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作文の勉強で親子げんか―親はもっと子供のよいところを見て as/1172.html
森川林 2011/02/17 17:57 
修 削



 言葉の森を始めてまだ間もない小学校高学年の生徒のお母さんから相談がありました。子供が作文が書けないというので、親子でけんかになってしまったようです。あらあら( ▽|||)\( ̄ ̄*)

 しかし、これは作文の勉強の問題ではなく、親子のコミュニケーションの問題です。作文がなぜ書けないかというと、課題が難しいからという理由もありますが、もう一つ大きな理由が、作文を書くと必ず何かしら注意されるので書くことを嫌になるということがあります。

 「何でも自由に好きなことを書いてごらん。書き終わったあと、たっぷり欠点を注意してあげるから」と言われて、喜んで書く子はひとりもいません。

 これは、お父さんやお母さんが何かを表現する場合を考えてみるとよくわかると思います。例えば、「何でも自由に好きな歌を歌ってください。歌い終わったあと、欠点をたくさん注意してあげますから」と言われて、のびのびと歌う人はまずいないでしょう。

 作文の勉強は、○×式の評価をする勉強とは全く違うのです。この子も場合も、たぶん作文を書き終えたあと、お父さんやお母さんに、表現のおかしいところなどをいろいろ注意されたのだと思います。



 よく保護者の方から、「褒めるばかりでなく、もっと直してほしい」とか、「こういう表現がよいと、先生が手本を示してほしい」というような要望を受けることがあります。

 しかし、手本を示すようなアドバイスは、教える先生の自己満足になるだけで、子供には何も身につきません。また、作文の表現を直すのは簡単ですが、直すことによって作文が上手になるわけではありません。それよりも、直す指導ばかりをしていると、ほとんどの子が作文を書けなくなってしまうのです。

 直す指導は、先生と生徒の間に信頼感があり、生徒に直すことを受け入れるだけの自信があることが条件になります。作文の勉強は、機械的に○や×をつけるものではありません。勉強しているのは先生と生徒という人間どうしなのですから、様子を見ながら進めていく必要があるのです。



 よいところを褒めることによって作文の実力はつきます。しかし、指導法がなくただ褒めるだけでは、作文は上手にはなりません。

 言葉の森の作文指導でなぜ実力がつくかというと、褒めることが中心の指導であっても、進度が進むにつれて難しい課題が自然に出てくるので、それを消化するする中で必ず実力がついてくるからです。

 また言葉の森では、読む勉強にも力を入れています。作文という表面にあらわれた花の部分を直すのではなく、読む力という根の部分から直していくことが大事です。

 作文を上達させるコツは、

1、言葉の森の課題に沿って書いていく(小5から課題は急に難しくなります)

2、子供が書いたものを親は常によいところを見て褒める

3、その一方で毎日の読書や暗唱の自習を続ける

ということになります。



 たまに、作文を書くのが大変だからと、小学校3、4年生で作文の勉強をやめてしまう子がいます。これは、かなりもったいないことです。小学校の3、4年生は、作文も読書もいちばんはかどる時期です。この時期に作文を書くのが負担だというのは、何か大きな勘違いのある勉強法をしているからです。

 作文の勉強が難しくなるのは、小学校5年生からです。この時期からは、書くことが負担になるのはやむをえません。しかし、ほとんどの子供たちは、この苦しい勉強を自分自身の実力の向上と結びつけてがんばって取り組みます。

 小学校高学年になると、塾の時間との兼ね合いで、作文の勉強が時間的に両立できなくなる子も出てきます。その場合は、いったん休会して、受験が終わって中学生になってからまた再開すればいいのです。作文を書く勉強は学年が上がるほど、考える力を必要としてきます。

 これからの時代に最も必要になる思考力と表現力と創造性を育てるために作文を勉強するのだという長期的な展望を持って取り組んでいきましょう。



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