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創造的で個性的な学力が将来の人間形成につながる as/3325.html
森川林 2018/05/29 18:51 

 この動画は、ある日の発表学習クラスの勉強の様子(一部)です。

 このクラスは、現在、小3から小6の生徒が参加しています。
 今、小5と小6になっている生徒は、1年ほど前からこのクラスでの勉強を続けているので、発表の仕方も自然です。

 驚くことは、どの子も、かなり高度で準備に時間がかかることを、普通の勉強のような感じで発表していることです。
 この授業のあと、読んでいる本の紹介や、互いの発表に対する質問感想などがありますが、それもどの子も自分から進んで積極的に行っています。

 こういう創造的で学問的な発表をする背景には、家庭での親子の協力があります。
 それは、考えようによっては、親の負担のように思う人もいるかもしれませんが、親と子が共通の話題で知的な対話と創造を楽しむということができる時期は、長い人生の中でほんのわずかです。
 そして、そのわずかな時期の経験が、その子の生涯の学問に対する姿勢を形成します。

 今、日本中の子供たちに、勉強に対するアンケートを取れば、勉強が好きという子の割合より、勉強が嫌いという子の割合の方がずっと多いと思います。
 しかし、それは、勉強そのものに問題があるのではなく、勉強の仕方に問題があるのです。

 自主的で、創造的で、友達どうしで自由な交流できる勉強であれば、勉強は遊びと区別がつかないくらい面白いものです。
 そういう経験をした人が、将来、仕事に対しても、遊びと同じぐらい熱中して仕事をするようになるのです。

 この子たちの学校の成績がどの程度かは聞いていませんが、このように自分から勉強ができる子であれば、センター試験の8割を取るぐらいは、受験前の1年間取り組めば楽勝です。半年でも大丈夫です。
 そして、東大の推薦入試の学力とは、こういう自分から進んで個性的で創造的なことに取り組む学力なのです。

 もちろん、それは、東大に入ればいいということではありません(笑)。
 そういう学力をもって、これから世の中で活躍していくことができるということです。

 実は、どの子も、本来、この子たちのような、創造的で個性的な学力を持っています。
 それが、学校や塾でわけのわからない難問をやらされ、テストで点数をつけられ、競争を煽られているうちに、次第にすり減らされていくのです。

 これから、多くの子供たちに、こういう本当の勉強の面白さを伝えていきたいと思っています。


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コメント欄

森川林 2018年5月29日 19時13分  
 これまで子供たちは、あまりにも受け身の勉強にならされてきました。
 テストで100点を取るなどということは、本当は面白くも何もないことなのです。
 それは、やれば誰でもできることだからです。
 それよりも、自分しかできないことや、自分しか考えつかなかいことを工夫して勉強すれば、それは遊びと同じぐらい面白い勉強になるのです。

nane 2018年5月29日 19時43分  
 勉強の本当の面白さは、点数や競争や賞や罰とは関係がありません。
 それは、仕事の本当の面白さと同じです。
 他人に勝って嬉しいというのは、低いレベルの喜びです。
 創造的なことは、勝ち負けや他人の評価とは関係なく面白いのです。
(もちろん、人間には、低いレベルの喜びも高いレベルの喜びもどちらも必要ですが。)


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