ログイン ログアウト 登録
 お父さんやお母さんとの対話が賢い子供を育てる Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3289番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/5/10
お父さんやお母さんとの対話が賢い子供を育てる as/3289.html
森川林 2018/04/26 08:13 

 作文力をつけるいちばんのポイントは、事前の準備です。
 事前の準備で特に大事なのが、テーマに関連した話をお父さんやお母さんとしてくることです。

 予習シートや構想図を利用すれば、子供は自然に親に話を聞くようになります。
 また、オンラインの少人数クラスでは、関連したyoutubeの動画などを紹介しているので、それらを見ながら対話を行えば更に楽しく話が進みます。
 この親子の対話の中で、子供の語彙力や思考力が育っていきます。

 子供たちが今行っている勉強のほとんどは、子供だけが取り組むものが多いはずです。
 子供の勉強だから、子供が自分でやるというのは、答えのある勉強の場合はそれでいいのです。
 しかし、作文は答えのない勉強ですから、親子で話す度合いによって、深くもなり浅くもなり、広くもなり狭くもなっていきます。

 この親子の対話は、子供にとってだけでなく、親にとっても楽しい時間になります。
 特に、学年が上がると子供との接点が少なくなりがちなお父さんにとっては、貴重な親子の触れ合いの機会になります。

 そして、子供の考える力が最も育つのは、点数のつく勉強によってではなく、この親子の触れ合いと対話の中でなのです。

▽関連記事
「お父さん、お母さん、子供の対話のきっかけになる作文課題」
https://www.mori7.com/index.php?e=2730

====
 言葉の森の作文課題は、小3からは、題名課題と感想文課題になります。
 小2までは、自由な題名で書いていたので、小3の題名課題になると、誰も最初はとまどいます。中には、自由なままの方がいいと言う子もいますが、しばらくすると、題名課題の方が焦点が絞れていいと言うようになります。

 しかし、初めての感想文課題のときは、どの子もほとんど書けないのが普通です。
 実は、小3では感想文課題をやるのはまだ無理があるのですが、今の学校教育の中では、小学校低学年から感想文の宿題を出すところが多いので、それに対応するためにやっているのです。

 さて、この題名課題も、感想文課題も、どちらも事前の準備が作文の出来を左右します。
 料理では材料七分に腕三分という言葉がありますが、作文も同じです。いい材料が仕入れてあれば、あとはどういうふうに書いてもいい作文になるのです。

 この材料集めで大事なことは、自分の体験だけではなく、両親に聞いた話や、今の社会で起きている話を盛り込んでいくことです。
 取材によって材料の幅が広くなると、そのテーマを見る視点も一段と高くなってきます。

 例えば、11.1週の小6の作文課題は、「うちにある古い物」ですが、単に家の中にある古くなった道具やおもちゃを持ち出して書いてみても、深い感想は書きにくいものです。
 ところが、ここに、日本の歴史の中にある古いもの、世界文化遺産の例などを結びつけると、古いということの意味をもう一段深く考えることができるのです。

 そして、こういう材料集めに、お父さんやお母さんが参加すると、子供と一緒に家族の知的な対話が生まれるようになります。
 子供が小学校高学年になると、父親は子供との共通の話題がだんだん少なくなります。すると、自然に親子の話題が勉強や成績の話だけになってきます。
 小中学生のころの思考力は、親子の対話によって育つので、家族でいろいろなテーマを幅広く話し合う機会があるといいのです。

 こういう話し合いは、父親が単身赴任の場合でも可能です。
 遠方にいるお父さんが、ハングアウトやskypeのグループ通話で参加できるような形で、毎週の家族の対話の時間を決めておくのです。
 作文の課題は、ウェブで見ることができますから、お父さんも事前に子供の作文課題を見て準備をしておけば、更に充実した話になります。

 こういう親子の対話は、小学校低学年のころからつけておけば、高学年になっても自然に続けられるようになります。
 小学3年生の題名課題と感想文課題になったころから、家族で作文の課題について話をする時間をとっていくと、作文の勉強と家庭の対話が連動して、勉強面でも子供の生活面でもより充実した取り組みができるようになります。

 今週から、小3~小6のオンエア講座「作文と勉強」モニターを始めました。
 その際に、作文の課題に関連したyoutubeの動画を参考資料にしました。こういう動画などを見ながら親子で作文の課題についてのいろいろな対話をしていくと面白いと思います。

小3「たまごやきを作ったこと」
・半熟目玉焼きの作り方

・卵を片手で割る方法

・卵を立ててみる


小4「わたしの好きな食べ物」
・世界で一番美味しい食べ物 ランキングベスト50


小5「木のぼりをしたこと」
・道具を使った木登り

・縄を使った木登り

・手と足の力で木登り


小6「うちにある古いもの」
・日本世界自然遺産]

====


 対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
対話(45) 

コメント欄

森川林 2018年4月26日 8時20分  
 思考力は、思考することによって育ちます。
 しかし、普段の生活で、子供が思考する必要のある場面というのはなかなかありません。
 ところが、作文のテーマに関連した話をお父さんやお母さんとするときは、子供は思考力を働かせて親の話を聞きます。
 この親子の対話が、理解力、語彙力、表現力、つまり思考力のもとになる力を育てていくのです。
https://www.mori7.com/index.php?e=3289


nane 2018年4月26日 8時32分  
 よく思考力を育てる教材というのがありますが、教材では思考力は育ちません。
 思考力は、考えて話を聞いたり、考えて話をしたりするという人と人との対話の中で育ちます。
 その対話の相手としていちばんいいのが、やはりお父さんやお母さんなのです。


コメントフォーム
お父さんやお母さんとの対話が賢い子供を育てる 森川林 20180426 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
せそたち (スパム投稿を防ぐために五十音表の「せそたち」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
対話(45) 
コメント1~10件
【合格速報】東 ののはな
東北大学へのご入学、おめでとうございます。 晴れ晴れとした 4/10
記事 5324番
【合格速報】東 とうこ
Yちゃん、ご入学おめでとうございます! 嬉しいご報告を、あ 4/10
記事 5324番
【合格速報】兵 匿名
すごい 3/26
記事 5281番
新しい教育のビ 森川林
 この勉強の目的は、どこかいい大学に入るようなことではありま 3/17
記事 5309番
これからの学力 森川林
発表広場に発表作品を入れています。 (カメラオフの発表のみ 3/5
記事 5306番
暗唱のコツは早 音楽
本当にありがとうございました。 テスト合格できそうな気がし 3/3
記事 700番
優しい母が減っ 森川林
あきろあさん、コメントありがとうございます。 子供は、もと 2/13
記事 979番
優しい母が減っ あきろあ
森リン先生の投稿をみて、母は甘やかしていいんだと、初めて気付 2/7
記事 979番
中根の担当する 森川林
YKさん、ありがとう。 私が子供にさせたいと思っていたのは 1/27
記事 5267番
中根の担当する YK
創造発表クラス面白くなりそうですね!イギリスの私立学校のカリ 1/27
記事 5267番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
月刊「到知」の 森川林
 読書が大事だということは、まともな人なら誰でもそう言ってい 5/7
森川林日記
2025年4月 森川林
●作文クラス ○小1の作文  小1のころ 4/22
森の掲示板
Re: 120 森川林
 小6以上の生徒は、1200字の作文を基準として評価していま 4/22
森の掲示板
Re: 人数報 言葉の森事務局
 人数報告のページはこちらです。 https://www. 4/21
森林プロジェクト掲示版
人数報告ページ Yumi Hasegawa
みつかりません 4/20
森林プロジェクト掲示版
作文、小論文と 森川林
 作文は、題材を中心にした文章です。小論文は、主題を中心にし 4/20
森川林日記
1200字換算 花ちゃん
小6,中2の生徒を担当しています。AI森リンの評価で、 4/20
森の掲示板
作文も小論文も 森川林
 作文も小論文も同じ。算数も数学も同じ。  内容のない人が 4/20
森川林日記
本日、森リン案 森川林
 本日、東京都の私立中の一部118校に、森リン案内を送付。 4/14
森川林日記
愛子さま天皇論 森川林
 大事なのは、近年のここまで続いてきた歴史を尊重することだ。 4/13
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習