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 意欲を育てる(熱中する力と退屈さに耐える力) 言葉の森 | 作文国語教室【公式】
 
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意欲を育てる(熱中する力と退屈さに耐える力) as/1354.html
森川林 2011/09/15 17:50 
修 削


 人間は、やる気になったときに大きく成長します。だから、勉強でも仕事でも、やる気、又は意欲というのがいちばん大事です。

 そこで、今回は、意欲を育てるためにどうしたらよいかということを考えてみます。



 子供が勉強というものに自覚を持ち、勉強自体の面白さに目覚めるのは一般に高校生以降です。

 それまでの義務教育の小中学校の勉強は、基礎的な学力をつける準備のための勉強ですから、勉強自体に知的な喜びを感じる面はあまりありません。だから、小中学生は勉強に熱中しないのが普通です。

 小中学生が熱中するのは遊びです。しかし、この遊びを通して実は意欲を育てているのです。大人になってから仕事に熱中できる人は、その熱中力を、子供時代の遊びによって身につけています。遊びの内容そのものは、虫捕りだったり鬼ごっこだったりと単純なものですが、そこで何かに熱中したという経験が大事なのです。



 では、勉強は熱中できないからしなくてもいいかというと、もちろんそういうことはありません。準備のための学習は退屈で当然ですが、その退屈さに耐える力をつけることが重要なのです。

 子供が大きくなり、将来、興味のあることを熱中してやるようになっても、その物事の中に退屈な作業は必ずあります。子供のころに育てておく必要があるのは、熱中する力であるとともに、退屈さに耐えて継続する力です。

 ところが、現代の社会では、子供たちに勉強を退屈させないようにいろいろな工夫がされすぎています。例えば、賞罰で刺激を与えたり、競争をさせたり、目先の変化で面白さを演出したりと、勉強に興味を持たせるさまざまな工夫がなされているので、子供はかえって退屈さに耐える力がつけられないのです。



 熱中する力も、退屈さに耐える力も、家庭でつけるのが基本です。

 熱中する力をつけるためには、子供の興味や関心のあることをよく観察し、子供が何かに熱中したときにそれを妨げないように見守ってあげることです。そのためには、子供の生活時間にある程度の余裕があることが大切です。

 退屈さに耐える力をつけるためには、毎日同じことを続ける習慣を子供のころからつけておくことです。子供が自分の意志で毎日同じことを続けることによって、子供の自律心が育ちます。その自律心を育てるのに役立つのが、毎日決まった時間に行う読書、音読、暗唱などの自習と、毎日の決まったお手伝いです。

 雨の日も、風の日も、くたびれている日も、遊びたい日も、とりあえず決まったことを先に済ませるということを子供のころから習慣づけておくと、それが子供の自律心の土台となるのです。



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