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大学入試の英語の半分は国語力――「東大志望の受験生狙い?慶応大、常識を覆す「英語の試験なのに出題文が日本語」の衝撃」の記事 as/4674.html
森川林 2023/03/07 04:32 
修 削


●動画:https://youtu.be/zqkTS6dNiTU

 私は、大学入試の英語は、国語力だけで半分は解ける問題だと思っています。
 言い換えれば、国語力がないと、英語の力だけでは解けない問題も結構あるということです。

 これは、普通に考えてもわかりますが、英語圏にいる小学生がいくら英語が堪能だからといって、そのまま大学の英語の入試問題が解けるかというと、そういうことはありません。

 高校3年生になって、英語が伸び悩む生徒の場合、国語力が不足していることがあります。
 英語であろうと、日本語であろうと、書かれている内容を読み取ることが大事で、その力は表面的な語学力ではなく、要するに理解力です。


 先日、東洋経済オンラインに、同じようなことが書かれた記事が載っていました。

「東大志望の受験生狙い?慶応大、常識を覆す『英語の試験なのに出題文が日本語』の衝撃」https://news.yahoo.co.jp/articles/439048f4b9dfb55c5cd263400502fafe8331dc49

 内容は読めばわかりますが、つまりは、英語力以前に、内容を理解する力が大事で、その基本は日本語力だということです。


 逆の例で言うと、海外にいる生徒が日本の学校の受験をする場合、そして日本語の作文や小論文の課題がある場合、いちばんの障害になるのは、漢字があまり書けないということです。
 だから、保護者の方は、よく、学年相応よりも易しい課題で勉強したいということが多いのですが、そういう必要は全くありません。

 日本語が不自由であっても、英語で考える力があれば、日本語の難しい課題でも十分にこなしていけるのです。
 漢字が弱いということは、思考力とは関係がありません。
 英語で十分に考える力があれば、日本語でも同じように考えて書くことができます。

 英語でも日本語でも、大事なことは、難しい文章の内容を読んで理解する力です。
 そのためには、小中学生の間から、できるだけ、物語文だけでなく説明文や意見文の本を読んでおく必要があります。

 考える力のある生徒は、物語文では物足りないと思うことが多いはずです。
 説明文や意見文の本を読む機会が少ない場合は、国語読解クラスの問題集読書を毎日続けていくことです。

 勉強の本質は、かなり単純なところで共通しているのです。

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読解検定2月の高1の問題の解説 as/4673.html
森川林 2023/03/06 16:59 
修 削
 読解検定2月の問題について、質問がありましたので、解説をします。
https://www.mori7.com/dokken/index.php?yama=wape&gakunennjunn=10&tuki=02&from=morion

○ A 「同じ」世界を「上に上ろうと」するという意味は、概念を抽象化するということである。
○ B 一期一会とは、「違う」世界を見ようとする発想である。

 Aが○なのは、ちょっと難しいですが、次の文が根拠です。
====
「同じ」を繰り返して階層をつくる一神教的世界に対して、「違う」感覚世界と「同じ」概念世界を往復するだけで、「同じ」という世界を「上に上ろうとしない」日本人は、珍しい存在ではないのか。
====
 つまり、「同じ世界を上に上る」とは、多様な虫の一匹一匹ではなく、ある種類の「セミ」とか、更には「虫」とか、更に抽象化すると「生き物」とかいうふうに、概念の上で抽象化していくことだからです。

 Bが○なのは、かなり難しかったと思います。
====
「違い」は感覚世界に由来する。それなら感覚世界をたえず「脳裏に存在させなければならない」。それぞれ違ったものこそが、真の意味での「現実」である。
====
 この文の内容を敷衍(ふえん)すると、一期一会とは、1回限りの違う現実であって、抽象化してまとめられるような出会いではないということです。

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