作文力をつけるための三つの方法 小学生の新しい英語の勉強法 成績以外のものの価値を見直す教育――西澤潤一さんの本を読んで 受験作文と相性がいい、構成を重視した作文 もし、働かなくてもよい社会が来たら

記事 3442番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2018/11/18 
創造とは、自分の好きなことに熱中して知識の横軸を広げること
森川林 2018/11/06 08:13 

 この世の中で価値あるものは、お金でも食料でも資源でも知識でもありません。
 真に価値あるものは、創造です。

 創造とは、単に耳当たりのよいキャッチフレーズのようなものではありません。
 創造とは、すでにあるものを組み合わせて、まだないものを作りだすことです。
 この単純な定義から、子供たちの創造力というもも考えていく必要があります。

 既存のものただ並べるだけであれば、それは創造ではなく、単に知識を詰め込んだことにすぎません。
 それらの既存の知識を組み合わせて新しいものを作り出したときに創造が生まれます。

 その既存のものを組み合わせて新しいものを作り出す力を創造力と呼ぶとすると、創造とは、既にある知識を横軸とし、縦を創造力とする三角形の面積と同じように考えることができます。

 現在、子供たちが校で学ぶ知識の多くは、国数英理社のような主要教科の知識です。
 これをメジャーな知識と呼ぶとすると、メジャーな知識を底辺とした創造を作り出すためには、極めて高い創造力を持つことが必要になります。
 世の中には、既に大きな三角形が作られているので、その三角形の枠の中に収まるものは、すべて二番煎じ三番煎じの小さな三角形です。

 プログラミングの世界では、「車輪を自分で作る必要はない」という言葉があります。
 最初に車輪を作った人は、確かに創造者でした。
 しかし、今新しく車輪を作ろうとする人はいません。
 今は、既にある車輪を生かして、ほかの新しいものを作り出す時代だからです。

 学校教育で行われていることは、既に作られたことのある車輪の作り方を学び直すことです。
 現代の社会では、学ぶことがあまりにも多いため、学ぶこと自体が目的のようになりがちです。
 しかし、本当に大事なことは、既存のものを学ぶことではなく、既存のものの上に新しいものを作り出すことです。

 ほかの人と同じ知識の横軸にとどまっているかぎり、創造に参加できる人はほんのわずかで、そのほかの大多数の人は追随者の役割しか果たせません。

 子供時代に何かに熱中することが大切だというのは、この創造の文脈で考える必要があります。
 何かに熱中するとき、人はそれがどのように役に立つかということを度外視して熱中します。
 何かに役立つということがわかるものは、ほとんどが既にある横軸の上に存在するものです。
 何に役立つかわからないものに熱中することが、新しい横軸を広げることになります。

 これからの世界の教育を考えた場合、みんなと同じことを同じようにできるというのはあまり意味がありません。
 みんなと同じことができるというのは、ロボットでも人工知能でもできるようになることだからです。
 大事なことは、みんなのできないことで自分にできることがあるということです。
 そういう新しい熱中できる分野を、子供時代から作っていく必要があるのです。


●言葉の森 受講案内 ●森林プロジェクト 講師育成講座

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
創造力(9) 

コメント欄

nane 2018年11月6日 9時11分  
 経済が一つの方向に成長している時代は、メジャーな分野に行くことが潰しの利く道でした。
 今は、経済が停滞しているのではなく、多方向に分散している時代です。
 そういう時代には、マイナーな分野に行くことが潰しの利く生き方になるのです。


森川林 2018年11月6日 9時12分  
 創造ということを考えた場合、役にも立たないことをやっているということが意外と大事です。
 役に立つことというのは、ほとんどが既にあることだからです。
 子供が何かに熱中しているときは、役に立つか立たないかということを度外視して考えることです。


コメントフォーム
創造とは、自分の好きなことに熱中して知識の横軸を広げること 森川林 20181106 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。
ふへほま (スパム投稿を防ぐために五十音表の「ふへほま」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

(za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
メルマガの配信
▼バックナンバー
○一般用 ダイジェスト版
○生徒用 完全版

Facebookページ
言葉の森作文ネットワーク
いいね! 17,226件
新着コメント1~3件
小1からの暗唱 nane
 久しぶりの投稿になりました。  引越 11/16
小1からの暗唱 森川林
 今の子供たちは、低学年からかなり忙しい 11/16
勉強を楽しむ子 nane
 これからの時代に必要なのは、個性的な学 11/11
……次のコメント

オープン教育 1~10件
オープンの川
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■作文力をつけるための三つの方法 11月5日
■小学生の新しい英語の勉強法 11月4日
■成績以外のものの価値を見直す教育――西澤潤一さんの本を読んで 11月2日
■受験作文と相性がいい、構成を重視した作文 10月30日
■もし、働かなくてもよい社会が来たら 10月29日
■寺子屋オンライン講師育成講座、4時間半の講習会終わる 10月27日
■本日、10月27日(土)13時から寺子屋オンライン講師育成講座 10月27日
■全国一学区制の通信教育 10月26日
■漢字を使わずに作文をひらがなばかりで書く子 10月24日
■上達が早い寺子屋オンライン作文の子供たち 10月22日
■主要教科は学校時代の勉強、作文と読書は生涯の勉強 10月19日
■書く勉強よりも読む勉強の方がなぜ良いのか 10月18日
■これからの新しい作文教室の姿――通学も通信も超えた教室 10月16日
■移転先はオープン教育掲示板に――今後の大方針変更――言葉の森の教室も引越しに 10月15日
■少人数のオンラインクラスと相性のいい個性的な勉強、読書と作文とプログラミング 10月12日
■学力は8割でよいという考え――では何を伸ばすのか 10月11日
■一人ひとりの個性が光る教育を日本から 10月10日
■google+終了につき、寺子屋オンラインの作品アップの移行先にWorkplaceを検討中 10月9日
■「良い子」とは少し外れたところにいるのが本当の良い子 10月8日
■提出率百パーセントの通信作文とは 10月6日
■8月の森リン大賞より(小5・小6・中1の部) 10月5日
■今、寺子屋オンラインシステムで考えていること(3)――森林プロジェクトの講師 10月4日
■今、寺子屋オンラインシステムで考えていること(2)――実習時間の確保、学年分け、定期テストなど 10月3日
■今、寺子屋オンラインシステムで考えていること(1)――実習時間の確保、学年分け、定期テストなど 10月2日
■国語の勉強の仕方は、まず読むことから――問題を解く勉強はずっとあとから 10月1日
■本当の教育は、家庭教育も含めた教育から――学力だけでなく文化力も育てる寺子屋オンライン教育 9月30日
■小4で作文が上手に書ける子は、小5からの考える作文の前夜の時期にいる――その時期をどう過ごすか 9月28日
■読書力がつく寺子屋オンラインの読書紹介 9月25日
■遊びと同じように子供たちが熱中できる勉強――勉強はつまらないのに遊びはなぜ面白いか 9月24日
■毎回の作文が日に日に上達する作文クラス――時間よりも意欲に比例する作文力 9月22日
……前の30件
HPの記事検索
ホームページの全記事

 言葉の森新聞

Google+ページ
言葉の森作文オンエア

Twitter
言葉の森@kotomori

RSS
RSSリーダー

代表プロフィール
森川林(本名中根克明)

講師ブログ
言葉の森の講師のブログ

算数の通信教育
できた君の算数クラブ

カテゴリー
全カテゴリー
ICT教育(1)
遊び(6)
新しい産業(23)
暗唱(121)
生き方(41)
息抜き(19)
いじめ(1)
インターネット(25)
英語教育(10)
オープン教育(24)
親子作文コース(9)
オンエア講座(41)
音声入力(10)
音読(22)
オンライン作文(2)
外国人と日本語(4)
科学(5)
学問コース(1)
学力テスト(2)
合宿(14)
家庭学習(92)
家庭で教える作文(55)
漢字(17)
帰国子女(12)
教育技術(5)
教育論文化論(255)
教室の話題(26)
行事と文化(1)
ゲーム的教育(4)
合格情報(27)
高校入試作文小論文(10)
構成図(25)
公立中高一貫校(63)
国語問題(15)
国語力読解力(155)
子育て(117)
言の葉クラブ(2)
言葉の森サイト(41)
言葉の森の特徴(83)
言葉の森のビジョン(51)
子供たちの作文(59)
作文教育(134)
作文検定試験(4)
作文の書き方(108)
算数・数学(22)
自習検定試験(10)
自習表(5)
自然災害(1)
実行課題(9)
質問と意見(39)
受験作文小論文(89)
小学校低学年(79)
森林プロジェクト(50)
政治経済(63)
生徒父母向け記事(61)
生徒父母連絡(78)
全教科指導(2)
センター試験(7)
創造力(9)
大学入試(14)
対話(45)
他の教室との違い(22)
知のパラダイム(15)
中学生の勉强(21)
中高一貫校(11)
寺子屋オンライン(101)
読書(95)
読書感想文(19)
読書実験クラブ(9)
友達サイト(7)
日本(39)
日本語脳(15)
発達障害(1)
発表交流会(20)
東日本大震災(15)
facebook(29)
facebookの記事(165)
プログラミング教育(5)
勉強の仕方(119)
未来の教育(31)
MOOC(2)
無の文化(9)
メディア(8)
森の学校オンライン(2)
森リン(103)
問題集読書(33)
読み物(1)
四行詩(13)
未分類(378)

QRコード






 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

Donate with IndieSquare