ログイン ログアウト 登録
 読書のしすぎという相談 作文検定 | 言葉の森 | 作文教室【公式】
 
作文検定 | 言葉の森 | 作文教室・サイト 作文検定 | 言葉の森 | 作文教室
記事 523番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/8/6
読書のしすぎという相談 as/523.html
森川林 2009/06/14 09:51 



 小学校高学年の子のお母さんから、本を読みすぎることについての質問がありました。

 その子は、家でも学校でもいつでも本を読んでいるというのです。学校から帰ってきてもすぐに本を読み始めるそうです。

 小学校時代は、勉強よりも読書優先の生活の方が力がつきますから、本が好きだということはよいことです。しかし、このように読みすぎるのは何か不自然な感じがします。そこで、お母さんも相談をしてきたのでしょう。


 一般に、読書というものは、人生がうまくいっていないときにするという面があります。毎日の生活が幸せに満ちていれば、本を読む必要性はあまり感じません。

 勝海舟も、自伝の中で、自分が初めて本格的に本を読んだのは蟄居(ちっきょ)の時代だったと述べています。

 読書は、自分の人生に満足できないものがあり、求めるものがあるからするという面と、その裏返しとして、自分の今の人生から逃避したいからするという面があります。


 そこで、その子は、学校生活で友達があまりいないために、その現実から逃がれることを読書に求めているのではないかと思いました。これは、いじめというほどのことではなく、友達と楽しく遊ぶ関係が作りにくいということです。

 しかし、そういう子も、成長する中でやがて本当に仲のいい友達ができるはずですから、今友達がいるかいないかということあまり気にする必要はありません。

 ただ、本人は心の中で友達と楽しく遊べないことを悩んでいるわけですから、家庭で、その子にとって楽しい人間関係を作ってあげることが大切です。

 例えば、家族でどこかに遊びに出かける、家族で何かイベントを企画する、というようなことです。

 現在の社会では、KYという言葉に見られるように、他人からどう思われているかということを気にする傾向があります。しかし、他人の目にはあまりとらわれず、自分らしく生きていけば必ずその自分らしさに共鳴してくれる他人と出会うものだというふうに長い目で考えていけばいいのです。

 ただし、友達の関係があまりない子は、やはり人間関係の技術がうまく身についていない面もあります。そこで、家族との遊びの中で、友達と遊ぶときのコツをお父さんやお母さんが先輩の立場から少しずつ教えてあげることです。


 子供の問題で大事なことは、一緒にいる家族です。身近に見ている親がいちばんよく事情を把握していて、またいちばん根本的な決断ができます。

 この子も、優しく心配してくれるお母さんがいるというだけで、もう問題はほぼ解決していると思いました。


(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)


マインドマップ風構成図
 記事のもととなった構成図です。





コメント欄

メロス 2009年6月29日 17時55分  
拝読して、「家の娘とまったく同じ!」と思いました。先生が書かれたアドバイス通りの運びとなり、今は読書好き、国語が得意の中3です。
つい先日のことです。
「あのころは話す友達がいなかったから本ばかり読んでいた」と母に打ち明けてくれました。もっとかかわってあげれば良かったと、少々反省しています。
彼女は今も毎日相当な量の読書をしていますが、中学では、やはり読書好きの親友ができ、毎日充実している様子です。

森川林 2009年6月29日 21時13分  
 そうですね。
 その時代は苦しかったと思いますが、それがその子の心の豊かさになっていったのだと思います。
 若いときは友達がいるかいないかということが大きな問題となりますが、自分らしく生きていれば、自然にそういう友達と出会うようになるのでしょうね。

コメントフォーム
読書のしすぎという相談 森川林 20090614 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
けこさし (スパム投稿を防ぐために五十音表の「けこさし」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
読書(95) 質問と意見(39) 
コメント1~10件
森林プロジェク かじかわ
改めて考えよう。所得の超過累進課税制による、資本主義と社会主 8/5
記事 1496番
作文自動採点ソ なっつ
母の過去から学んだ      令和の闇に負けない社会   8/3
記事 89番
作文検定で作文 森川林
評価サンプルはこちら。 6/25
記事 5538番
なぜ公立中高一 森川林
 志望校の過去問に特化した受験対策を進めるためには、まず「春 4/28
記事 5498番
作文検定のプレ あお
お返事ありがとうございます。暗唱検定が早くできてほしいです。 4/9
記事 5493番
作文検定のプレ 森川林
 日本語教育で、簡単なのは会話で、次が読書で、最後が作文です 4/8
記事 5493番
作文検定のプレ あお
日本語作文検定は、日本語を学ぶ外国人のための作文教育にも対応 4/8
記事 5493番
【合格速報】東 ふつ
合格おめでとうございます。 毎週真剣に取り組み、どんどん上 1/7
記事 5403番
国語力、読解力 森川林
読検の解答は個別れんらくでお送りください。 12/29
記事 4331番
国語力、読解力 すみひな
本日の読解検定を受け忘れてしまいました。回答をどちらに送れば 12/27
記事 4331番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
「到知」に谷川 森川林
 意外な表紙に驚いた。  澤穂希(さわほまれ)さんとの対談 8/4
森川林日記
英語の教科書も 森川林
 最近の英語の教科書も、誰におもねっているのか知らないが、会 8/3
森川林日記
アフターゾロリ 森川林
 アフターゾロリ云々という人は、ゾロリをちゃんと読んでいない 8/3
森川林日記
井の中の理三 森川林
東大理三は日本で毎年100人、金メダルは世界で4年に1人。 8/3
森川林日記
推薦図書掲示板 森川林
 推薦図書検定のプラットフォームができた。 https:/ 8/2
森川林日記
2時間以上本を 森川林
 東洋経済オンラインで、1日の読書時間が10~30分までは成 7/25
森川林日記
2026年7月 森川林
◆◆振替連絡、欠席連絡のエラーについて  7月 7/22
森の掲示板
歴史は、ひとり 森川林
 歴史は、ひとりの人間の確信によって動く。  なぜ、そのひ 7/20
森川林日記
ヨンデミーとか 森川林
 ヨンデミーとか、グリムスクールとかは、小学校低中学年か、読 7/19
森川林日記
APIはアピ、 森川林
 APIをエーピーアイというのは言いにくいから、アピと言って 7/19
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン