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考える読書と対話が子供の思考力を育てる as/2877.html
森川林 2017/03/04 06:00 


 人間の能力は、必要によって開花します。
 思考力を育てるためには、思考力が必要な環境にする必要があります。
 それが、読書と対話です。
 内容を理解したいが、理解するためには考えないといけないというときに、考える力が伸びるのです。

 しかし、子供の周囲には、そういう考える読書の環境はあまりありません。
 それに応じて、家庭での対話も、日常的な話題に終始することが多くなりがちです。

 そこでおすすめしたいのが、問題集読書をもとにした親子の対話です。
 国語の入試問題には、一部に読み取りにくいだけのものもありますが、多くは考える内容を含んでいます。

 この問題集の問題の設問を解くのではありません。
 解く勉強は、解き方のコツとして短期間でできるのでそういうことに時間を使う必要はありません。
 そうではなく、ただ問題の文章を読むのです。
 それもただ読むのではなく、音読で、しかも1冊を読み終えたら最初に戻り繰り返し5回読むようにします。

 算数数学の問題集は、解けない問題が一問もなくなるまで解くことによって力がつきます。
 国語の問題集は、1冊を繰り返し読むことによって力がつきます。

 そして、家庭で対話の時間をとり、それまでに読んだ問題文の中から一つを選び、親子で話をします。
 この繰り返しの読書と、身近な人との対話によって語彙力がつき、理解力と表現力が伸びていきます。

 問題集読書を始めると、必ず国語の成績が上がります。
 国語力とは、結局読解力で、読解力とは思考力のことです。
 そして、思考力に必要な語彙力は辞典などで身につけるものではなく、読書と対話という必要に応じて自然に身につくものなのです。

 ただし、問題集読書は、実は家庭で続けるのはなかなか大変です。
 それは、読む力がついていないうちは、問題集の文章は難しいだけで面白くないからです。
 問題集の文章が面白くなるのは、読む力がついてからです。
 その読む力を最初につける練習が、今、自主学習クラスでやっている問題集読書のチェックです。
自主学習クラス( https://www.mori7.net/teraon/jiga/jiga.php

====
「読解力、記述力のもとになる思考力を鍛える、国語問題集読書のあとの質問と対話」
https://www.mori7.com/index.php?e=2350

 子供の思考力を育てる最もよい方法は、考える読書と考える対話をすることです。

 寺子屋オンエアでは、国語問題集読書のあとに、生徒が50文字の感想を書きそれを発表します。そのあと、先生から生徒に簡単な質問があります。
 この質問にどう答えるかというのが、その生徒の読解力と思考力の指標になります。

 低中学年の読む文章は、内容を理解できているかということがわかりやすいのですが、高学年になると、どこまで深く読み取っているかという読みの深さの差が出てきます。

 従来の勉強の仕方は、先生が説明することを生徒が聞いて理解するという受け身のものでした。しかし、これでは表面的にわかったつもりになるだけの生徒も多かったのです。

 これからの勉強は、先生が説明するのではなく、生徒が説明するのを先生が聞くという形のものになります。これは、国語に限らず、算数数学の勉強でも同じです。自分ができなかった問題を解法を見て理解し、その理解したことを先生に説明するという勉強をすると、理解が確実に自分のものになります。

 読解力、記述力を鍛える勉強法は、これまではあまりありませんでした。これからは、問題集読書による難しい文章の復読、感想、質問と対話などが新しい勉強の方法になっていくと思います。
====


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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コメント欄

森川林 2017年3月4日 6時6分 1 
 思考力は、思考力をつける問題集を解いても身につきません。
 問題を解く勉強は、結局、解法を理解して覚える、記憶の勉強になってしまうからです。
 思考力は、思考を必要な環境に置かれることによって成長するのです。


nane 2017年3月4日 6時11分 1 
 国語力をつける問題集などというものはありません。
 国語力は、教材によってつくのではなく、その教材の活用の仕方によってつくのです。
 その活用の仕方が、その教材を読むことと、その教材をもとにして対話をすることです。


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