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創造力が、これからの日本を支える as/1896.html
森川林 2013/08/14 06:43 


 facebook記事より。

====

 これからの教育で大事なことは、創造力を育てることです。
 これまでの教育は、社会という機構の中できちんと動く部品のような能力を育てることを目的としていました。

 もちろん、部品がきちんと動くことは、いつの時代でも大切です。
 特に、日本の社会では、どの部品も正確に動くことが大きな持ち味でした。

 しかし、それは欧米という目標に追いつくまでの間の長所でした。
 今、世界の先進国のほとんどは行き詰まり、新しい出口を模索しています。
 その新しい出口を創造する役割が、日本に求められているのです。


 ユダヤ人のノーベル賞受賞の比率は世界のトップです。(ノーベル賞が必ずしも客観的な基準になるわけではありませんが)
 ところが、OECDによる学力の国際比較(PISA)では、イスラエルはせいぜい40位です。
 一方、上海、香港、韓国、台湾などは、日本よりも上回り上位を独占しています。

 創造的な学力と、きちんと動く機械の部品のような学力は、同じではありません。
 この創造的な学力を育てる教育が、これからの日本の経済を支えていくのです。


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====


 創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

コメント欄

森川林 2013年8月14日 11時41分  
 「ユダヤ人とイスラエルを同列に論じるのはおかしい」というご指摘があったので、そのお返事です。

 確かに、ユダヤ人=イスラエル国籍ではありません。
 ノーベル賞の国別の受賞者で言えば、アメリカやイギリスが上位で、イスラエルはずっと下です。だから、いろいろな国籍のユダヤ人ということになります。

 とは思ったのですが、ユダヤ人の教育の特徴は、家庭における教育にあると言われています。
 家庭で読書や話し合いや聖書の朗読を大事にする文化があり、それがユダヤ人の学力の背景にあるのです。

 すると、そういう家庭文化を共有するはずのイスラエルの子供たちの学力も、平均的にはもっと高いはずだと思われるはずですがそうではありません。

 だから、平均的な学力の高さと、突出した創造力とは、似ているが別のものだと考えられるのです。

 今の日本の教育の問題は、平均的な学力を高めることに力を入れすぎていることです。
 だから、大学で学生に書かせるレポートも、どれだけいろいろな文献をきちんと引用できているかで評価されています。
 独創的なことを述べると、「十年早い」と言われるような文化が日本の学問の世界にはあるのだと思います。


森川林 2013年8月14日 14時0分  
 引き続き、コメントがあり、「イスラエルには、多様な民族多様な言語がある」という話でしt。

 そこで、再度、お返事。

 なるほど、そういう事情があるのですね。
 子供時代にどういう言語環境で育つかということは、かなり重要だと思います。
 母語を確実に定着させる環境があるということが大事なのでしょうね。

 ところで、学力テストで上位を占めた秋田県、福井県などの教育と、大学入試に向けた受験勉強向けの教育とはかなり違います。
 更に、受験勉強向けの教育と、ノーベル賞向けの教育(というものがあった場合)も、かなり違うと思います。

 PISAで測られる学力は、学力テストの教育と受験勉強の教育の中間ぐらいにあるものだと思います。
 つまり、基礎的なところでは、家庭の教育的な環境に支えられているが、ある程度は学校などの組織的な取り組みで向上するものです。

 日本におけるPISAの学力の問題点は、その平均的な成績よりも、下位のグループの成績が低下し、学力格差が大きくなっていることです。
 だから、下位の学力を上げるための家庭と学校の取り組みが必要なのですが、仮にそれが上がって平均点が上がったとしても、それで安泰というわけではありません。
 PISAの点数や受験勉強の点数が上がることの延長に、創造的な学力があるのではないからです。

 むしろ、今の問題は、受験勉強向けの無駄を省いた勉強で、学力の厚みのない、成績だけがよい子が増えているように思えることです。
 だから、日本のこれからの教育の目標は、下位を引き上げることと、上位をより創造的な学力に発展させていくことであって、平均的な学力を高めることではないと思っています。
 (話が広がりましたが)

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