ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 作文教育の目指すもの(その2) Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 386番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/29
作文教育の目指すもの(その2) as/386.html
森川林 2009/02/11 10:13 
 さて、インターネットが広がるにつれて、これまで何度か作文教室ブームというようなものが社会に現れました。これはたぶん言葉の森が作文教室という広告をときどき出していたので、それに刺激されたのではないかと思っています(笑)。そうでないかもしれませんが。
 通信の作文教室以外にも、言葉の森の通学教室のある地域で、同じような作文教室ができていたこともありました。言葉の森の近くの公立小学校が、作文教育の市の重点指導校になっていたこともあります。また、通信教育の大手でも、作文指導が行われるようになりました。その何年か前、大手の一つの会社から、担当者が、言葉の森にどういう指導しているのか聞きに来ました。こちらは、全部オープンなので教材を一通り持っていってもらいました。言葉の森の近くにある、これも大手の学習塾の国語教材の責任者の子供が言葉の森に通っていたこともあります。だから、作文指導の教材というのは、どこもかなり似通っているのです。言葉の森の教材を参考にして教材を作っているところが多いのだと思います。しかし、こういうブームもあまり長続きせず、大手の通信教育でも、本格的な作文指導というのはあまり行われなくなりました。それはなぜかというと、一つには、言葉の森のような電話指導をもとにした教え方が、ほかのところでは難しかったからだと思います。もう一つの大きな理由は、ほかの教室では、作文教育を通して目指すものがやはり不明確だったからだと思います。
 言葉の森では、スタートしたときから、小学生だけでなく、高校生や大学生までの全学年の展望をもって教材を作っていました。まだ生徒が数十人ぐらいのときから、既に全学年の指導が十分にできる仕組みにしていたのです。
 また、自分の子供が生まれると、その子供2人を小学1年生から教室に通わせ、高校生まで作文指導をする中で、教材を洗練したものにしていきました。
 その後、言葉の森が音読の自習をホームページに載せるとそれがいろいろなところで紹介されるようになり、ちょうど音読の本が出てきたブームに乗って、学校や学習塾でも音読を始めるようになりました。昔、言葉の森が音読の自習を生徒にすすめると、どうして音読をするのかという質問がよくありました。当時は音読という形の勉強自体が珍しかったのです。しかし、最近では、音読をすすめると、学校の音読の宿題と重なってできないと言われることがよくあります。
 そして、今また、作文が新しいブームとなっているようです。その背景は三つあると思います。一つは、受験で記述式の問題が増えたことです。もう一つは、中高一貫校の入試で作文試験が出されるようになったということです。また、高校や大学の推薦入試でも作文の試験を取り入れるところが多くなりました。このような事情から、学習塾でも作文指導取り入れるようになり、作文教室という形で指導するところも増えてきたのです。そして三つ目の理由は、本物の教育を求める気持ちを多くの人が持つようになってきたためだと思います。OECDの学力調査によると、読解力と表現力が、日本の場合は低い点数になっています。単に知識を詰め込んで点数を上げるような勉強ではなく、もっと深く考える力を求める教育が必要だということをより多くの人が感じてきたのだと思います。
(つづく)
(この文章は、構成図をもとに音声入力した原稿をamivoiceでテキスト化したものです)


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 

コメント欄

コメントフォーム
作文教育の目指すもの(その2) 森川林 20090211 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
てとなに (スパム投稿を防ぐために五十音表の「てとなに」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 
コメント1~10件
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
近所のローソン 森川林
毎日新聞を見たけど、記事はまだ載っていまでした。 4/25
毎日新聞に言葉 森川林
 しばらく前に、毎日新聞の人が取材に来ました。  そのとき 4/24
テスト送信 森川林
https://www.mori7.com/za2024d0 4/24
4月保護者懇談 森川林
シラン ●今後の「森からゆうびん」の学習デ 4/22
マスクにしても 森川林
マスクにしても、ワクチンにしても、消毒にしても、 自分たち 4/21
イエスも釈迦も 森川林
イエスも釈迦も、理想の社会を築きたいと思っていた。 しかし 4/21
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習