ログイン ログアウト 登録
 教育と政治・経済・社会 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1047番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/15
教育と政治・経済・社会 as/1047.html
森川林 2010/10/18 12:04 



 言葉の森は、作文教室です。その目的は、個性・知性・感性を育てることです。

 保護者の多くもこの考え方に賛同してくださるので、勉強する子供たちはどちらかと言えば、作文が得意で好きだからという子が多いようです。

 しかし、もちろんその一方で、国語や作文が苦手だからとか、受験で作文や小論文があるから受講するという子もいます。そういう子供たちも、受験に合格したから終了というのではなく、その後も続ける子が意外と多いのです。それはやはり、作文の勉強の中で、成績向上や受験合格を超えた子供の成長を感じるからだと思います。

 つまり、勉強の途中経過としての目標は、成績や受験ですが、もっと先に勉強の本当の目的としての成長や向上があるということです。

 この子供の成長や向上を考える場合、勉強の中でめざすものは、子供たちが大人になったときの社会の状態と無縁ではありません。

 江戸時代の末期には、オランダ語を学んだ人と、英語を学んだ人と、漢籍を学んだ人と、剣術や馬術を学んだ人がいました。それぞれ熱心に学んだはずですが、学んだものによってその後の人生が大きく左右されました。

 時代が変化しないときの学び方と、時代が変化するときの学び方は、百八十度を違います。そして、今は時代が激変しているときです。

 昔は、勉強していい学校に入れば、いい会社に入り、一生安泰だという時代がありました。そのイメージが今でも漠然と残っているので、ほとんどの親子が大学合格までしか目標にしていません。そして、その大学合格になるべく近い高校、中学、時には小学校への合格が勉強の目標になっています。

 その目標は、決して間違いではありません。しかし、本当の目的はその先にあるのです。合格の先にさらに目標があるという考え方と、合格が当面の目標でその先は合格してから考えればいいという考え方とでは、合格までは似ていても将来百八十度違う方向に進む可能性があります。

 だから、言葉の森は、子供たちの成績を上げたり受験に合格させたりする以上に、将来の社会がどうなるかということと、そこで子供たちがどのように生きるかということを、つまり、現在と未来の政治・経済・社会をひとつの重要な前提として考える必要があると思っています。

 つまり、作文の勉強をするためには、他の教科も含めた勉強の全体像を把握している必要がありますが、さらに、現在の社会と未来の社会の全体像を把握しておく必要があると考えているのです。



同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
政治経済社会(63) 教育論文化論(255) 

コメント欄

コメントフォーム
教育と政治・経済・社会 森川林 20101018 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
ひふへほ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「ひふへほ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
政治経済社会(63) 教育論文化論(255) 
コメント1~10件
森リン大賞が示 森川林
作文力を上達させるコツは、褒めることでも直すことでもなく、書 12/13
記事 5398番
作文コンクール 森川林
 子供たちの教育で大事なのは、知識の詰め込みではなく、読書と 12/10
記事 5395番
読書と作文が子 森川林
 小学生時代は、勉強よりも読書。  中学生以上は、勉強と同 12/9
記事 5394番
子どもの文章力 森川林
今の受験は知識の詰め込みの勉強になっています。 考える問題 12/8
記事 5392番
作検研究。森リ 森川林
作文は、褒められても注意されても、そこに客観的な基準がなけれ 12/7
記事 5391番
「作文検定」「 森川林
 今は、AI社会の前夜。  昔は新聞やテレビが中心だった。 12/7
記事 5390番
AI時代に子ど 森川林
AI時代には、先生の役割は「教えること」ではなくなります。 12/6
記事 5389番
【合格速報】順 森川林
Rさん、合格おめでとう!! よくがんばりましたね。 受験 12/4
記事 5387番
森リン大賞9月 森川林
 従来の作文評価は、小学校低学年では「正しい表記ができている 11/9
記事 5382番
作文の学習で大 森川林
 「何でも自由に書いてごらん。いつでも褒めてあげるから」とい 11/7
記事 5381番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
「給与の決め方 佐藤隆
経営者・経営層の皆さまへ 突然ですが、御社の人件費?? 12/12
森の掲示板
3I/atla 森川林
日本にはかつて穏やかに何万年も続いた縄文文明があった。そのよ 12/12
森川林日記
Re: 11月 森川林
 これは、解き方の問題ではなく、読む力の問題です。  読解 12/5
国語読解掲示板
Re: ICレ 森川林
 ChatGPT、あまり文章うまくないなあ(笑)。  音声 12/5
森川林日記
ICレコーダと 森川林
AI時代に子どもが伸びる――全科学力クラスという新し 12/5
森川林日記
noteのペー 森川林
https://note.com/shine007 12/4
森川林日記
11月分 4  あういと
問題7と問題8が分かりません。 キーワードはわかるのですが 12/3
国語読解掲示板
Re: 森川林
 字がきれいだったのは、そのあとの日記の内容を見ると、弟が葛 11/30
国語読解掲示板
Re: 11月 森川林
 お返事遅れて失礼しました。  易しい国語問題は、「同じ言 11/30
国語読解掲示板
ともとも
小5の11月の読解検定のBの問題が誕生日だから字が綺麗だと思 11/28
国語読解掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習