫氏 5/24
……次のコメント

オープン教育 1~10件
オープンの川
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■作文は高校3年生からうまくなる 2月14日
■【合格速報】東京学芸大学附属国際中等教育学校、三田国際中学、八雲学園中学   2月13日
■【合格速報】長崎県立諫早高等学校附属中学校 2月13日
■木彫りと塑像 2月13日
■究極の国語は理系 2月12日
■寺子屋オンラインは、単なるオンライン学習ではなくオンラインの少人数クラスの学習です 2月11日
■スマホやインターネットに熱中する子供をどうするか 2月10日
■【合格速報】東京学芸大学附属国際中等教育学校、三田国際中学、八雲学園中学 2月9日
■【合格速報】都立桜修館中等教育学校 2月9日
■【合格速報】都立南多摩中、同志社中、滝中、名古屋中 2月9日
■悪いところを直しても、上手な作文にはならない 2月9日
■【合格速報】東京学芸大学附属国際中等教育学校 2月8日
■作文を学ぶ意義 2月8日
■【合格速報】聖光学院中学校、渋谷教育学園幕張中学校 2月7日
■【合格速報】東京農業大学第一高校中等部 2月7日
■【合格速報】栄光学園中、聖光学院中、浅野中 2月7日
■面白い勉強とは 2月7日
■読書の楽しさは、読む楽しさと、紹介する楽しさ。作文も、人生も 2月6日
■【合格速報】東京農業大学第一高校中等部 2月5日
■【合格速報】東京都立産業技術高専 2月5日
■作文の勉強は小学校低学年から始めると長続きする 2月5日
■大学入試の小論文対策もできますが、講師の時間が取れないことも 2月4日
■作文は型から入ると書きやすい 2月3日
■【合格速報】順天高等学校・崇城大学・京華高校 2月2日
■【合格速報】東京都立西高校 2月1日
■【合格速報】福岡県立輝翔館中等教育学校 2月1日
■勉強は長い時間やることより、繰り返しやることが大事 2月1日
■改めて「もとになる勉強、枝葉の勉強」を考える――読書の差が学力の差 1月30日
■子供にもっと科学の本を読ませよう――頭のいい子は理科が好きという話の関連で 1月29日
■新しく始める少人数クラスは最先端の作文の授業 1月29日
……前の30件
HPの記事検索
ホームページの全記事

 言葉の森新聞

Google+ページ
言葉の森作文オンエア

Twitter
言葉の森@kotomori

RSS
RSSリーダー

代表プロフィール
森川林(本名中根克明)

講師ブログ
言葉の森の講師のブログ

算数の通信教育
できた君の算数クラブ

カテゴリー
全カテゴリー
ICT教育(1)
遊び(6)
新しい産業(23)
暗唱(121)
生き方(41)
息抜き(19)
いじめ(1)
インターネット(25)
英語教育(10)
オープン教育(24)
親子作文コース(9)
オンエア講座(41)
音声入力(10)
音読(22)
オンライン作文(2)
外国人と日本語(4)
科学(5)
学問コース(1)
学力テスト(2)
合宿(14)
家庭学習(92)
家庭で教える作文(55)
漢字(17)
帰国子女(12)
教育技術(5)
教育論文化論(255)
教室の話題(26)
行事と文化(1)
ゲーム的教育(4)
合格情報(27)
高校入試作文小論文(10)
構成図(25)
公立中高一貫校(63)
国語問題(15)
国語力読解力(155)
子育て(117)
言の葉クラブ(2)
言葉の森サイト(41)
言葉の森の特徴(83)
言葉の森のビジョン(51)
子供たちの作文(59)
作文教育(134)
作文検定試験(4)
作文の書き方(108)
算数・数学(22)
自習検定試験(10)
自習表(5)
自然災害(1)
実行課題(9)
質問と意見(39)
受験作文小論文(89)
小学校低学年(79)
森林プロジェクト(50)
政治経済(63)
生徒父母向け記事(61)
生徒父母連絡(78)
全教科指導(2)
センター試験(7)
創造が価値の源泉となる社会(9)
大学入試(14)
対話(45)
他の教室との違い(22)
知のパラダイム(15)
中学生の勉强(21)
中高一貫校(11)
寺子屋オンライン(101)
読書(95)
読書感想文(19)
読書実験クラブ(9)
友達サイト(7)
日本(39)
日本語脳(15)
発達障害(1)
東日本大震災(15)
facebook(29)
facebookの記事(165)
プレゼン作文発表会(20)
プログラミング教育(5)
勉強の仕方(119)
未来の教育(31)
MOOC(2)
無の文化(9)
メディア(8)
森の学校オンライン(2)
森リン(103)
問題集読書(33)
読み物(1)
四行詩(13)
未分類(378)

QRコード






 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

Donate with IndieSquare