港南台教室では、9月から全員900字暗唱に挑戦しました。中学生と高校生は、普通の900字ではつまらないだろうから、英文の900字相当です。
これまで、300字の暗唱はやってきている子が多かったのですが、やはり900字の暗唱はちょっと難しかったようです。それでも、全文をほとんど間違えずにすらすら言える子がかなりいました。
年齢が上がると意味を理解して覚えようとするので、最初の方に覚えた文章と後の方に覚えた文章が相殺しあって覚えにくくなります。しかし、年齢が低いと、どうやら歌を覚えているような感覚で覚えてしまうようです。
今回は、学年の上の子も覚えやすいように、イメージ記憶という方法を併用しました。これなら、年齢が上がってもすぐに覚えられます。
暗唱のコツは、覚えようとするるのではなく、音読を繰り返すことです。覚えようとすると、だんだん嫌になってきますが、繰り返すだけなら、だれでも簡単にできます。
しかし、その繰り返しの回数は、30回ぐらいが目安です。貝原益軒は100回を目安としましたが、現代の子供たちにやはり100回では壁が高いので30回にしました。これなら時間は10分ほどですから無理がありません。
中学生の子たちは英文を見ると、「えー、こんなの覚えられないよ」「絶対に無理」「そんなことより、早く作文書かせて」などと口々に文句を言っていました。しかし、結局30回音読すると100字ぐらいはすぐに暗唱できるということがわかったようです。あとは、この100字を核としてイメージ記憶でつなげていけばいいのですから、質的に難しいことは何もありません。
言葉の森の通学教室は、暗唱でウォーミングアップをしてから作文を書き始めるという勉強の仕方になりそうです。通信教室でも、コツがわかればすぐにできるようになると思います。
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言葉は、左脳で逐語的に読む形で頭に入ります。この仕組みを図式的に説明すると、先に読んだ言葉が短期記憶として残っている間に、後に読んだ言葉と結びつき、その結びついた部分を理解しながら、前に読んだ言葉は忘れていくというような読み方です。
例えで説明すると、長い1行の文章があったとします。1行が数メートルの長い文章です。短期記憶というのは7つぐらいの言葉のまとまりを把握できるので、7語しか見えないような狭い筒で、その1行数メートルの文章を読んでいくというような読み方です。これが普通の逐語的な読み方です。その結果、読んだ内容の理解は残りますが、読んだ文章は記憶にはほとんど残りません。
ところが、右脳は、イメージや音楽を処理する機能を持っています。イメージや音楽は、覚えようとを意識しなくても、そのままイメージや音楽として記憶に残 るという面があります。脳梗塞で左脳の言語野を破壊されると、話はできないが歌は訴えるという状態になるそうです。左脳の機能と右脳の機能は、このように違っています。
イメージや音楽は、記憶をしようと思わなくてもいつまでも記憶に残ります。記憶術は、この右脳の仕組みを利用しています。
反復によって覚えるというのも、右脳の利用と結びついています。同じことを何度も反復すると、左脳で理解すべき事柄が、右脳の音楽やイメージとして把握されるようになります。だから、ある文章を何度も読んで覚えていると、その覚えた文章がどのページのどの場所に書いてあったかということまで自然と記憶してしまうのです。
この反復による記憶によって、記憶力が伸びるということももちろんありますが、それ以上に大事なことは、言葉とイメージが結びつくということです。言葉というイメージが結びつくことによって、発想が豊かになります。暗唱で右脳を活性化させると、創造力が増すという効果があるのです。
(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)
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反復すきです
現代は社会が豊かになったので、一回こっきりのものをたくさん使うということになりがちです。昔は社会が貧しかったので、本などでも同じものを何度も読みました。そういう反復を現代の豊かな社会でも意識的に復活させていくといいと思います。
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