ログイン ログアウト 登録
 中学生の勉強は、差のつく数学、大事な国語、読む英語 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2458番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/27
中学生の勉強は、差のつく数学、大事な国語、読む英語 as/2458.html
森川林 2015/11/06 09:43 


 中学生の普段の勉強の目標は、定期テストになっていると思います。
 しかし、定期テストは、それほど難しい問題が出るわけではなく、それまでの授業で習ったことがほとんどです。
 だから、真面目に勉強していて、早めに(と言っても10日前か2週間前ぐらいからを基準にして)取り組めば誰でもよい成績が取れます。

 ところが、この定期テストの積み重ねの延長に入試があるわけではありません。入試のレベルは、定期テストとはかなり違うのです。
 定期テストは、真面目に勉強していたかどうかを見るためのテストですが、入試は受験生に差をつけるためのテストです。だから、入試の勉強は、定期テストの勉強とは別の位置づけで取り組む必要があります。

 中でも、最も差があるのは数学です。数学は、定期テストでも難問が出されることがありますが、入試の場合はもともと差をつけることが目的ですから、もっと多くの難問が出ます。
 他の教科は、勉強した知識があれば解けるようになっていますが、数学は知識があっても解けません。それは、いくつかの知識を組み合わせて問題が作られているからです。
 数学は、解き方を知らないと解けない問題があるのです。しかも、大問の場合は点数の差も大きくなります。
 だから、数学の勉強は、学校の定期テストレベルの問題とは別に、入試レベルにも対応した問題集を独自に勉強しておく必要があります。もちろん、その前提になるのは定期テストレベルの問題ですが、そこに留まっていては入試には対応できないのです。

 数学が差のつく勉強だとすると、逆に、あまり差のつかない勉強が国語です。国語で差のつく分野は、文法や古文のような知識が必要な分野です。だから、文法や古文の点数が悪いときは、ただ勉強をしていないだけと言っていいと思います。
 国語は、文法や古文以外は勉強をしてもしなくてもある程度の点数は取れます。そのため、国語の勉強は、漢字の勉強以外はしないし、しようがないと思っている人が多いのです。
 ところが、国語力は実は頭のよさのことなのです。ものごとを理解したり判断したり考察したりする力が国語力の本質です。ですから、それは日常生活でも、社会に出てからも、又は他の勉強の土台としても、ある意味で最も大事なものなのです。
 したがって、国語の勉強はテストのためではなく、日常的に難しい文章を読み自分で考えて書くという勉強としてやっていく必要があります。
 ただし、この本当の国語力と、テストの国語の成績は、一致しないことがよくあります。それは、テストの国語には、やはり解き方のコツというものがあるからです。しかし、国語力のある生徒は、そのコツさえ理解すれば国語の成績はすぐに上がるのです。

 英語は、現在ヒアリングが重視されるようになっています。しかし、ヒアリングで出てくる単語はそれほど難しいものではありません。聞き慣れれば、理解できるようになります。
 ヒアリングのコツは、国語の放送問題でも同じですが、必ずメモをしながら聞くことです。特に、男性は耳から聞いただけのものはすぐに忘れてしまうことが多いので、要点をメモしながら聞くといいのです。
 ところで、入試で差のつくところは、ヒアリングではなく長文の読解です。普段の定期テストの英語では、あまり長い文章が出ることはありません。文法や単語を中心とした短い文が多いので、知識があれば解けるようになっています。
 また、文の語順の問題は、知識ではなく英語の文の流れに対する慣れが必要ですから、教科書を音読暗唱して英文の感覚に慣れておけば感覚的に解けるようになります。
 英語の長文は、普段の勉強ではあまり取り組む機会がありません。しかし、入試には必ず出てくるものですから、普段から長文を読む練習をしておくことが大事です。そのための教材として最もよいのは、やはり入試問題です。入試問題が、最もよい教材になるというのは、国語の場合も同じです。

 中学生は、定期テストの勉強は一応計画的にやっておき、その一方で、数学の難問題集(ただし自分にとっての)、国語の入試問題集の読み(解くのではなく)、英語の入試問題の長文の読み(これも解くのではなく)、などに力を入れていくといいのです。
 この中学生の勉強は、そのまま高校生の勉強にもあてはまります。


 創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
中学生の勉强(21) 

コメント欄

コメントフォーム
中学生の勉強は、差のつく数学、大事な国語、読む英語 森川林 20151106 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
ねのはひ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「ねのはひ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
中学生の勉强(21) 
コメント1~10件
【合格速報】東 ののはな
東北大学へのご入学、おめでとうございます。 晴れ晴れとした 4/10
記事 5324番
【合格速報】東 とうこ
Yちゃん、ご入学おめでとうございます! 嬉しいご報告を、あ 4/10
記事 5324番
【合格速報】兵 匿名
すごい 3/26
記事 5281番
新しい教育のビ 森川林
 この勉強の目的は、どこかいい大学に入るようなことではありま 3/17
記事 5309番
これからの学力 森川林
発表広場に発表作品を入れています。 (カメラオフの発表のみ 3/5
記事 5306番
暗唱のコツは早 音楽
本当にありがとうございました。 テスト合格できそうな気がし 3/3
記事 700番
優しい母が減っ 森川林
あきろあさん、コメントありがとうございます。 子供は、もと 2/13
記事 979番
優しい母が減っ あきろあ
森リン先生の投稿をみて、母は甘やかしていいんだと、初めて気付 2/7
記事 979番
中根の担当する 森川林
YKさん、ありがとう。 私が子供にさせたいと思っていたのは 1/27
記事 5267番
中根の担当する YK
創造発表クラス面白くなりそうですね!イギリスの私立学校のカリ 1/27
記事 5267番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
2025年4月 森川林
●作文クラス ○小1の作文  小1のころ 4/22
森の掲示板
Re: 120 森川林
 小6以上の生徒は、1200字の作文を基準として評価していま 4/22
森の掲示板
Re: 人数報 言葉の森事務局
 人数報告のページはこちらです。 https://www. 4/21
森林プロジェクト掲示版
人数報告ページ Yumi Hasegawa
みつかりません 4/20
森林プロジェクト掲示版
作文、小論文と 森川林
 作文は、題材を中心にした文章です。小論文は、主題を中心にし 4/20
森川林日記
1200字換算 花ちゃん
小6,中2の生徒を担当しています。AI森リンの評価で、 4/20
森の掲示板
作文も小論文も 森川林
 作文も小論文も同じ。算数も数学も同じ。  内容のない人が 4/20
森川林日記
本日、森リン案 森川林
 本日、東京都の私立中の一部118校に、森リン案内を送付。 4/14
森川林日記
愛子さま天皇論 森川林
 大事なのは、近年のここまで続いてきた歴史を尊重することだ。 4/13
森川林日記
バースデイ ゆめ
 今日、私は16歳になりました。  誕生日のことなんて 4/10
ゆめ日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習