言葉の森の今後の方向を、これから予想される四つの大きな変化というところから考えてみました。
第一は、経済の変化です。現在のアメリカの状況は、バブルの上塗りによる時間稼ぎという状態です。この結果、日本でも内需の低迷という状態は、今後長期化すると考えられます。そこで言葉の森も、三つの方向で経営を行っていきます。
一つは、これまでの通信教育の一部に奨学生制度を取り入れることです。もう一つは、フランチャイズ化した通学教室で国語力の育成を図ることです。三つめは、ウェブで利用できる。作文読解国語のフリーな教材を提供することです。ただし、フリーな教材といっても、本格的なものにしていきたいと思っています。
第二は、政治の変化です。1929年の世界恐慌が第二次世界大戦で解消されたように、現在の経済の問題を解決するために、世界に戦争状態を起こすことを願う人々がいます。その戦争のシナリオの一つには、日本と、朝鮮又は韓国又は中国を戦争状態にすることもあると思います。日本は、アジアの国と協力して進んでいかなければなりません。それは、国と協力するというよりも、その国にいる真に進歩と平和を望む人たちと協力するということです。従って、
言葉の森の教材も、日本語と日本文化を守るとともに、それが排他的なものにならず、普遍的なものになるように発展させていく必要があると思います。
第三は、自然と環境の問題です。今後様々な自然破壊や自然災害や感染症の拡大が起こること予想されます。これに対応するためには、
通信の授業をさらに強化して、郵送などのアナログ的な手段を使わずに、オンラインですべて完結するような指導の仕組みを考えていく必要があります。ウェブ添削、海外の生徒の電話指導、携帯電話によるウェブ利用など、オンライン化を強化する道を考えていきたいと思っています。
第四は、科学の進歩です。今後、エネルギー革命、情報革命、意識革命のような科学上の飛躍的な前進が生まれることが予想されます。これは質的な変化なので、今後どこで何が起こるかは起こってみないとわかりません。この中で、教育に求められるものは三つあります。一つは、地球と人類のための教育という教育の真の価値を明確にすることです。もう一つは、本物を目指す教育です。理解力、思考力、表現力を確実に向上させる指導を目指していきたいと思います。三つめは、受験の教育から、能力の教育へと変化することが考えられるということです。この能力の教育の先にあるものは、文化の教育です。単に
受験競争に勝つという教育から、自身の能力を開花する教育へと発展し、さらに文化を豊かにする教育へと発展するというのが教育の未来の方向だと考えています。従って、言葉の森も、教育の機関であるともに文化の機関となるような方向を将来目指していきたいと思っています。
(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)
中学生は、資料を中心にした書き方
子供自身で資料を集めます。しかし、書きたいことがある→その資料を探す」という発想をすると、時間がかかります。
「資料を集める→書きたいことを組み立てる」という発想で進めましょう。
▼感想文のお手本!
| 「鶴の恩返し」を読んで | | |
| ▽1日目 | |
| ある日、若者は、わなにかかった鶴を助けてあげた。 | 本の引用:一日目は、最初のほうの場面を書きます。 |
| ぼくは、野生の鶴を見たことがないので、日本の鶴について調べてみた。世界には三種類の鶴がいて、日本ではそのうちの七種類が見られるそうだ。タンチョウヅルは全長が一四〇センチメートルもあり、北海道の東部に生息している。このほか、冬になるとシベリアから渡ってきて、日本で越冬する鶴もいるそうだ。 | 似た話:集めた資料は、データを正確に書くと説得力が増します。 |
| ぼくは、これらの情報から、この鶴は、シベリアから日本に来て、慣れない土地でわなにかかったのではないかと思った。 | 思ったこと:一日目の最後に、簡単な感想を審きます。 |
| ▽2日目 | |
| 助けられた鶴は、女の人に姿を変えて若者の家を訪ねてきた。そして、若者のために機を織リ、美しい布を作ってくれた。 | 本の引用:二日目は、本の真ん中あたりの場画を書いていきます。本の引用を簡潔に書くのは意外に難しいので、大人がヒントを言ってあげましょう。 |
| ぼくは、鶴の機織りというごとから連想して、鳥を利用した産業を調べてみた。さすがに機を織る鳥というのはいないが、日本には、鷹匠や鵜飼いなど、鳥を利用した文化があるごとがわかった。また、羽根を使った製品では、羽根ペン、羽根飾り、赤い羽根、羽毛布団などがあった。 | 似た話:関連のありそうな資料を幅広く集めていきましょう。集めた資料によって書く方向が変わってくることもあります。 |
| しかし、羽根を使って布を織るというのは、かなリ高度な技術を必要とするだろうと思った。 | 思ったこと:感想は短くてかまいません。 |
| ▽3日目 | |
| 若者は、女の人との約束を破って、機織りの様子を見てしまった。女の人は、最後の布を織ると、鶴になって飛んでいってしまった。 | 本の引用:三日目は、本の最後の場面を書いていきます。 |
ぼくは、鶴の値段と布の値段を調べてみようと思ったが、鶴をペットとして売っているとごろはなかった。また、布にもピンからキリまであり、簡単に値段を比較するごとはできなかった。
しかし、現代の人だったら、鶴の作った布をうまく工業化したかもしれない。 | 似た話:いい資料が見つからなかったときも、その見つからなかったこと自体が材料になります。 |
| 若者も、鶴と協力して、機織りの仕事を発展させるごとを考えていけばよかったのではないかとぼくは思った。若者の好奇心は、約束を破る原因にもなったが、逆に社会を発展させる原動力にもなったはずである。 | 全体の感想:さて、いよいよ締めくくりです。最後の感想は、本全体の大きい感想を書いていきます。感想は、「わかったこと」や「考えが変わったこと」など全体の感想を中心に書いていくのがコツです。現代の社会や自分の生き方などに大きく結びつけて書くとよいでしょう。 |
1日で急いで書き上げようとすると、あらすじばかり長い感想文になってしまいます。
1日400字のペースで、似た話をじっくり書いていきましょう。3日間で、1200字の充実した感想文が出来上がります。
学年別作文感想文の書き方