ログイン ログアウト 登録
 受験作文小論文コースの添削アドバイスをアップ Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2283番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/15
受験作文小論文コースの添削アドバイスをアップ as/2283.html
森川林 2015/01/02 19:10 


 受験作文小論文コースの生徒から、12月28日締切でファクスでお送りいただいた作品の添削アドバイスの動画をアップロードしました。
https://www.mori7.com/juken/ta.php
 添削アドバイスは個人別ですので、ご自分のものしか見られません。

 年末であわただしい時期でしたので、送り忘れた方は、1月に入ってからでも結構ですのでお送りください。
(ファクス:045-832-1466 24時間)

 送っていただいたものは、全体によく書けている作品が多かったのですが、共通する弱点のようなものもありました。
 そのいくつかを列挙しますので、来年以降に受験する方は、参考にしてください。

1、時間内に字数いっぱいまで書くためには、消しゴムを使わないつもりで書くのがコツ
 普段から消しゴムで消しては書き消しては書きという形で書いている人は、そういう書き方が癖になりますので、できるだけ消さずに最初から直さなくてもよい文を書くように心がけていってください。

2、スピードを上げて字数いっぱいまで書くには、感動のあるエピソードを
 よく考えて書く生徒に多いのですが、意見と説明だけで文字を埋めている作品がいくつかありました。
 意見と説明だけで長く書けるというのは、考える力があるからですが、しかし、それでは書きにくいテーマにぶつかったときに、なかなか素早く長く書くということができません。
 しかし、感動のない平凡な実例では、かえって密度の薄い文章になってしまいます。
 自分のこれまでの経験の中から、個性、感動、挑戦などのあるエピソードを見つけて、いつでも使えるようにしていってください。

3、実例には裏付けとなるデータを
 体験実例を書いているのに、その書き方に臨場感がなく、説明的に書いている人がかなりいました。
 実例をリアルに書くためには、データをはっきりさせて書くことです。
 「数えきれないほどたくさん」と書くよりも、「毎日朝6時から3ヶ月間」などと書く方が説得力があります。
 しかし、生活作文ではありませんから、実例は簡潔に密度濃く書くことが大事です。

4、会話は使い方によって効果的にもなるし密度が薄くもなる
 小学校低中学年のときは、会話を入れることによって具体的に書く練習をしましたが、受験の作文小論文の場合は、会話は、味のある会話やその人の人柄が伝わる会話だけに限ります。
 どうでもいい会話を入れると、かえって文章の密度が薄くなってしまうからです。
 一般に、受験作文では、会話を入れる場面はほとんどないのが普通です。

5、誤字は2箇所でボツ
 誰でも誤字はあるので、受験作文で1箇所誤字があった場合は、まあ仕方ないかという目で見られると思います。
 しかし、2箇所誤字があったら、そこでそれ以上はもう読んでもらえないと思っておくとよいと思います。
 それぐらい誤字の評価は厳しいのです。
 それは、誤字が少ないかどうかは、勉強を真面目にしていたかどうかと比例するからです。
 ところが、小6や中3や高3の今の受験生の時期は真面目だったとしても、小学校4、5年生の時期は適当に勉強をしていたという人も多いのです。(特に男の子)
 そのため、高3生でとてもよくできる生徒なのに、意外にも易しいところで漢字ミスがあるという人がときどきいます。
 漢字の書き取りは、簡単な勉強ですが、やはり完璧に正しい字が書けるようになるには1年間かかります。
 受験勉強に入る1年前から取り組んでおくといいと思います。


 今の受験は、落とすための試験です。
 よいところを見てくれるのではなく、悪いところを見つけるための試験です。
 将来は、今の受験とは正反対の、その人のよいところを見るための試験ができると思いますが、それはまだ少し先です。
 ですから、今の受験作文では、できるだけ欠点のないものを書いておくことが大事で(それは字数や時間も含みます)、その上に余裕があれば光る表現を入れるというようにしていってください。

 受験生のみなさんは、本番では自分のいちばんよい面が出るようにがんばってください。

【保護者の方へのご注意】

 人の作文を見て、そのアドバイスをするのは実は簡単なのです。
 難しいのは、そのアドバイスを聞いて実際に書く子供です。
 ですから、アドバイスは、それをそのまま子供に伝えるのではなく、お父さんやお母さんが自分たちも一緒に考えて、親子合作でよりよい作品に仕上げるようにしてください。
 そのときのいろいろな対話がまた子供たちの考える材料になると思います。



同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
受験作文小論文(89) 

コメント欄

コメントフォーム
受験作文小論文コースの添削アドバイスをアップ 森川林 20150102 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
まみむめ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「まみむめ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
受験作文小論文(89) 
コメント1~10件
森リン大賞が示 森川林
作文力を上達させるコツは、褒めることでも直すことでもなく、書 12/13
記事 5398番
作文コンクール 森川林
 子供たちの教育で大事なのは、知識の詰め込みではなく、読書と 12/10
記事 5395番
読書と作文が子 森川林
 小学生時代は、勉強よりも読書。  中学生以上は、勉強と同 12/9
記事 5394番
子どもの文章力 森川林
今の受験は知識の詰め込みの勉強になっています。 考える問題 12/8
記事 5392番
作検研究。森リ 森川林
作文は、褒められても注意されても、そこに客観的な基準がなけれ 12/7
記事 5391番
「作文検定」「 森川林
 今は、AI社会の前夜。  昔は新聞やテレビが中心だった。 12/7
記事 5390番
AI時代に子ど 森川林
AI時代には、先生の役割は「教えること」ではなくなります。 12/6
記事 5389番
【合格速報】順 森川林
Rさん、合格おめでとう!! よくがんばりましたね。 受験 12/4
記事 5387番
森リン大賞9月 森川林
 従来の作文評価は、小学校低学年では「正しい表記ができている 11/9
記事 5382番
作文の学習で大 森川林
 「何でも自由に書いてごらん。いつでも褒めてあげるから」とい 11/7
記事 5381番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
「給与の決め方 佐藤隆
経営者・経営層の皆さまへ 突然ですが、御社の人件費?? 12/12
森の掲示板
3I/atla 森川林
日本にはかつて穏やかに何万年も続いた縄文文明があった。そのよ 12/12
森川林日記
Re: 11月 森川林
 これは、解き方の問題ではなく、読む力の問題です。  読解 12/5
国語読解掲示板
Re: ICレ 森川林
 ChatGPT、あまり文章うまくないなあ(笑)。  音声 12/5
森川林日記
ICレコーダと 森川林
AI時代に子どもが伸びる――全科学力クラスという新し 12/5
森川林日記
noteのペー 森川林
https://note.com/shine007 12/4
森川林日記
11月分 4  あういと
問題7と問題8が分かりません。 キーワードはわかるのですが 12/3
国語読解掲示板
Re: 森川林
 字がきれいだったのは、そのあとの日記の内容を見ると、弟が葛 11/30
国語読解掲示板
Re: 11月 森川林
 お返事遅れて失礼しました。  易しい国語問題は、「同じ言 11/30
国語読解掲示板
ともとも
小5の11月の読解検定のBの問題が誕生日だから字が綺麗だと思 11/28
国語読解掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習