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勝海舟とコピー機 as/3299.html
森川林 2018/05/08 07:09 
修 削

 「氷川清話」に、こういう話が載っています。
 海舟が若いとき、英語の勉強をしたいが辞書を買う金がないので、辞書を持っている人からその辞書を借り、夜中に全部書き写したというのです。
 日中は仕事をしている身です。暖房もない寒い部屋で、夜中にひたすら辞書を書き写し、翌朝、その辞書を借りた人に返し、また次の日の夜中に借りて書き写したのです。
 そして、1冊まるまる書き写したあと、それを売って生活の足しにし、もう1冊を自分用に書き写したということです。

 私は、これを読んだとき、今のコピー機がある時代だったら、こういう苦労はしなかっただろうと思うと同時に、辞書を2冊も書き写すという気迫が、新しい時代を切り開く力と共通のものだと思ったのです。

 このことでよく考えるのは、今の生活には、わずらわしい苦労がたくさんあるということです。
 頭で考えれば数秒でわかることが、手で作業をするとなると、何時間も時には何日もかかります。

 しかし、これが三次元の世界の特徴です。
 私たちは、時間と空間のある世界に生きているので、時間と空間を経過しなければ目標に到達することはできません。

 このことが不便であるとともに、これが実は創造の源でもあるのです。

 子供たちの勉強でも、頭で考えて理解すれば、今のテストの範囲ではすぐできるようになることが、手で作業をするとなると、長い時間がかかります。
 そして、手を使った作業は、時には間違えたり失敗したりします。
 しかし、この無駄な遠回りのように見える時間が、本当は、子供たちが勉強を生きている時間なのです。
 それは、勉強に限らず、仕事や人生についても言えることだと思います。

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森川林 20180508  ▽
 今の時代は、能率が価値あることと思われています。
 しかし、能率だけを考えると、結局人間は全部機械で置き換わった方がいいということになりかねません。
 能率の対極にあるものが個性です。
 個性とは、単に人と違うことではなく、その人がその人として生きる原点のようなものです。


nane 20180508  ▽
 プログラミングの仕事をしていると、ほんのちょっとした変更が、システム全体の大改造につながることがよくあります。
 簡単な思いつきを実現するだけでも、すぐに数時間、場合によっては数日もかかってしまうことがあるのです。
 こういう経験から、プログラミングは、自分の仕事としてやる分にはいいが、人に頼まれてやるものではないとつくづく思ったことがあります。
 しかし、たぶん、将来は人工知能が、こういう面倒なことはやってくれるようになります。
 大事なことは、プログラミングの技術を身につけることではなく、思いつきができる人間になることだと言われるような時代が将来やってくるのだと思います。


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【連絡】スマホアプリ終了。今後は、ウェブを中心に as/3298.html
森川林 2018/05/07 09:57 
修 削

 言葉の森のスマホアプリは、今回アップルが新しい登録の仕組みにするために、やむをえず終了することになりました。
 これまでご利用くださったみなさん、ありがとうございました。

 なお、言葉の森のアプリは、ウェブで代替できるものがほとんどでしたので、今後アプリの更新は考えていません。

 生徒や保護者や関係者のみなさんとは、ホームページやfacebookやメルマガやオンライン懇談会などで情報交換をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

この記事に関するコメント
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森川林 20180507  ▽
 言葉の森のスマホアプリを終了します。
 昨日まで新しかったことが、今日には古くなっているような感じで、世の中の変化はかなり速いというのが実感です。
 これから新しく出てくると思うのが、既に何人もの方が言っていますが、自動翻訳で世界中の人が言語の壁なく会合できるようになることです。
 だから、これからの新しいトレンドは、特に日本の場合、海外への発信になると思っています。



nane 20180507  ▽
 言葉の森のスマホアプリは、これまであまり活用していませんでした。
 それは、私(森川林)がスマホをあまり使わず、ほとんどパソコンで仕事をしていたためです。
 将来は、スマホとパソコンを超えたデバイスができると思います。
 それは、googleグラスのようなもので、空中に仮想のキーボードや画面があるという形になるのではないかと思っています。
 いつごろできるかなあ。


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●森からゆうびん2026年2月
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