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明日オン4/28で終了、4/29~5/1休み、5/2~5/6午後3時創造発表祭(無料)、5/7~新朝オン再開、その後休校解除後も午前中の朝オンは継続 as/4081.html
森川林 2020/04/28 07:33 

 盛りだくさんのタイトルになりましたが、とりあえずの予定をお知らせします。

 「明日のオンライスクール」は、当初の予定どおり4/28で終了します。

 したがって、4/29~5/1は、オンラインスクールはありません。
 ただし、5/1(金)の夕方の作文読解・創造発表・自主学習のクラスは通常どおりあります。

 5/2~5/6の午後3時から、創造発表祭(無料)を行います。
 この創造発表祭の対象学年は小中学生で、どなたでも参加できます。
 詳細の案内と参加フォームは、のちほどホームページに作ります。

 連休明けの5/7(木)は、休校が延長される可能性があるため、新たに「朝のオンラインスクール」を開催します。これはこれまでの日中のオンラインスクールとほぼ同じ内容です。
 休校解除はまちまちになると思いますので、1クラス平均3人以上の参加状態であれば「朝のオンラインスクール」は継続します。

 その後、休校が全面的に解除になったあとも、午前中の朝オンは継続します。
 国語、算数数学、英語などの主要教科の勉強を中心に学習できる体制を作ります。

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森川林 20200428  
 日中のオンラインスクールは、当初は多少試行錯誤の面もありましたが、ここに来て、生徒の自主学習と講師による個別指導がうまく結びついてきました。
 参加する子供たちは、普通に授業を聞くよりもずっと密度の濃い学習をしていると思います。
 この分で行くと、休校中に学校の勉強の先取りもかなりできると思います。

 さて、連休明け後も、このオンラインスクールを継続する予定です。
 そして、連休中は、どこにも遊びに行けない子供たちのために創造発表祭(無料)を行います。
 のちほど創造発表祭の詳細と参加フォームを載せますので、小中学生の子供たちはぜひご参加ください。

nane 20200428  
 少人数クラスのよいところは、生徒どうしの交流ができることです。
 そして、子供が自分のペースで勉強でき、それと並行して生徒と先生の個別の学習指導ができることです。
 このときの人数が微妙で、3人だとやや少ない、7人だと多すぎるということで、5人程度の人数をできるだけ維持するようにしています。
 こういう生徒どうしと生徒先生間の双方向のやりとりができる少人数のオンライン学習は、たぶんどこでも行われていないとおもいます。
 勉強をするだけならビデオ授業でも、Zoomの一斉授業でもできますが、子供たちはそういう一方向の勉強にはすぐ飽きます。
 小中学生の勉強には、その勉強の場に人間どうしの触れ合いのあることが必要なのです。


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オンライン創造発表祭(参加無料)、連休中5月2日~6日連日開催 as/4080.html
森川林 2020/04/23 05:47 

■創造発表祭の
 「明日のオンライスクール」は、4月28日で終了します。

 このあと、連休に入りますが、連休中どこにも出かけられない子供たちが多いと思います。
 また、お父さん、お母さんも、仕事が休みになり、家族で過ごす時間が増えると思いますので、子供たちがこの豊富な自由時間を活用できるように、創造発表祭を開催することにしました。

 創造発表祭の参加は無料です。
 見学も自由にできますので、もし田舎におじいちゃんおばあちゃんがいれば、帰省のかわりに、子供たちの発表をZoomで見学に来られるといいと思います。

 日程は、5月2日(土)~6日(水)の5日間で、連日参加できます。
 時間は、午後3時から、5、6人の学年別グループで、全体の時間は45分から1時間の予定です。
 内容は、各自の創造作品の発表と、参加者どうしの質問感想の交流です。

 発表する内容は、理科実験、工作、自由研究、その他何でも自由です。
(創造発表クラスに参加している生徒は、これまでに既に発表したものを手直しして発表することもできます。)

 「明日オン」の図工掲示板で、工作や実験の本の内容を紹介していますので、面白そうな本をインターネットなどで用意して家族で取り組んでいかれるといいと思います。
(面白い資料をご存知の方は、図工掲示板に投稿しておいてください。)

 発表時間は1人5分程度です。
 発表する材料がたくさんある場合は、5分で過不足なく発表できるように家で練習しておいてください。

 発表する作品は、画像、動画、レポート、実物などで、画像や動画やレポートは、あらかじめ創造発表祭用学年別掲示板(これから作成)にアップロードしておいてください。

 発表会場は、明日オンと同じような一覧表の形で、参加形態は、発表参加と見学参加を選べるようにします。
 発表会場は、学年別で、小1、小2、小3、小4、小5、小6、中学生の7会場に分けます。
 参加者の人数が少ない場合は、合同クラスになることもあります。人数が多い場合は、クラス分けをします。
 発表会場は、録画公開会場と非録画非公開の会場に分けます。
 当日参加見学できなかった人の参考にもなるように、できるだけ録画公開の会場に参加してください。
(参加会場はこれから作成。)

■ボランティア講師募集

 この創造発表祭の司会をしてくださるボランティア担当講師を募集します。
 特に、これまでお子様が創造発表クラス(思考発表クラブ、発表学習コース)に参加した経験のある保護者の方は、雰囲気がわかると思いますので、ぜひボランティア講師をお願いします

 ボランティア講師の説明会及び研修会を行います。
 参加してくださる方は、参加フォームから登録してください。
(これからホームページ上に作成します。)

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森川林 20200423  
 連休中の5月2日(土)~6日(水)、創造発表祭を開催します。
 対象学年は、小中学生。
 どなたも参加できます。
 これからの学力は、答えのある問題を解く力ではなく、自分の好きなことを中心に新しい問題や答えを創造していく力です。
 その創造の過程で、答えのある問題を解く力もついてくるのです。
 連休中は時間も豊富にあるので、自分が本当に興味のあることに取り組んでみてください。
 参加フォームは現在作成中。
 ボランティア講師も募集します。

saki 20200428  
参加、講師ボランティアとも希望です。楽しみにしています。

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一斉指導学習から個別確認学習へ――新しいオンライン学習の仕組み as/4079.html
森川林 2020/04/18 04:59 

 これまでの学校や学習塾の授業の形態は、先生が何十人かの生徒を一斉に教える一斉指導学習という形でした。
 進度や理解度の異なる多数の子供たちを、どの子も飽きさせずに授業をするということが、教師の力量のように考えられていました。

 しかし、これは過去の、黒板とチョークと教科書しかないという環境的制約から生まれた、やむをえざる教育形態だったのです。
 これが教育1.0の世界です。

 この一斉指導学習によると、できない子はどうしても全体の授業の流れから置いていかれるようになり、できる子は全体の授業の流れに退屈するようになります。

 その流れから外れた子供たちをカバーするために、補習塾や進学塾や家庭教師という教育が必要になっていたのです。

 一斉指導学習の弱点を根本的に克服する形態は、個別指導学習です。
 しかし、個別指導学習は、先生1人に対して、生徒1人ないし2人が授業を受けるという形ですからコストがかかります。
 そのため、この個別指導学習を学校教育として保障することはできません。
 その妥協策として考えられるのが少人数学級ですが、30人学級が20人学級になり、10人学級になっても、その10人のそれぞれの異なる進度に対応できる授業はやはり難しいのです。

 一斉指導学習のまま学習の能率を上げるため、よくできる子供たちだけを集めた選抜クラスや進学塾、進学校という形態は、一つの解決策になっています。
 しかし、できる子だけを集めたクラスでも、次第に進度の違いは生まれてきます。

 また、できる子が一様にできるのに対して、できない子は多様にできないので、少人数学級の人数をどれだけ少なくしても、個々の生徒に対応することが難しくなります。

 ところで、インターネットの普及は、一斉指導学習のレベルを大きく変えました。
 これをインターネット教育2.0と言ってもいいと思います。

 例えば、スタディサプリのようなビデオ授業が低コストで提供できるようになると、これまで現実のな学校や塾の教育現場で行われていた先生による授業は、その映像授業に対抗することができなくなります。
 学校の先生が工夫する授業よりも、よく準備された映像授業の方がわかりやすく面白い場合が多いからです。

 しかし、ではなぜ子供たちが学校に行くかというと、それは友達がいるからです。
 先生の授業自体は、よく準備された映像授業より面白くないとしても、それを一緒に聞く友達がいて、質問をされたり、うまく答えられたり、答えられなかったり、笑ったり、笑われたりというコミュニケーションが楽しいから、学校の授業の方が映像授業よりも魅力があるのです。

 しかし、勉強の内容に関しては、子供のそれぞれの進度や学力に対応していない一斉指導は、教育の形は取っていてもほとんどの子にとって肝心の学ぶ場面が少なく学ぶ必要のない時間が多すぎる状態になっているのです。

 しかし、ここにきてインターネットの進歩は、教育の新しい形態を可能にしました。
 これをインターネット教育3.0と言ってもいいと思います。

 それは第一に、学校の現実のクラス同じように、何人かの生徒が一緒に学べる双方向のビデオ会議システムが利用することができるようになったことです。
 そして第二に、更に重要なことは、一斉に勉強する場にいながら、先生の個々の生徒に対する個別対応が可能になったということです。
 これが、言葉の森が現在おこなっている少人数クラスによる学習です。

 この少人数クラスでは、5、6人の生徒が自分の目標とする勉強を自主学習として行います。
 現在の参考書や問題集は、教科書よりも詳しく作られていることが多いので、解説を読めば自主学習できる分野がほとんどです。
 一斉指導学習の代わりに一斉個別演習という形を取れるのが、この少人数クラスの学習方法の利点です。

 そして、この一斉個別演習をしている子供たちに、先生が一人ひとりその子の取り組んだ勉強内容について確認をしていくのが個別確認学習です。

 この個別の確認によって、先生はその子がどの程度まで学食の内容を定着させているか確認することができます。
 そして、その子の学習の定着度に応じて、学習の方向指示することができます。

 これまでの教育1.0の世界では、生徒は先生の授業を受け身で聞く形で学習が進められていましたが、これからの教育では生徒が自主的に勉強する力をつけることが必要になります。
 この自主学習力をつけるのが少人数クラスの一つの目標です。

 また、子供が自主学習では理解できない問題や解法に遭遇したときにどうするかというと、それは先生に聞くのではなく保護者に聞くようにするのです。

 小中学校の学習内容は義務教育ですから、保護者もかつて学んだことがあるものです。
 だから、勉強の現役から離れた社会人になってからは思い出すのに時間がかかることがあったとしても、基本的に子供の勉強の分からないところは親が教えることができるのです。

 もちろん教えると言っても、一斉指導学習のように最初からカリキュラムに沿って全部教えるのではなく、子供が自主学習でわからなかった問題や解法だけを一緒に考えてあげるということです。
 親が子供に勉強を教えるのではなく、子供が自主学習で取り組んだ分からないところだけを一緒に考えてあげるのであれば、親の負担は大きくはありません。

 この保護者の家庭教育力を高めることが、少人数クラスの勉強のもう一つの目標です。
 子供は、学校や学習塾の授業で、先生にわからないところを質問することはなかなかできないので、家庭で親に聞ける体制を日常的に作っておくといいのです。

 親や友達のように身近な人に聞けるのがいいのは、「わからない」ということは、何がわからないか自分でもよくわからないというのが本質だからです。
 そのため、先生に聞くよりも、友達どうしで聞き合うことの方がよくわかるということも多いのです。

 親が教えられないような内容が問題集にある場合は、本当であれば、そういう勉強を子供にさせること自体に問題があるのですが、それを批判しても始まらないので、その場合は、親が先生(言葉の森の場合は事務局)に質問をするのです。

 このような形で勉強を進めていけば、子供には自主学習力がつき、保護者には家庭教育力がつき、先生は5、6人の子供たちが楽しく勉強できるようなクラス運営をし、個々の生徒の学習の定着度を確認するという仕事に専念することができます。

 この先生の仕事は、ある程度の学力と子供たちとのコミュニケーションをとれる人であれば誰でもできます。
 この教育法は、先生が事前に授業の内容をじっくり準備するというような専門化された方法ではなく、個々の生徒の既に取り組んだ問題をあらかじめ確かめておき、それらの問題を子供たちが正しく理解しているかどうかを確認する方法だからです。

 子供たちの1回の勉強時間は、45分から1時間です。
 この時間の間に、友達と楽しいコミュニケーションを交わす時間が10分程度、自主学習の演習に取り込む時間が30分から40分、先生が生徒の学習の個別確認をする時間が1人5分から10分という割合で進めていけば、生徒の交流と、演習による自主学習と、先生の個別学習確認を両立させることができます。

 こういうクラス運営をするための人数が、生徒5、6人に先生1人という割合です。
 3人以下では子供どうしの交流が少なくなり、7人以上では個別確認学習が手薄になります。
 また、この一斉個別演習と個別確認学習を両立させるツールが、メインルームと複数のブレイクアウトルームを利用するというウェブ会議の仕組みなのです。

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森川林 20200418  
 アメリカは、オンライン教育の先進国のように思われていますが、ほとんどの学校は意外と初歩的なオンラインの利用にとどまっているようです。
(参考漫画:世界各地の親が「ネット授業」に悲鳴を上げる訳 https://toyokeizai.net/articles/-/344939

 授業をオンラインで流すやり方が大部分で、低学年の後はすぐに飽きてYouTubeを見てしまう、というようなことも多いようです。

 こういうウェブで授業を流すだけのオンライン学習で勉強ができるのは中学生以上で、そういう子はもともとウェブの授業がなくても自学自習ができる子です。

 小学生から中学1年生ぐらいまでの生徒は、先生や他の生徒とのコミュニケーションがなければ勉強がはかどりません。
 そういう少人数のオンライン学習が組織的にできるところは、まだありません。
 ほとんどは、オンライン教育2.0のレベルで対応しているのです。

nane 20200418  
 オンライン学習と言っても、ほとんどは授業をオンラインで流す形のものです。
 生徒一人ひとりに質問をしたり、生徒がそれに答えたりするようなものはありません。
 そういう映像授業についていけるのは、勉強に自覚ができた年齢の子か、親が監督している子だけです。
 ほとんどの子は、オンライン授業よりも、自分の好きなYouTube番組を見てしまうのではないかと思います(笑)。

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記事 4078番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/30
学校や家庭で導入するパソコンは、現状ではクロームブックやiPadでないものを as/4078.html
森川林 2020/04/17 17:34 

 全国の小中学生に1人1台のパソコンを配備するGIGAスクール構想が、前倒しで進められることになりました。
 現在、米国の教育界では、クロームブックが6割を占めているので、日本でもクロームブックの採用を考えているところが多いと思います。
 しかし、私は、これまでクロームブックを使ってきて、重大な弱点があることがわかっていますので、学校や家庭で使うパソコンには、クロームブックを採用しないことをおすすめします。

 もし、この件で、googleの関係者の方の反論があれば、ぜひコメント欄に書いておいてください。
 私の勘違いの可能性もあるからです。

 クロームブックの採用をすすめない理由の第一は、テキスト入力をする場合のエディタのアプリが弱いことです。
 デフォルトで入っているtextというアプリは、ちょっとキー操作を間違えるだけですぐに全文が消えて復活しません(笑)。

 理由の第二は、これからキラーアプリケーションになると思われるウェブ会議システムのZoomが日本語に対応していないことです。
 私は、これを一時的なことでいずれ日本語化されると思っていましたが、Google社の方針として日本語化しないことを決めているようです。
 これは、うがった見方をすれば、Googleのウェブ会議システムと競合するからだと思います。

 これからのパソコンの重要な用途は、テキストを打つことと、ウェブ会議を利用することだと思います。
 クロームブックは、その二つの点で大きな弱点があると思います。

 iPadも同じ理由です。
 ウェブを閲覧するだけなら、不自由はしませんが、自分でテキスト入力をしたり、ウェブ会議を利用したりすることには向きません。

 ウィンドウズがいいというわけではありませんが、ウィンドウズパソコンも、今はクロームブックと同じ4万円台で高性能なものが手に入ります。

 ということで、これまで言葉の森では、30台ほどのクロームブックを使ってきましたが、今は低価格のウィンドウズパソコンに置き換えているところです。

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森川林 20200417  
今日4月17日の日経新聞によると、文科省も暗にクロームブックの採用を促しているようです。
その理由は、多くの無償アプリを使えるからということですが、今、重要なアプリはテキスト入力とウェブ会議システムの二つです。
クロームブックは、その二つで大きな弱点があるのです。

nane 20200417  
ウィンドウズもそうでしたが、アップルもグーグルも、自分のところに囲い込むようなことばかりをしています(笑)。
 みんなの利益よりも、自分の利益ばかりを考えているのです。
 しかし、そのうちプラットフォームビジネスモデルは終わります。
 GAFAなどと言っているのは、今のうちだけです。

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記事 4077番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/30
新型コロナウイルスとこれからの社会の提案 as/4077.html
森川林 2020/04/15 04:26 

 コロナウイルスについていろいろな情報をまとめてみると、コロナウイルス自体は大した問題ではないと考えられます。

 私が最近よく参考にしているブログやYouTubeは人は下記のとおりです。
In Deep
Kazumoto Iguchi's blog3
池田整治【公式ホームページ】
池田信夫blog
保江邦夫YouTube
本田健YouTube
増田俊男YouTube
矢作直樹
(順不同)

 以上のサイトのブログやYouTubeや本には、相反することも書かれていますし、また私自身それは少し疑問だと思うようなこともたまに書かれています。
 それでも、大きく見れば信頼できる人たちの情報ですから、参考にされるといいと思います。

 コロナウイルスは感染力の強いインフルエンザと同じで、重篤化することももちろんありますが、免疫力をつけて乗り切るしかないと覚悟しておけばいいというのが、ウイルス自体に関する当面の私の結論です。

 問題は、このあとに続く経済の問題です。
 経済の問題とは、結局お金を社会の中でどう回すかという問題です。
 とりあえず日銀を国有化するなどという方法で、国が全国民に必要な資金を無条件で渡すことが第一です。(簡単にできることではないと思いますが)

 そして、渡されたお金の中で使われなかった分や、貯金された分は回収し、余った分を投機に使うことを禁止します。
 そして、ここからが大事なことですが、その無条件で配られたお金を使って生活に必要な物を購入するだけでなく、自分が新しい仕事を始めるための投資に使うことをすすめるのです。

 個人が個人の力量で新しい仕事を始められる分野は、主に教育と文化の分野です。
 例えば、子供時代に地蜂取りをしたような経験がある人が、地蜂取りを教える教室をオンラインで開きます。かなり特殊な例ですが(笑)。
 オンラインで開くのはウイルス対策という面ももちろんありますが、本質的にはロングテールで多くの人が参加できるようにするためです。
 自分にとっては当たり前のようにできることも、経験したことのない人には、お金を払ってでも教わりたいということがあります。

 昔は多くの人が生活に追われていたので、生活に必要なことでなければ学ぶ動機がわかないということが多かったと思います。
 しかし、今は生活の必要から離れて自分の興味や関心を満足させるために何かを学びたいという人が増えています。

 よく引用する例ですが、さかなクンのような生き方を多くの人が自分の関心のある分野で追求していくことが、これからの未来の社会の経済の重要な一部分になると思います。

 いわゆるプロとは、そのことに時間をかけた人のことで、誰でも1日は24時間ですから、その時間の過ごし方によってすべての人がプロになることができます。

 それら多くのプロの中から、今では日本の文化となっている茶道、華道、和歌、俳句や、又は、関忠一の数学、伊能忠敬の測量術などの学問分野が生まれてきました。
 そして、これらの成功した文化や学問だけでなく、これまでの日本には、無数の小さな文化や学問の試行錯誤が生まれていたはずです。
 それらがすべて、経済的に考えればお金の回転を生み出していくのですから、この回転を高めることが、日本の新しい経済の流れを作り出すことになると思うのです。

 教育文化産業の利点の第一は、日本の弱点でもあるエネルギーに制約されないことです。
 第二は、文化的な生産物の価格は、需要がある限りいくらでも高くすることができることです。経済を発展させるためには、高いものが回る仕組みを作ることが大事だからです。
 第三は、その教育文化を学ぶための海外からの需要が生まれることで、文化産業は輸出産業にも発展することです。もちろん輸入する流れも生まれます。

 日本には、「道」の文化という供給側の見本があるとともに、国民の多くが知的な好奇心を持つという需要の側の社会的条件にも恵まれています。

 これからの日本はどんどんよくなるという人が、私の知ってる範囲ではとても多いのですが、そのよくなる具体例の一つがこの教育文化の胎動だと思います。

 では、具体的にどうしたらこういう新しい社会を実現できるかというと、それはまず自分のできるところから教育文化の仕事に参加することです。

 言葉の森では、3月の初めからコロナウイルスによる学校休校に対応したオンラインスクールを始めました。
 このオンラインスクールのような、先生1人に生徒5、6人という少人数クラスの授業を本格的に始められるところが、ほかにはたぶんないので、連日のべ100名ほどの生徒がオンラインスクールに参加してくれています。

 このオンラインスクールの会場は、土曜と日曜は空いています。
 また、平日の平日の夕方15時から20時の間も空いてるところが多いです。

 そこで、本当は、この会場を利用して自分の得意なことを教える機会を提供したいと思っているのです。
 しかし、これを今すぐ実行すると、自分が当面の仕事としている分野に割く時間がなくなってしまうので(笑)、その新しい教育文化の提案は、もう少し落ち着いてから行なっていきたいと思っています。

 いつか、新講座の募集をするようになったら、教えられそうな面白いものを持っている人はぜひ立候補してください。

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森川林 20200415  
新型コロナウイルスについては、それほど大きな問題ではなかったということになると思います。
しかし、大きな問題として残るのは、その後の経済への影響です。
ところが、それが新しい経済へのきっかけにもなっていくのです。
だから、今することは、新しい社会への準備なのです。

nane 20200415  
新型コロナウイルスにまつわる事柄は、確かに事実として問題になっていることもありますが、それ以上に著名な学者やメディアの影響で話が大げさになっているところもあると思います。かつての二酸化炭素による地球温暖化の話と共通しているところがあるのです。

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