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 言葉の森 | 作文国語教室【公式】
 
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作文教室「言葉の森」の受験作文指導 as/1020.html
森川林 2010/09/17 11:34 
修 削



 世の中には、作文教室という名前の教室はいくつもありますが、言葉の森のように作文だけを専門に教えているところはほとんどありません。しかも、幼稚園年長から高校3年生、場合によっては社会人まで一貫して指導しているところはまずありません。

 世間の多くの作文教室は、国語の勉強に付属する形で作文の指導をしています。それは、ひとつには、作文を学びたいというニーズが生徒の側にそれほどないからです。もうひとつには、作文の指導は教えるにも評価するにも手間がかかるが、そのわりには成果が出ないからです。国語の勉強として漢字の練習や読解の練習などを中心に行えば、教えやすく成果も出やすくなります。

 言葉の森で、国語的な勉強をほとんど行わないのは、国語の力は先生が教えるようなものではなく、生徒が自分で身につけるものだと考えているからです。その具体的な方法として、今力を入れているのは、長文の暗唱、毎日の読書、問題集読書、四行詩、課題をもとにした親子の対話などです。

 作文力は、国語力の集大成のようなものです。作文の実力の中に、その子のトータルな国語力が表れます。しかし、その作文に見られる実力は、国語力の結果ですから、作文だけを指導しても作文力はなかなかつきません。親や先生がよく誤解するのは、ここです。

 樹木を育てる例で言うと、問題は根っこの部分にあるのに、つい表面に出ている葉っぱや花の部分を手直しすれば、いい木になるように勘違いしてしまうのです。根の部分をそのままにして、葉や花の部分を注意するという形で指導することはできなくはありません。しかし、それは指導をする形ができているだけであって、そういう指導で作文の実力がつくわけではないのです。

 よくたっぷり赤ペンを入れることがいい指導をしたことになるような錯覚を多くの人が持ちがちですが、その赤ペンには先生の努力のあとが見られるだけであって、生徒の実力がつくことにはつながりません。生徒の実力がつくのは、根の部分である家庭での暗唱や読書や対話を充実させることによってです。

 ですから、毎週作文を書くのは、その作文を直して上手にするためではなく、毎日の自習の成果が作文に出てくることを確認するためなのです。


 ところで、受験に合格するための作文は、少し性格が違います。根っこの部分を充実させることはもちろん大切ですが、受験までの数ヶ月で実力をつけるというわけにはいきません。

 受験のための作文は、今既にある実力の範囲で、できるだけ合格できそうな作文を書くことにあります。(つづく)

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国語力の不思議(その2) as/1019.html
森川林 2010/09/15 00:53 
修 削



 算数・数学の勉強は、できるかできないかが、問題が解けるか解けないかという形で表れます。だから、解けない問題が解けるようになるように、教え方をブレークダウンしていけばやがて解けるようになるという道筋があります。

 しかし、国語はそうではありません。できるかできないかということが、白黒はっきり決着がつくような形で表れるのではなく、その子の読解力に応じて、浅くわかるところから深くわかるところまで限りなく曖昧に広がっているのです。

 それは、ちょうど同じ健康体でも、すごく元気のいい人と、あまり元気のない人との差のような形で表れる差異です。原因の特定できる病気であれば、人工的な治療が成功することもしばしばあります。しかし、元気のない人をもっと元気よくするというのは、人工的な治療ではなく、自然の対応が向いています。

 健康で元気のいい人は、野菜を中心に食べる、適度の運動をする、自然に接する、明るい心でいる、など共通する特徴があります。

 国語の勉強も、これに似ています。国語の得意な子に共通しているのは、特に国語の勉強などしていないということです。国語の得意な子は、本が好きで本をよく読んでいるうちに自然に国語が得意になったというケースがほとんどです。

 このように考えると、逆に国語の勉強法がわかってきます。それは、いい文章を繰り返し読むことです。マンガを繰り返し読んでも国語の力はつきません。逆に、難しい文章をたまに読むだけでも国語の力はつきません。難しくて面白い文章を何度も繰り返し読むというのが、国語の力につながっています。

 算数・数学のできない子は、前の学年まで戻って勉強することで力がつきます。算数・数学は、低学年から高学年に向けて積み上げていく勉強だからです。

 国語のできない子は、前の学年に戻るという方法が取れません。国語は、低学年からの積み上げの勉強ではないからです。

 国語の力の土台は、前の学年ではなく、その子の家庭の国語環境にあります。家庭で、読み聞かせや読書や対話のある子は、国語力の土台が自然にできています。それらの中でも特に重要なのが読書です。受験生の場合は、通常の読書の時間はあまり取れなくなるので、読む勉強の密度を高めるために、問題集読書などを取り入れていく必要があります。

 国語の学力と、算数・数学の学力とは、性質が根本的に異なります。国語の勉強は、文章を読む練習をすることで、算数・数学の勉強は、問題を解く練習をすることで進めていくものです。しかし、国語のテストも、問題を解く形で出されるので、多くの生徒は国語の勉強も、問題を解く形でやろうとしてしまうことが多いのです。

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