ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 今日は、七夕 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1293番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/27
今日は、七夕 as/1293.html
森川林 2011/07/07 20:03 



 教室の廊下に置いた竹に、子供たちの書いた願い事が色とりどりに飾られています。

 現代は、願い事がかないやすくなっている時代のようです。もともと人間には、思ったことを実現する力がありました。その力が、更に強くなり加速しているのが現代のようです。



 では、自分の願ったことが必ずかなうとなったら、人間は何を願うでしょうか。

 自分の願い事がかないそうもないと思っているとき、私たちは小さな願い事を短冊に書くと思います。しかし、願い事が必ずかなうということになったら、たぶん多くの人は、もっと大きなこと、例えば世界の平和とかみんなの幸福とかいうことを願うのではないでしょうか。

 そして、これからの時代は、そういう大きな願いが、自然にみんなの口から出てくる時代になるような気がします。



 先日、この欄で取り上げた、玄海原発の再開は、その後見直しがほぼ決まりつつあるようです。

 この夏の電力確保とか、自治体の予算とか、電力会社の利益とかいうものも、確かに理解できる願いです。しかし、日本の安全という大きな願い事と両立して初めて誰もが納得する願いになるのだと思います。



 この、大きな願いを先に考え、小さな願いをあとに考えるという順序は、あらゆることに通じるものです。

 子供たちの作文でも、小学校低学年までは、事実の経過の順序どおりに書く作文ですが、高学年になるにつれて、先に感想や意見を考える書き方になります。最初に大きな目標を考え、その目標に合わせて個々の具体的な実例を考えていくのです。



 子供たちに勉強の意欲を持たせるときも同じです。

 今度のテストの間に合うようにがんばろうとか、誰々さんに負けないようにがんばろうとかいうのは小さな目標です。もっと大きな将来の目標を先に考える必要があります。

 しかし、その将来の目標についても、高収入の安定した楽にできる仕事につきたいというようなことだけでは、やはり小さな目標です。そういう目標では、困難に打ち勝って初志を貫徹することはできないでしょう。

 大人は、子供たちに、もっと大きな夢を伝えていく必要があります。それは、日本をよくするとか、社会に貢献するとか、みんなを幸福にするとかいうことです。子供たちは、そういうことを堂々と言ってくれる大人を求めています。

 わかりやすい小さな夢ではなく、わかりにくい大きな夢を持つ子供たちが育ってほしいと思います。



 と思いながら、近くの短冊を見てみたら、書いてある願い事は、「あしたとあさってがはれますように」でした。(小四の男の子)

 うーん。まあ、これはこれでいいことにしよう(笑)。

 大きな夢から、小さな夢まで、みんなの願いがこれからどんどん実現する世の中になっていくでしょう。


 創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教室の話題(26) 

コメント欄

コメントフォーム
今日は、七夕 森川林 20110707 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
むめもや (スパム投稿を防ぐために五十音表の「むめもや」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教室の話題(26) 
コメント1~10件
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
近所のローソン 森川林
毎日新聞を見たけど、記事はまだ載っていまでした。 4/25
毎日新聞に言葉 森川林
 しばらく前に、毎日新聞の人が取材に来ました。  そのとき 4/24
テスト送信 森川林
https://www.mori7.com/za2024d0 4/24
4月保護者懇談 森川林
シラン ●今後の「森からゆうびん」の学習デ 4/22
マスクにしても 森川林
マスクにしても、ワクチンにしても、消毒にしても、 自分たち 4/21
イエスも釈迦も 森川林
イエスも釈迦も、理想の社会を築きたいと思っていた。 しかし 4/21
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習