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中学生の勉強の仕方 as/23.html
cynthia 2006/03/03 21:47 
 中学生の勉強は、内容的には難しくありませんが、それだけに勉強するコツのようなものが大事になってきます。

(1)家庭での勉強が基本

 塾に行っている場合でも、成績の上がる子は宿題などの家庭学習をきちんとしている子です。中学生の勉強は、難しいものではありませんから、子供が自学自習で勉強をして、わからないところだけお母さんやお父さんに聞くやり方でも十分に勉強ができます。英語や数学などは学年が上がると確かに難問も出てきますが、お母さんが一緒に解答を見て考えればほとんどの問題は理解できるものです。また、お母さんが一緒に考えてもわからないような問題は、できなくてもいいと割り切って考えるといいと思います。

(2)模擬試験の活用

 家庭で勉強ができるとは言っても、高校入試がある場合は、他の生徒と比較してどの程度の偏差値かということは把握しておく必要があります。公立学校の場合、建前上そういう模擬試験はできませんから、民間の模擬試験を探してときどき受けることになります。市販の公立高入試問題集などに、模擬試験の募集が載っています。

(3)過去問の活用

 中3になったら、早めに過去問に取り組んでおく必要があります。塾でも過去問の勉強をしますが、スタートは大体遅すぎます。あまり早めに過去問の勉強をすると、塾での一斉指導がしにくくなるという事情があるためです。ですから、塾に通っている場合でも、家庭で過去問を先取りして勉強しておく必要があります。

(4)夏期講習や冬期講習に参加する

 ふだんの勉強は自宅でもできますが、夏休みや冬休みなどの長い休みに自宅で長時間の勉強をするためには強い意志力が必要です。塾に入ると、みんなも一緒に勉強をしているので、長時間の勉強も苦になりません。自宅で長時間勉強する自信がない人は、夏休みや冬休みだけは塾の講習に参加しておくといいと思います。

(5)勉強の中心は教科書と教科書準拠教材

 公立高校の場合、出題範囲は教科書からです。数学以外のどの教科も、教科書をしっかりマスターしていれば充分です。問題集も参考書も教科書に準拠したものを選んでおくのが能率のよい勉強をするコツです。

(6)参考書や問題集はじっくり選ぶ

 参考書や問題集の種類を途中で変更すると、能率が落ちます。同じ参考書や問題集を3年間使うようにするのが理想です。そのためには、最初の参考書・問題集選びにじっくり時間をかける必要があります。

(7)毎日の勉強は英語と数学と読書

 ふだんの勉強は、英語の教科書を暗唱することと数学の問題集を解くことと読書になります。読書は直接、受験勉強に役立つものではありませんが、中学生時代に読書の習慣が途絶えてしまう生徒が多いので、教科の勉強と同じ重要さで家庭での学習に位置づけておく必要があります。理科、社会、国語などの教科の勉強は、ふだんの授業をしっかり聞いて、あとは定期試験前に集中して取り組めば十分です。

(8)数学だけは教科書よりも難問の問題集で

 数学だけは、教科書準拠で勉強していると力がつきません。教科書レベルの問題は基礎的な事柄ばかりですから、だれでもできますし、入試には不十分です。また、数学という教科のおもしろさは、難問を解くことにあります。教科書準拠とは別に、国私立高の入試問題が一部に載っているような問題集を準備して勉強する必要があります。

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読書を歯磨きのように as/22.html
cynthia 2006/03/03 14:51 
 「どうしたら本を読むようにさせられますか」という相談をよく受けます。

 そういう相談をするお母さんほど、自分が子供時代によく本を読んでいるので、どうして自分の子供が本を読まないのかわからないという悩みを共通にかかえています。

 ひとことで言うと、読書の環境は昔も今もそれほど変わりません。むしろ今の方が恵まれているでしょう。しかし、読書以外の環境がこの十数年で激変しているのです。漫画、テレビ、ビデオ、ゲーム、携帯電話、インターネット、メール、学習塾と、親の世代が経験しなかったような環境が次々と現れています。それらがすべて、読書の時間とぶつかるかたちで登場しているのです。

 読書というものは、毎日読む習慣がないと、自然に消滅していきます。テレビも同様で、連続ドラマなどを見出すと、つい毎日気になって見るようになりますが、いったん見ることをやめると、あらためて見たいという気が起きなくなります。

 読書は毎日読んでこそ読み続けられるものです。週に2、3日読むという読書生活はすぐに週に0冊の生活に変わります。週に7日読むときに初めて読書生活が成り立つのです。

 と考えると、読書をさせるためのコツは簡単です。毎日本を読む時間を作ればいいのです。

 ここで問題なのは、自分が本好きのお母さんほど、「読書は強制してまで読ませるものではない」という考えを持っていることです。しかし、昔と今とでは読書以外の環境がまったく違います。最初は半強制的に、「1日○ページ読むこと」というふうに決めなければ読み始められません。「たまには本でも読んだらどう?」という控えめなアドバイスの仕方では、子供が本を読むようにはなりません。「読みなさい」と言って初めて読むことができるのです。

 半強制的に読ませることによって読書嫌いになったという子はいません。逆に、半強制的に読ませることによって読む力がつき、どの子も本好きになっていくのです。
 ですから、親は子供に読書を勧めるときに、子供に歯磨きをさせるぐらいの断固とした確信を持ってさせる必要があります。子供に歯磨きをさせるときに、「歯磨きを無理にさせて、嫌いになったら困る」と心配する親はいません。逆に歯磨きをさせ続けることによって次第に、子供は食後に歯を磨くと気持ちがいいということを実感していくのです。

 また、読書の内容も、子供の興味に合わせて低くする必要はありません。ときどき、「漫画や雑誌のようなものでも読んでいるうちに、もっとちゃんとした読書に進んでいくのでは」と期待するお母さんがいますが、漫画を読んでいるうちに読書も好きになったという子はいません。漫画の好きな子は、そのままずっと漫画しか読みません。それぐらい現代の社会では、魅力的な漫画がふんだんに発行されているのです。しかし逆に、読書の好きな子が漫画も好きだということは自然にあります。だから漫画そのものが悪いというのではありません。漫画が発展して読書につながるという考えが甘いということなのです。

 小学4年生のころまでは、いい本がたくさんあります。このころは読書選びにあれこれ考える必要はありません。、図書館や書店にある本をどんどん与えていけばいいのです。確かに、どの子もおもしろがって読むような本はありますが、親がそういう甘い味付けのある本をわざわざ探してあげなければ読めないということではありません。本として発行されているほどの本であれば、どの本も読み出せばそれなりにおもしろくなるものです。

 家庭での毎日の勉強が終わったら、子供に向かって、「はい、勉強のしめくくりは読書50ページね。それが終わったら遊びなさい」と言うだけです。それを歯磨きと同じように毎日続けていけば、どの子も例外なく読書好きになっていきます。読書50ページは、小学校高学年の子が普通に読んで約1時間ほどかかる長さです。低中学年の子は、その子の読む力に合わせて、ページ数を少なくしていけばいいと思います。また、低中学年のころは、読み聞かせも読書と同じ効果があります。読み聞かせは幼稚園までと思わずに、小学校4年生ぐらいの子でも、寝る前の本読みをときどきしてあげるといいと思います。ただし、コツは「優しく楽しく面白く」ですから、読んだあとに問題を出すようなことはしないで、にっこり笑って寝るだけにしてあげてください。

 [:月:]

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