ログイン ログアウト 登録
 言葉の森 | 作文国語教室【公式】
 
記事 5103番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/4
国語は、読む力をつけるのが第一。みくに出版の『中学入学試験問題集 国語編』の音読もいいが、それでは、1回読んでおしまいになる。受験問題集レベルの文章を何度も繰り返し読むためには、もっと薄い問題集で音読を as/5103.html
森川林 2024/06/16 09:29 
修 削

ヤマボウシ



 国語の速読力をつけるための記事がありました。
 国語力のない子は、よむスピードも遅いのです。

 だから、ここに書いてあることは、ほぼ当たっています。
 しかし、言葉の森の指導法とは、少し違います。
 そのことを書いておきます。

====
【子どもの国語】「読むスピードが遅い子」が「スラスラ読める子」に変わる習慣・ベスト1
https://diamond.jp/articles/-/345050

……子どもに関しては「中学入試レベルの文章に読み慣れること」が重要になります。
 音読する対象は、みくに出版の『中学入学試験問題集 国語編』がおすすめです。『銀本』と呼ばれているものです。
 ここに出てくる文章が中学受験の目標となるレベルなので、これに慣れないといけません。
 いつも生徒には「本は読まなくてもいいけれど、これは読んでね」と伝えています。
 なぜなら、中学受験の国語は1万字程度の文章が読めれば充分で、1冊読み切るほどの力は必ずしも必要ないからです。
====
 これは逆です(笑)。
 国語の問題集を読むよりも、しっかりした読書をすることの方が大事です。
 勉強は、成績を上げるためにするのではなく、自分の成長のためにするのです。

 さて、昔、国語が苦手だという高校生に、「全国大学入試問題正解 国語(国公立大編)」を5回読むようにと伝えました。
 すると、急に国語の成績が上がったのです。

 大事なことは、1回ではなく5回読むことです。

 ちなみに、「私立大編」は無意味に難解な文章が載っていることがあるので、おすすめしません。


 これは、小学生でも中学生でも同じです。
 小学生の場合は、中学受験用の問題集、中学生の場合は高校入試用の問題集を読むのです。

 みくに出版の「中学入学試験問題集 国語編」も、もちろんいいのですが、ページ数が多すぎるので、1回読むのがやっとになります。
 中の問題は解く必要はありません。
 ただ、問題文を読むだけです。

 問題文を読むときに大事なことは、小さな声でいいので音読をすることです。
 それは、なぜかというと、音読によって文章のリズム感が身につくことがひとつ、もうひとつは斜め読みにならないためです。
 同じ文章を繰り返し読んでいると、まだ勉強の自覚のない小学生や中学生は、だんだん斜め読みになります。
 音読をすれば、文章をきちんと読むことができます。

 このときに大事なことは、そばで、もしお母さんやお父さんが聞いていたら、読み方の注意は一切しないことです。
 読み方の注意をすると、子供は、次第に音読を負担に感じるようになります。
 そして、「自分の部屋で読む」などと言って、親のいないところで読むようになったら、結局音読はしなくなります。
 小学生、中学生は、居間で、親のいる場所で音読を続けることが大事なのです。


 さて、なぜ1回ではなく5回読むことが大事かというと、問題文に書かれている文章だけでなく、その文章の背後にあるものの考え方、別の言葉で言えばその文章の思想がわかるようになるからです。

 ただし、繰り返すと言っても、同じ文章を続けて5回読むのではありません。
 そういう苦行のようなことは、誰もやりたがりません。
 1冊を最後まで読み終えたら、また最初のページに戻って読むというかたちで1冊を5回読むのです。


 繰り返し読んでいると、国語の問題文には、同じような思想があることがわかってきます。
 すると、新しい文章を読む場合でも、そこに盛り込まれている思想を予測して読むことができるので、読むスピードが上がるのです。

 私も、初めての国語の問題文を読むとき、最初の数行を読むと、「ああ、これはたぶんこういうことを言うんだな」と予測できることがあります。
 実例には多様性がありますが、主題にはそのような多様性はありません。
 ほとんどの文章は、同じような主題で書かれているのです。


 話は変わりますが、これは、作文を書くときも同じです。
 例えば、高校生の作文の課題で、「複数の原因を通して考える」という項目があります。
 すると、どういうテーマで考えても、同じような原因を複数書くようになることが多いのです。
 しかし、その原因の裏付けとなる実例は多様になります。
 実例は多様でも、主題は共通していることが多いのです。


 さて、同じ問題文を繰り返し読む練習をするためには、問題集は薄くなければなりません。
 銀本で5回読むとしたら、1年以上かかります(笑)。
 薄い問題集で、5回読む練習をする方が効果があるのです。

 ただし、昔からある問題集というのは、主題が古いことが多いです。
 内容が時々改訂されるような、つまり常に新しい話題が入っているような問題集を読んでいくのがいいのです。


 銀本を使って読む場合は、この銀本をバラして分冊にし読むのがおすすめです。
「国語力をつける根本的な勉強法 7『問題集読書の方法』」
https://www.mori7.com/as/1775.html

 一時期、銀本の分冊化という方法をみんなに勧めましたが、そういう手間をかけられない人もいたので、今は誰でもできる普通の受験問題集の音読にしています。

 しかし、いまだに音読は嫌だという子がいます。
 その際、親自身が子供時代に音読の勉強をしたことがないので、そのままずるずると黙読になり、結局斜め読みになってしまうことがあります。
 口の中でつぶやくような読み方でもいいので、音読を続けることが大事です。
 高校生は、勉強の自覚があるので、心の中で音読するかたちでもいいです。


 言葉の森が昔、音読の勉強をするようにしていたころ、ほとんどの保護者が、「なんで音読をするのですか」と言っていました。
 しかし、その後、学校でも音読の宿題が出るようになったので、今は、そういう質問をする人はいません。

 学校の宿題の音読と、言葉の森の長文音読が重なると、子供は負担に感じます。
 学校の宿題は、夕方にやるようにして、言葉の森の音読の自習は、朝ご飯の前にやるというようにすれば、両方できます。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20240616  ▽
国語の力をつけるための音読は、1冊の問題集を繰り返し読むのが原則。読書は黙読でいいが、繰り返し読む問題集は音読でないと続けられない。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
音読(22) 国語力読解力(155) 

記事 5102番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/4
遅刻や無断欠席は厳禁。日本社会で暮らすには、こういう常識以前のことは守るのが当然。遅刻や欠席をしないことは、勉強よりも成績よりも大事なこと as/5102.html
森川林 2024/06/15 12:31 
修 削

アガパンサス



 たまたまですが、私の担当しているクラスの生徒が、ちゃんと欠席連絡を入れてくれた人もいますが、欠席連絡もせずに休んだ子がいました。

 欠席だけでなく、遅刻も同様です。
 たまに、いつも1、2分遅れて入る子が、クラスによってはいるようです。
 こういう子は、社会人になっても遅刻します。

 日本では、遅刻や無断欠席は、信用を失ういちばんの原因です。
 遅刻しそうなときや欠席しそうなときは、どういう方法でもいいので連絡を入れることが当然の責任です。

 ホンダの創業者のひとりである藤沢武夫は、何かの会合で乗り物が遅れ、遅刻しそうになったときに、会場まで走って行ったそうです。
 自分が副社長で、会場にいるのは、みんな自分の部下であるにもかかわらずです。
 これが、普通の行動です。


 こういうことは、親がやることではありません。
 小学校高学年や中学生であれば、自分でパソコンの操作ができるはずですから、本人が、遅刻や欠席の連絡をしなければなりません。
 それを子供に教えていないのは親の責任です。

 こういう遅刻や欠席の生活を続けていると、子供は、厳しい先生にはちゃんと連絡して、厳しくない先生には連絡しなくてもいいという裏表のある人間になります。
 どんな人に対しても、自分なりの基準で行動することが大切です。


 私の個人的な話ですが、昔、言葉の森がビルの3階にあったとき、エレベーターがないので階段で大量の紙を運んでもらうことがありました。
 今は1階なので、そういうことはなくなりましたが。

 私は、配達の人が、重い荷物を3階まで何箱も運ぶのが大変だと思ったので、いつも一緒に荷物を運ぶのを手伝いました。
 「仕事だから、社員が運ぶのは当然だろ」というのは、同じ人間の発想ではありません。
 もし、自分の子供がそういう仕事をしていれば、誰でも必ず手伝うはずです。


 遅刻や欠席の連絡にしても、ある人には連絡するが、ある人には連絡しないということではだめです。
 どんなときでも、自分の基準をもって生きていくことが大事です。

 遅刻や無断欠席をしたことがある人は、この文章を読んで猛省してください。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
生き方(41) 
コメント351~360件
……前のコメント
言葉の森の作文 森川林
 久しぶりに作文発表会を行います。  日程は、1月29・3 12/21
記事 4385番
作文検定を実施 森川林
 作文検定を実施します。  今回は森リン点で進歩のあとがわ 12/20
記事 4384番
基礎学力コース 森川林
幼長、小1、小2対象の基礎学力コースの無料体験学習は、1月1 12/19
記事 4383番
作文の上達度は 森川林
 作文力がどのくらいついたかということは、本人にはわかりませ 12/17
記事 4382番
幼長、小1、小 森川林
 基礎学力コースは、小1の子にはおすすめです。  国語と算 12/5
記事 4377番
即自存在、対自 森川林
 中学生のころは、たぶん子供が人生で最も打算的に生きる時期で 12/3
記事 4374番
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
■小1から高3まで、年間の作文指導と結びついた作文検定
●評価サンプル
●知識偏重の教育から思考力重視の教育へ
AIと独自アルゴリズムを組み合わせた「日本語作文検定」がリニューアル


●【重要】7月の新学期から作文用紙と封筒用紙の配布を廃止します――手書きの人は作文ノートの利用をおすすめします
●森からゆうびん2026年2月
●思考力を育てる作文教育

●本で最も進んでいるオンライン教育――少人数の対話と個別指導 無料体験学習 受付中。
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。小1から高3のオンライン少人数教育。
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育

●小学1、2年生は作文を始める適齢期です
●小学3・4年生は、作文がいちばん伸びる時期です
●小5・小6から、作文は「考える作文」に変わります。

●高校入試につながる作文力を、中学生から
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(高校向け)
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(塾高校向け)

●学校のための日本語作文検定(学校向け)
●学年ごとの「書く力」が一目でわかる(学校向け)
●総合型選抜・小論文評価業務に関するご提案(大学向け)

●学習塾のための日本語作文検定(塾向け)
●「書ける」ことが塾の強みになる(塾向け)
● 小1からのオンライン作文で、「読む力・書く力・考える力」を一生ものにします(生徒向け)

全国初の本格的な日本語作文検定作文の客観的評価で、誰でも作文が好きになり実力がつく。特許取得の独自のアルゴリズムとAIによる対話型600字講評。(学校塾向け)
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育 言葉の森
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。

●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習