ログイン ログアウト 登録
 なぜ自学自習か――人間は個性的に間違え個性的に理解する(3) Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 2554番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/4/5
なぜ自学自習か――人間は個性的に間違え個性的に理解する(3) as/2554.html
森川林 2016/03/19 18:34 


 さて、算数数学の勉強の場合は、他の教科の勉強と比べて、できない問題にぶつかったときの対応の仕方にコツがあります。
 できない問題は、自分で解説を読んで理解しますが、自分で読んでも理解できない場合があります。そのときに、そのできなかった問題の解法のどの部分が理解できないかを絞って、ほかの人に聞くのです。その場合、単に「問題がわからない」と言うのではなく、その問題の「解法のどこからどこに進むところがわからない」と絞って質問することが大事です。

 子供が最初に質問する「ほかの人」とは、お母さんとお父さん、つまり身近な親です。なぜなら、親は、子供がいちばん気楽に質問できる相手であり、親もまた子供の個性をいちばんよく理解しているからです。
 子供に質問をされたとき、親は自分の知識や考えで答えるのではなく、その問題集の解法に沿って答えることが大事です。親が自力でその問題を解く必要はなく、親は解法を見て説明できればよいのです。

 しかし、学生時代によく勉強ができた親でも、普段は勉強的なことをする必要がないので、多くのことを忘れています。
 親が考えても、子供と同じように解法が理解できないときは、先生に聞きます。そして、その先生の説明を親が理解し、親が再び子供に説明してあげるのです。
 更に言えば、親が解法を見て考えても理解できない問題は、できなくてもよい問題であることも多いのです。入試問題は満点を取る必要はなく、できる問題をしっかりできるようにしておくことが第一です。あとは、少し難しい問題もできるようにしておき、難しすぎる問題はできなくてもよいと割り切って取り組むことです。

 なぜそれほどまでにして、親が関わることが大事かというと、小学生だけでなく中学生でも高校生でも驚くほど見当違いの勉強をしていることが多く、その見当違いの種類がそれぞれに個性的なので、毎日勉強を個人的に見るぐらいの家庭教師でなければ、その勉強の弱点に気がつかないからです。
 と言っても、親に専門的な目が必要なのではありません。1日わずか10分でも日常的に子供の勉強に接していれば自ずからおかしいところがあるときは気づきます。農業で言う「主人の足跡は田畑の肥料」と同じことが、教育には更に言えるのです。

 算数数学の勉強は、まず子供が自分で解法を読んで理解し、次に子供が自分で解法を理解できないところだけを親に聞き、親がその解法を理解できないときに先生に聞く、という流れです。これが、算数数学の最も理想的な勉強法です。

 子供が解法を読んで自分で理解できないという問題の割合は、1時間勉強して1つあるかないかです。もし、それ以上頻繁に子供の質問がある場合は、その問題集の解法が不十分であるか、その問題集がその子にとって難しすぎるということです。

 学校や塾の宿題や通信教材の中には、子供がその場ですぐに答え合わせのできないものがあります。そういう教材で勉強するのは時間の無駄です。自学自習できる教材を1冊だけ完璧に仕上げるというのが勉強の鉄則なのです。

 受験では、算数数学の差がつきやすいので、家庭学習も、小6又は中3の受験に備えて1年先の学年までやっておくのが理想です。しかし、それ以上先取りする必要はなく、生活時間に余裕があるときは、読書や経験の時間にあててその子の個性を伸ばしておくことです。



コメント欄

コメントフォーム
なぜ自学自習か――人間は個性的に間違え個性的に理解する(3) 森川林 20160319 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
おかきく (スパム投稿を防ぐために五十音表の「おかきく」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
家庭学習(92) 寺子屋オンライン(101) 
コメント1~10件
【合格速報】東 ふつ
合格おめでとうございます。 毎週真剣に取り組み、どんどん上 1/7
記事 5403番
国語力、読解力 森川林
読検の解答は個別れんらくでお送りください。 12/29
記事 4331番
国語力、読解力 すみひな
本日の読解検定を受け忘れてしまいました。回答をどちらに送れば 12/27
記事 4331番
森リン大賞が示 森川林
作文力を上達させるコツは、褒めることでも直すことでもなく、書 12/13
記事 5398番
作文コンクール 森川林
 子供たちの教育で大事なのは、知識の詰め込みではなく、読書と 12/10
記事 5395番
読書と作文が子 森川林
 小学生時代は、勉強よりも読書。  中学生以上は、勉強と同 12/9
記事 5394番
子どもの文章力 森川林
今の受験は知識の詰め込みの勉強になっています。 考える問題 12/8
記事 5392番
作検研究。森リ 森川林
作文は、褒められても注意されても、そこに客観的な基準がなけれ 12/7
記事 5391番
「作文検定」「 森川林
 今は、AI社会の前夜。  昔は新聞やテレビが中心だった。 12/7
記事 5390番
AI時代に子ど 森川林
AI時代には、先生の役割は「教えること」ではなくなります。 12/6
記事 5389番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
今日の四行詩 森川林
遠くの空は、 どこまでも青い。 明日を考えながら、 歩 4/3
森川林日記
中川昭一さんの 森川林
すべて明らかになったということだ。 https://www 4/1
森川林日記
知識偏重の教育 森川林
知識偏重の教育から思考力重視の教育へ――AIと独自アルゴリズ 3/31
森川林日記
Re: 2月分 森川林
2月分の問1と2は合っているので、どの月のどの問題のどこがわ 3/27
国語読解掲示板
ChatGPT 森川林
ChatGPT、最近頭が悪くなったみたい。  最近、 3/25
森川林日記
2026年3月 森川林
●低学年、中学年は勉強よりも読書と対話。  小学校 3/23
森の掲示板
そういう未来が 森川林
 自分には、そういう未来が見える。 >  子犬がいつも 3/14
森川林日記
子犬がいつも楽 森川林
 子犬がいつも楽しく走り回るように、  人間も、生まれてか 3/14
森川林日記
AIの可能性と 森川林
 AIの可能性と限界とは、裏返せば人間の可能性と限界というこ 3/14
森川林日記
Re: 2月分 森川林
 お返事遅れて失礼。 問2のAが×なのは、 「……助 3/7
国語読解掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン