作文が更に楽しく書ける寺オン作文コース 寺子屋オンライン「発表学習コース」の子供たちの作品から 作文を上手にすることと作文力を上達させることとは違う 那須高原 言葉の森合宿所 読書作文キャンプ2018のお知らせ 受験作文は、構成の示してある模範解答で練習すれば誰でも書けるようになる

記事 3335番  最新の記事 <一つ前の記事 一つ後の記事> 2018/11/21 
直すのが難しいが効果の薄い漢字、直すのが易しいが効果の高い読書
森川林 2018/06/07 10:40 

 発表学習クラスのミニ懇談会で、「作文を漢字を使わずにひらがなばかりで書いている」という相談がありました。
 これは、男の子には特によくあることです。

 漢字を使わずにひらがなばかりで書くというのは、とても目立つことなので誰でも直したくなります。
 また、漢字を書ける大人にとってみれば、漢字を使うことなど心掛け次第でわけなくできることのように思いがちです。
 ところが、これがなかなか直らないのです。

 漢字を書かない子というのは、ほかのことがすべてできて、漢字を書かないところだけができないというのではなく、ほかのことでもできていないことが結構あります。
 だから、直すことにかなり力を入れなければできないような漢字を書かせることに力を入れるよりも、もっと大事な学力の中心である読書に力を入れるということを最優先してやっていくのがいいのです。

 そして、漢字を書くことについては、すぐには直らないものの、毎回、「なるべく漢字を使って書いた方が見た目がよくなるよ」ということを優しく繰り返し言ってあげるのです。

 繰り返し同じことを聞かされることによって、子供はだんだんと、なるべく漢字で書こうという気持ちを持つようになります。
 そして、本当に少しずつ漢字を書く割合が増えてくるのです。

 これを、一挙に漢字を書くようにさせるというのは無理があります。
 少しずつ漢字を書くように仕向けていくことが最善の方法で、そして漢字とは一見関係がないように見える、しかし学力の中心となる読書に最重点を置いていくようにするといいのです。

 また、普段の作文はひらがなばかりで書いていたとしても、清書のときだけは、使える漢字は漢字で書くというふうにするやり方もできます。
 年中漢字を使うのは無理としても、焦点を絞って漢字を使うというのであれば、子供はそれなりに納得して取り組むからです。

 漢字を使えないことによるいちばんの問題は、間違えたまま覚えている漢字がわからないということです。
 これは、大人になってからでも、小学校中高学年で習ったはずの漢字を正しく書けない人がかなりいることを見ても分かります。

 漢字の書き取り力は、真面目に勉強しているかどうかということに比例するので、漢字を正しく書ける人は真面目に勉強した人です。
 漢字を正しく書けない人は、真面目に勉強していなかった人で、男の子のほとんどは、真面目に勉強していなかった方に入ります(笑)。
 小学校時代に、真面目に漢字の勉強をするというのは、よほど親がしっかりやらせないかぎり、決して自然にできることではないからです。
 漢字の書き取り力は、学力とは全く関係なく、ただ真面目に勉強したかどうかだけなのです。

 さて、話は先に進みますが、ひらがなを漢字に直す場合、辞書を引くというやり方はこれからはなくなっていくと思います。
 大人の場合は、キーボードで打って漢字変換をして確かめるというやり方をしている人がほとんどだと思います。
 今後、もっと広がるやり方は、音声入力で漢字変換を自動的に行うことです。
 更に先に進めば、アマゾンエコーやグーグルホームというロボットのようなものを横に置いて、「この漢字どうやって書くんだっけ」「コウデスヨ」というような時代になると思います。

 そして、人工知能を使った手書き認識の時代になれば、ひらがなで書いた文字も自然に正しい漢字に直るようになります。

 そう考えると、漢字が正しく書けるかどうかというのは、今の時点でこそその人の教養を測る尺度のようなものになっていますが、近い将来は、評価としてほとんど考慮されないものになってくると思います。

 ところが、では、漢字を勉強しなくていいかというと、ここで大逆転があるのです(笑)。
 それは、漢字、ひらがな、アルファベットなどを比較した場合、漢字だけは、同じ文字でも画像的な文字として認識されているからです。
 だから、漢字の書き取りはほどほどでもよいが、読み取りだけは学校で勉強する以上に進めていくのがいいのです。


●言葉の森 受講案内 ●森林プロジェクト 講師育成講座

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
漢字(17) 

コメント欄

森川林 2018年6月7日 10時49分  
 作文で、よく相談されることが、「字をていねいに書かない」「漢字を使わない」です。
 しかし、このふたつは、直すのがきわめて難しいのです。
 そして、学力に関して言えば、直したことによる効果はほとんどありません。
 その反対に、毎日好きな本を10ページ読むというのは、誰でもできる簡単なことです。
 しかし、この効果は絶大で、誰でもここから学力が伸びていくのです。


nane 2018年6月7日 10時54分  
 漢字の書き取りは勉強時間に比例し、読み取りは読書力に比例します。
 だから、まず読み取りの力だけを先行してつけておくといいのです。
 言葉の森では、千字文のように、常用漢字をすべて使った漢字集を作っていますが、いつかこれで漢字先取り読み取り学習をしていきたいと思っています。


コメントフォーム
直すのが難しいが効果の薄い漢字、直すのが易しいが効果の高い読書 森川林 20180607 に対するコメント

▽コメントはここにお書きください。
せそたち (スパム投稿を防ぐために五十音表の「せそたち」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

(za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
メルマガの配信
▼バックナンバー
○一般用 ダイジェスト版
○生徒用 完全版

Facebookページ
言葉の森作文ネットワーク
いいね! 17,226件
新着コメント1~3件
小1からの暗唱 nane
 久しぶりの投稿になりました。  引越 11/16
小1からの暗唱 森川林
 今の子供たちは、低学年からかなり忙しい 11/16
勉強を楽しむ子 nane
 これからの時代に必要なのは、個性的な学 11/11
……次のコメント

オープン教育 1~10件
オープンの川
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■作文が更に楽しく書ける寺オン作文コース 6月6日
■寺子屋オンライン「発表学習コース」の子供たちの作品から 6月6日
■作文を上手にすることと作文力を上達させることとは違う 6月5日
■那須高原 言葉の森合宿所 読書作文キャンプ2018のお知らせ 6月4日
■受験作文は、構成の示してある模範解答で練習すれば誰でも書けるようになる 6月3日
■「ちゃんと勉強しなさいよ」と言うと、ちゃんと勉強しなくなる 6月2日
■寺子屋オンライン通信2018年6月号 6月2日
■那須の読書作文キャンプの下見 6月1日
■ブラック勉強とホワイト勉強 5月30日
■創造的で個性的な学力が将来の人間形成につながる 5月29日
■答えのない勉強としての読書――子供の読書生活をどう発展させるか(その4) 5月29日
■答えのない勉強としての読書――子供の読書生活をどう発展させるか(その3) 5月28日
■音声入力講座――1200字の作文を10分で書く――時間の取れない中高生のために 5月27日
■答えのない勉強としての読書――子供の読書生活をどう発展させるか(その2) 5月26日
■答えのない勉強としての読書――子供の読書生活をどう発展させるか(その1) 5月25日
■寺子屋オンライン通信2018年5月 5月24日
■親が本当に子供に伝えるべき教育 5月24日
■音声入力のコツ――歩きながらでも作文が書ける(あまりおすすめしませが) 5月24日
■言葉の森の勉強で、作文力とともに、こんな力がつく 5月23日
■東大推薦入試型の学力を育てる発表教育 5月22日
■「学力の経済学」の手前にあるもの 5月21日
■どんな本を読むか。その前に読まない方がよさそうな本 5月20日
■楽しさ一番、学問二番、そして三番目は創造性 5月19日
■作文が早く書ける「音声入力オンライン講座」5月26日(土)11:00 5月17日
■心に残る勉強、心に残らない勉強 5月17日
■寺子屋オンラインの発表学習コース 5月16日
■【合格速報】都立白鴎高校・私立武蔵野大学附属千代田高等学院 5月14日
■思考力、表現力、創造力とは、岡潔さんの言う「わかるまでやめない力」 5月12日
■「寺子屋オンライン」の案内を更新しました 5月11日
■那須高原の読書作文キャンプの予定 5月11日
……前の30件
HPの記事検索
ホームページの全記事

 言葉の森新聞

Google+ページ
言葉の森作文オンエア

Twitter
言葉の森@kotomori

RSS
RSSリーダー

代表プロフィール
森川林(本名中根克明)

講師ブログ
言葉の森の講師のブログ

算数の通信教育
できた君の算数クラブ

カテゴリー
全カテゴリー
ICT教育(1)
遊び(6)
新しい産業(23)
暗唱(121)
生き方(41)
息抜き(19)
いじめ(1)
インターネット(25)
英語教育(10)
オープン教育(24)
親子作文コース(9)
オンエア講座(41)
音声入力(10)
音読(22)
オンライン作文(2)
外国人と日本語(4)
科学(5)
学問コース(1)
学力テスト(2)
合宿(14)
家庭学習(92)
家庭で教える作文(55)
漢字(17)
帰国子女(12)
教育技術(5)
教育論文化論(255)
教室の話題(26)
行事と文化(1)
ゲーム的教育(4)
合格情報(27)
高校入試作文小論文(10)
構成図(25)
公立中高一貫校(63)
国語問題(15)
国語力読解力(155)
子育て(117)
言の葉クラブ(2)
言葉の森サイト(41)
言葉の森の特徴(83)
言葉の森のビジョン(51)
子供たちの作文(59)
作文教育(134)
作文検定試験(4)
作文の書き方(108)
算数・数学(22)
自習検定試験(10)
自習表(5)
自然災害(1)
実行課題(9)
質問と意見(39)
受験作文小論文(89)
小学校低学年(79)
森林プロジェクト(50)
政治経済(63)
生徒父母向け記事(61)
生徒父母連絡(78)
全教科指導(2)
センター試験(7)
創造力(9)
大学入試(14)
対話(45)
他の教室との違い(22)
知のパラダイム(15)
中学生の勉强(21)
中高一貫校(11)
寺子屋オンライン(101)
読書(95)
読書感想文(19)
読書実験クラブ(9)
友達サイト(7)
日本(39)
日本語脳(15)
発達障害(1)
発表交流会(20)
東日本大震災(15)
facebook(29)
facebookの記事(165)
プログラミング教育(5)
勉強の仕方(119)
未来の教育(31)
MOOC(2)
無の文化(9)
メディア(8)
森の学校オンライン(2)
森リン(103)
問題集読書(33)
読み物(1)
四行詩(13)
未分類(378)

QRコード






 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

Donate with IndieSquare