ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 作文力と読解力と音読と聴読の関係 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 83番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/24
作文力と読解力と音読と聴読の関係 as/83.html
森川林 2006/07/19 06:36 

 書く力をつけるためには、読む力をつけなければなりません。
 読む力をつけるためには、難読の復読です。
 しかし、難読の復読は形骸化しやすいので、音読という形で勉強します。
 ところが、音読はスタートするときの敷居の高い勉強です。

 そこで、言葉の森では聴読という方法を考えました。聴読とは、文章を耳で聴くことです。
 毎日の音読では敷居が高くてなかなか継続してできない子でも、ただ聴くだけでしたら気楽に始められます。勉強というものは、最初のスタートさえスムーズに行けば、あとは楽に高いレベルまで進めていくことができます。物理学的に言うと、静止摩擦係数は高いのに、動摩擦係数は低いのです。聴読という形で読む勉強を何しろスタートしてしまえば、あとは、聴読をしつつ文章を目で追うことや、聴読に合わせて音読をすることも楽にできるようになります。。

 話は変わりますが、この敷居の高さは、作文の勉強にも共通しています。
 教室にときどき、作文が超のつくほど苦手という子が体験学習に来ます。年齢層はいろいろで小学校低学年から高校生まで、それぞれこれまでの人生で作文に苦しめられ続けてきた子です。
 こういう子たちをどう指導したらいいのでしょうか。
 「何でも自由に書いていいよ」というアドバイスでは、ほぼ絶対に書き出せません。これまで、先生や親など多くの人にそう指導されてきたはずです。それでも書けないからここに来ているわけです。
 言葉の森では、こういう子たちにもほぼ100パーセント作文を書き出させることができます。その場面を実際に横で見ているお母さんは、これまで書けなかった子が、急に書き出すので本当に驚かれるようです。(通学の体験学習は父母も一緒に参観できます)
 この方法は別の機会で述べますが、コツは静止摩擦係数を減らすということです。

 さて、聴読によって読む勉強はスムーズに始めることができるようになりました。
 しかし、そのあと更にもう一つの問題が出てきます。それは、聴読だけだと受け身の勉強なので、次第にだれてくるということです。つまり、勉強に取り組むときの意欲が低下してくるのです。スタートするときの敷居の低い勉強は、敷居の低さが逆に裏目に出て、生き生きと取り組む姿勢を続けにくいのです。

 では、この意欲の低下にどう対処したらいいのでしょうか。


 対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。


コメント欄

コメントフォーム
作文力と読解力と音読と聴読の関係 森川林 20060719 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
すせそた (スパム投稿を防ぐために五十音表の「すせそた」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。

コメント1~10件
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
テスト送信 森川林
https://www.mori7.com/za2024d0 4/24
4月保護者懇談 森川林
シラン ●今後の「森からゆうびん」の学習デ 4/22
マスクにしても 森川林
マスクにしても、ワクチンにしても、消毒にしても、 自分たち 4/21
イエスも釈迦も 森川林
イエスも釈迦も、理想の社会を築きたいと思っていた。 しかし 4/21
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7
タイマー勉強法 森川林
 勉強も、家事も、仕事も、やらなければならない細かいことがた 4/2
人間の役割 森川林
うちの子が1歳か2際のとき、 車で30分ほどの三浦海岸につ 4/2

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習