ログイン ログアウト 登録
 競争の教育から、独立の教育へ(予告編) Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1249番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/16
競争の教育から、独立の教育へ(予告編) as/1249.html
森川林 2011/04/29 22:15 


(港南台教室から見たケヤキの向こうに昇る朝日)

 これまで、未来の教育の四つの大きな流れとして、「受験の教育から、実力の教育へ」「学校の教育から、家庭の教育へ」「点数の教育から、文化の教育へ」と書いてきました。

 次回は、そのしめくくりの、「競争の教育から、独立の教育へ」を書く予定です。今日は、その予告編を。

====予告編ここから====

 これまでの社会は、限られたイスを奪い合う、イス取りゲームのような社会でした。

 しかし、今、日本は、この過去の社会から決別し、新しい社会に移行する一歩手前にいます。その社会の名前は、創造産業社会です。(「日本の新しい産業(その1)」

 その新しい社会では、人は、既に用意されているイスを取り合うのではなく、それぞれが新しく自分のイスを作り出します。

 教育は、これまで子供たちの勉強の意欲をかきたてる手段として競争を活用してきました。しかし、競争があたかも万能であるかのように思われてきたのは、私たちの生きている社会がイス取りゲーム社会だったからなのです。(つづく)

====予告編(ここまで)====



 今日は、連休の初日ということで、いろいろ考え事をしていました。



 そこで、ひとつ新しく気づいたことは、インターネットのロングテール性が今変わりつつあるということです。

 インターネットは、これまでロングテールと言われきました。しかし、新しく登場しつつあるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、ショートテールです。そのかわり、SNSはロングトランク(ダックスフントみたいなやつね)で、その長い胴の中で、ソーシャル(社会的な交流)が飛び交っています。

 これまでのロングテールに対応した商品の売り方は、ばらばらの個人の検索者の関心に対応していると思わせられる商品を、営業力で一回売っておしまいという形でした。

 一方、ロングトランクに対応した商品の売り方は、つながりのある個人の属性に対応した商品を提案し、いったんそれが少数の人に受け入れられると、ソーシャルなつながりの中で紹介が広がり、ロングトランクのほかの部分にも売れるようになるという形です。だから、営業力よりも商品力が大事になり、更に、その商品を使った人がコミュニティに参加できるようなSNS性が必要になるのではないかと思いました。



 もうひとつわかったことは、リレーショナル・データベース(RDB)の限界ということです。これは、もう既にいろいろなところで言われていますが、今後、社会のあらゆる場面でコンテンツの量が増えるにしたがい、情報は1台の高機能のサーバーに蓄積され、高度なリレーショナルで関連づけられて利用されるという形から、多数のクラウドの中に分散し、その大量の情報をキーとバリューの関連で処理するという形になっていくようです。(キー・バリュー・ストア(KVS))

 言葉の森も、現在、自社サーバーに蓄積した作文や課題やヒントや講評のコンテンツを、MySQLというリレーショナルなウェブデータベースでコントロールしていますが、この仕組みを今後大きく変える必要があると感じました。



同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
知のパラダイム(15) 

コメント欄

コメントフォーム
競争の教育から、独立の教育へ(予告編) 森川林 20110429 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
のはひふ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「のはひふ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
知のパラダイム(15) 
コメント1~10件
森リン大賞が示 森川林
作文力を上達させるコツは、褒めることでも直すことでもなく、書 12/13
記事 5398番
作文コンクール 森川林
 子供たちの教育で大事なのは、知識の詰め込みではなく、読書と 12/10
記事 5395番
読書と作文が子 森川林
 小学生時代は、勉強よりも読書。  中学生以上は、勉強と同 12/9
記事 5394番
子どもの文章力 森川林
今の受験は知識の詰め込みの勉強になっています。 考える問題 12/8
記事 5392番
作検研究。森リ 森川林
作文は、褒められても注意されても、そこに客観的な基準がなけれ 12/7
記事 5391番
「作文検定」「 森川林
 今は、AI社会の前夜。  昔は新聞やテレビが中心だった。 12/7
記事 5390番
AI時代に子ど 森川林
AI時代には、先生の役割は「教えること」ではなくなります。 12/6
記事 5389番
【合格速報】順 森川林
Rさん、合格おめでとう!! よくがんばりましたね。 受験 12/4
記事 5387番
森リン大賞9月 森川林
 従来の作文評価は、小学校低学年では「正しい表記ができている 11/9
記事 5382番
作文の学習で大 森川林
 「何でも自由に書いてごらん。いつでも褒めてあげるから」とい 11/7
記事 5381番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
「給与の決め方 佐藤隆
経営者・経営層の皆さまへ 突然ですが、御社の人件費?? 12/12
森の掲示板
3I/atla 森川林
日本にはかつて穏やかに何万年も続いた縄文文明があった。そのよ 12/12
森川林日記
Re: 11月 森川林
 これは、解き方の問題ではなく、読む力の問題です。  読解 12/5
国語読解掲示板
Re: ICレ 森川林
 ChatGPT、あまり文章うまくないなあ(笑)。  音声 12/5
森川林日記
ICレコーダと 森川林
AI時代に子どもが伸びる――全科学力クラスという新し 12/5
森川林日記
noteのペー 森川林
https://note.com/shine007 12/4
森川林日記
11月分 4  あういと
問題7と問題8が分かりません。 キーワードはわかるのですが 12/3
国語読解掲示板
Re: 森川林
 字がきれいだったのは、そのあとの日記の内容を見ると、弟が葛 11/30
国語読解掲示板
Re: 11月 森川林
 お返事遅れて失礼しました。  易しい国語問題は、「同じ言 11/30
国語読解掲示板
ともとも
小5の11月の読解検定のBの問題が誕生日だから字が綺麗だと思 11/28
国語読解掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習