ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 スマホやインターネットに熱中する子供をどうするか Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3178番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/19
スマホやインターネットに熱中する子供をどうするか as/3178.html
森川林 2018/02/10 12:22 


 中学生や高校生がスマホを持つと、年中YouTubeを見ていたり、Lineで友達とやりとりをしたりするようになると思います。
 イギリスの中学生がfacebookをやりだしてから、途端に読書量が減った調査結果も出ています。

 この問題に対して、多くのお母さん方はスマホを禁止するということを考えるようです。
 しかし、その「禁止する」という方法では、問題は何も解決しません。
 むしろ、親の管理がなくなったときに、子供が自分でコントロールできなくなるというマイナスの方が大きいのです。

 では、どうしたらいいかというと、一つは本人がいろいろな誘惑に負ける経験を通して、その誘惑とうまく折り合いをつけてコントロールする方法を自分自身で身につけていくことです。
 だから、親には、多少の脱線を大目に見てあげるような余裕が必要です。

 しかし、もう一つのもっと根本的な対策は、スマホとインターネットによる受け身の娯楽ではない、より主体的な娯楽を作っていくことです。

 その主体的な娯楽が勉強です。
 と言っても、学校や塾で先生の授業を聞くような勉強ではなく、勉強の成果を他の人に発表したり新しい勉強を考え出したりするような創造的な勉強なのです。

 例えば、思考発表クラブで子供たちが取り組んでいるような勉強は、スマホとインターネットによる娯楽よりもずっと面白いはずです。
 そういう子供たちは、スマホとインターネットによる娯楽を楽しみながらも、それらとうまく折り合いをつけて自分の勉強を進めていくことができます。

 似た例として、読書と漫画の関係を考えるとわかりやすいと思います。
 漫画ばかり読んでいて本を読まない子がいた場合、漫画を禁止すれば本を読むようになるかというと、そういうことはありません。

 読書の好きな子は、漫画も好きです。
 どちらもたっぷり読むことが大事なのです。

 遊びと勉強の関係も同じです。
 遊んでばかりいて勉強しない子がいた場合、遊びを禁止すれば勉強するようになるかというとそういうことはありません。

 勉強のできる子は、遊びも好きです。
 よく遊び、よく学べが、最も健康的な過ごし方なのです。

 大事なことは、子供が主体的に取り組みたいと思うものを見つけることです。
 大人の役割は、マイナスを禁止することではなく、プラスを用意してあげることなのです。


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子育て(117) 

コメント欄

森川林 2018年2月10日 12時36分 1 
 勉強もするが、遊びもする。普段は真面目だが、脱線も好き。
 親の言うことをよく聞くが、全く聞かないこともある。
 というような子が、本当はいい子です。
 親の言うとおりにやっているだけだったら、それはかえって親の枠組みの中までしか成長しない子です。
 子供は、いつか親をおぶってあげるのですから、親より強く大きくならなければならないのです。

nane 2018年2月10日 12時53分 1 
 私は基本的に真面目な子だったが、途中からどんどん脱線していったのは、親が何でも認めてくれたということが大きかったと思う。
====
 ここで思い出すのは、日本のロケット開発の生みの親である糸川英夫氏の子供時代の話です。
 糸川氏は昔の中学5年生で志望校を選ぶ際に、上野の音楽学校(今の芸大)の作曲科にするか、東京高校(今の東大)の理科にするか、入学願書を出すまぎわまで決心がつかずに悩み、母親に相談したそうです。
 すると、母親は一瞬顔色をかえたものの、即座に次のように返答しました。
「自分のやりたいものを選べ。ただし入試の難易によって決めるな」
https://www.mori7.com/index.php?e=2774
====
 親の判断の基準は、損得に傾きがちだが、子育ての目標は損得で考えてはいけないのだと思う。


中学生です 2018年2月23日 9時13分  
いつも記事で勉強させていただいています。
「やるべき勉強は必ずやる、それがどん
なに多くてもやる、読書も必ずやる、だ
からゲーム(パズドラ)や動画をやるの
は自分で好きにさせて」と聞きません。
「ゲームの時間は一日これくらい」と
時間で決められるのが嫌だそうです。
やることをやったら、好きなだけ熱中し
てやりたいという息子です。やるべき勉
強量を増やしても、それを短縮して、
ゲームの時間をなんとかしても作り出す
と思います。こういう場合って、本人の
自由に任せるべきなのでしょうか。
塾には行っていません。

森川林 2018年2月23日 10時16分  
 書かれている内容から判断する限り、それは子供の言うとおりにやらせた方がいいです。
 自分でそれだけ言えるということは、本人が自分の人生を自分でコントロールするつもりでいるということですから、その自己決定をすることが大きく成長するきっかけになります。
 とは言っても、やると言ったとおりには必ずしもできないのが普通ですから、たとえちゃんとできなくても親は長い目で子供の成長を見守っていく必要があります。
 そういう自分で自分のことをきめられる子が、将来いちばん頼りになる子になるのです。

コメントフォーム
スマホやインターネットに熱中する子供をどうするか 森川林 20180210 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
こさしす (スパム投稿を防ぐために五十音表の「こさしす」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子育て(117) 
コメント1~10件
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7
タイマー勉強法 森川林
 勉強も、家事も、仕事も、やらなければならない細かいことがた 4/2
人間の役割 森川林
うちの子が1歳か2際のとき、 車で30分ほどの三浦海岸につ 4/2
舞岡のシラサギ 森川林
舞岡八幡宮に行ったら、帰りにシラサギがいた。 3/29
身体や物理的現 森川林
身体や物理的現実は、時間や空間に限定されているが、意識はそれ 3/29
メジロとか、ヒ 森川林
メジロとか、ヒヨドリとか、スズメとか、ヤマバトとかが、毎日わ 3/28
批判と創造 森川林
人を批判することはたやすい。 大事なことは、批判ではなく創 3/27

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習