ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 nottaで書く作文。作文の本質は、書くことではなく、考えることだから、書くことに時間をかける必要はない。忙しい中学生や高校生は、新しい方法で作文を書くことができる。 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4823番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
nottaで書く作文。作文の本質は、書くことではなく、考えることだから、書くことに時間をかける必要はない。忙しい中学生や高校生は、新しい方法で作文を書くことができる。 as/4823.html
森川林 2023/10/10 04:43 

ICレコーダ

●動画:https://youtu.be/kqnT-oKMx1s

 今日は、「nottaで書く作文」ということで、作文の新しい書き方を説明したいと思います。
 作文の本質というのは、考えることであって、文章を書くということは決して本質的なことではありません。

 ただ、これまでの歴史の中で、ペンや鉛筆を持って文章を書くという期間が非常に長かったので、まるで作文というのは、「書くこと」と同じだというふうに思われてきたのです。
 しかし、作文の本質は考えることです。さらに言うと、書くことによって新しいものを創造することです。

 文章の要素として、構成、題材、表現、主題、表記というものがあります。
 創造は、主に、題材、表現、主題の分野で生まれます。

 第一に、題材を創造するとは、他の人がまだ経験していないような話を実例として述べることです。これが、一つ創造です。

 第二に、表現の創造です。
 新しいたとえの表現を使ったり、新しい自作名言を使ったりというようなことも含めて、まだ他の人が使っていないような表現で物事を表すことが創造です。

 第三に、主題の創造です。
 新しい考えを述べるということが主題の創造です。

 題材の創造、表現の創造、主題の創造というのが、文章を書くことの本質的な価値です。

 ここまでが、前提となる話で、次に、実際に作文を書くときに、この考え方をどう活かすかということを説明します。

 中学生や高校生になると、文章書くことに、なかなか時間が取れないということがあります。
 時間的に忙しいから書けないということが時々出てきます。

 1200字の文章を書くときの時間は、大体60分から90分です。
 しかし、単なる作業としての60分から90分ではなく、新しいものを創造しながらの60分から90分ですから、かなり大変です。

 そこで、考えたのが、考える作業だけを作文の中心にして、書く作業は機械に任せるという方法です。

 しかし、これは、ChatGPTに、「こんなことを書いて」という指示を出して書いてもらうというやり方ではありません。
 考える作業は、人間の喜びですから、それを機械に任せてしまうというのは、方法を目的と取り違えていることになります。

 では、どうしたらいいかというと、まず、構想図を書くのです。
 構想図を書いてる時間というのは、自分が考えている時間ですから、時間はかかっても楽しい時間です。
 1200字の文章を書くための構想図の時間は、大体15分ぐらいです。

 そのあと、その構想図を見ながら、ICレコーダに向けて内容を喋ります。
 その音声を、テキスト化のソフトで文章にしてもらいます。
 喋ることは、書くことよりもずっと負担が少なく、時間もかかりません。

 テキスト化するためのソフトやウェブサービスは、いろいろあります。
 今回使ったのは、nottaという新しいウェブサービスです。

 以前は、Googleドキュメントを使っていましたが、Googleドキュメントが、ICレコーダからの読み込みができなくなってしまったので、新しいサービスを使うことにしました。

 notta(無料版もあるが、自分が使ったのは有料版)は、かなり高性能で、録音したMP3ファイルも読めるし、句読点も適度に打ってくれます。(Googleドキュメントは、句読点がつきません。)

 ワードのディクテーションという機能でも、音声のテキスト化ができるようなのですが、やってみたところ、句点や「?」マークがあちこちについて、全く使えませんでした。(使い方が悪かったのかもしれませんが。)

 今後、たぶんもっといいウェブサービスも出てくると思います。
 しかし、今のところ、nottaというサービスがいちばん使えます。

 nottaで音声入力をテキスト化したあと、ChatGPTで250字ぐらいに要約したもらえば、読み手の助けになります。

 近い将来の作文の授業は、次のような流れになると思います。

課題のテーマ

生徒どうしのディスカッション

構想図を書く

音声入力

テキスト化

要約

発表して質問や感想を言い合う

 このやり方なら、書く負担は少なくなり、考える楽しさと話し合う楽しさだけが残ります。

 現在、中学生や高校生の人で、作文の勉強は続けたいが、時間がかかるのが負担だという人は、時代を先取りして、この方法で作文を書いてみてください。

▼参考までに、上の文章のChatGPTによる要約は下記のようになります。
(読みやすくするために、改行はこちらで入れました。)
====
 作文の本質は考えることであり、新しいものを創造することにあります。
 考え方を中心にし、書く作業はテクノロジーを利用して効率化する新しいアプローチを提案します。
 まず、15分程度で構想図を作成し、それを基に文章を喋って録音します。
 その録音を「notta」などのテキスト化ソフトで文章化し、ChatGPTを使用して要約を作成します。
 この方法により、中学生や高校生でも時間を効率的に使いながら、作文の本質である「考える楽しさ」を追求することが可能となります。
 近未来の作文はテーマ選定からテキスト化、要約までのプロセスが一連となり、よりアクセスしやすくなるでしょう。
====


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
音声入力(10) 作文の書き方(108) 未来の教育(31) 

コメント欄

コメントフォーム
nottaで書く作文。作文の本質は、書くことではなく、考えることだから、書くことに時間をかける必要はない。忙しい中学生や高校生は、新しい方法で作文を書くことができる。 森川林 20231010 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
るれろわ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「るれろわ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
音声入力(10) 作文の書き方(108) 未来の教育(31) 
コメント1~10件
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
近所のローソン 森川林
毎日新聞を見たけど、記事はまだ載っていまでした。 4/25
毎日新聞に言葉 森川林
 しばらく前に、毎日新聞の人が取材に来ました。  そのとき 4/24
テスト送信 森川林
https://www.mori7.com/za2024d0 4/24
4月保護者懇談 森川林
シラン ●今後の「森からゆうびん」の学習デ 4/22
マスクにしても 森川林
マスクにしても、ワクチンにしても、消毒にしても、 自分たち 4/21
イエスも釈迦も 森川林
イエスも釈迦も、理想の社会を築きたいと思っていた。 しかし 4/21
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習