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 作文の勉強は、中学生、高校生まで続けてこそ意義がある。小学校低中学年で終わる作文指導では、本当の作文力はつかない。低学年から作文の勉強を始める意義は、低学年から始めるほど作文を書く習慣が定着するから Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
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作文の勉強は、中学生、高校生まで続けてこそ意義がある。小学校低中学年で終わる作文指導では、本当の作文力はつかない。低学年から作文の勉強を始める意義は、低学年から始めるほど作文を書く習慣が定着するから as/4945.html
森川林 2024/01/24 04:47 


しだれ梅


●動画:https://www.youtube.com/watch?v=iU3EiokSr-s

 作文通信教育講座のブンブンどりむが、今日も、朝日小学生新聞に広告を載せていました。週2回のペースですから、よくやっていると思います。


 こういう広告を見て、作文の通信教育を始める人もいると思いますが、この通信教育は小学生までです。しかも、たぶん小学校低中学年までです。

 その理由は、ブンブンどりむの監修者である齋藤孝さんが書いた「こども文章力」に載っている作文の見本が、小学3年生を想定しているからです。

 私は、他人を批判するのは好きではありませんから、これまでこういうことは書きませんでしたが、この広告を見て、勘違いの作文の勉強を始めてしまう人もいるかと思い、あえて書くことにしました。


 齋藤孝さんは、いろいろなものを引用するのは得意ですが、自分のオリジナルなものはほとんどありません。
 作文指導についても、従来の低レベルの作文教育をまとめただけのもので、基本は穴埋め作文という形式です。

 この穴埋め作文で作文指導ができるのは、小学校低中学年までですから、文章力のある生徒を高学年まで指導することは、まずできません。

 しかし、作文指導に意義があるのは、小学5、6年生の考える作文に入ってからです。
 そして、中学生、高校生の作文に進むことで、更に考える力がついていくのです。


 齋藤孝さんの「こども文章力」という本は、最近出版された本ですから、斉藤さんの作文指導に対するひとつの到達点だと思います。

 そこに唯一載っている、作文の見本は、小学3年生を想定したもので、次のような例文になっています。



 私は、小学3年生の子供が、こういう作文を書いてきたら、まず褒めます。
 作文教育の基本は、いいところを褒めることで、悪いところを直すことではないからです。

 褒めることのひとつは、字数です。
 小3の字数の平均は300から600字ですから、この作文のように800字も書いてきたら、それは本人がよくがんばったことだからです。
 もうひとつは、表記のミスがなく、ていねいに書いているからです。見本だから、あたりまえですが。

 しかし、子供には直接言いませんが、心の中では、この作文には限界があると考えています。
 以前も書きましたが、それはこういうことです。

 第一に、題材に個性も感動もありません。
 第二に、「朝起きてから寝るまで」の作文のように構成が平板です。
 第三に、結びの感想が「うれしかったです」のような浅い感想で終わっています。
 第四に、たとえを使うというような表現の工夫がどこにもありません。

 つまり、構成、題材、表現、主題の4つの分野で、それぞれに不十分なのです。
 字数を埋めるために、出来事を順番に書いているだけの作文になっています。

 つまり、この作文を書いているとき、子供は楽しそうに書いていたのではなく、真面目な義務感で書いていたような印象を受ける作文なのです。

 「こども文章力」の見本の作文はこの小3の作品のひとつだけで、ほかには、小学校高学年の作文の見本も、もちろん、中学生の作文の見本もありません。

 それは、齋藤孝さんには、たぶん、高学年の作文や中学生の作文の見本を書く力がないからです。
 その理由は、作文教育に関する理論がないからです。

 ちょっと厳しいことを書きましたが、これはたぶん本当のことです。


 大事なのは、高校生まで作文の勉強を続ける展望で、小学校低学年の作文の勉強を始めることです。

 小学3年生で、「こども文章力」の見本のような作文を書くことが、作文の勉強の目標なのではありません。

 しかし、なぜ低学年から作文の勉強を始めるのがいいかというと、低学年のうちに毎週作文を書くことを習慣にすれば、高学年や中学生になって課題が難しくなったときも、習慣の力で作文の勉強を続けることができるからなのです。



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