ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 学力テスト・体力テスト日本一の福井県の教育 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 897番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/25
学力テスト・体力テスト日本一の福井県の教育 as/897.html
森川林 2010/05/10 09:04 



 全国の学力テスト、体力テストで、福井県が秋田県と並んでトップの位置を占めています。

 月刊誌「致知」6月号に、フリーライターの大田あやさんが「福井県の教育に迫る」と題して、示唆に富んだ記事を書いています。

 これによると、福井県の特徴は、

○先生が尊敬されている

○塾に通う子が少ない

○学校から毎日宿題が出る(日本でいちばん宿題が多い)

○共働きの家庭が多いが(全国1位)

○三世代同居の家庭も多い(全国2位)

○子供部屋ではなくリビングで勉強している子が多い

ということです。

 福井県では、戦後すぐに行われた全国学力テストが組合の反対などで廃止されたあとも、独自に県内一斉の学力テスト、体力テストを継続していました。

 つまり、学校の中に、子供たちの学力や体力をつけるために、どのようなことをしたらいいのかというノウハウが蓄積されているのだと思います。こういう蓄積が宿題の出し方にも生かされているので、家庭でも安心して学校の宿題に専念させる環境が整っているのでしょう。

 これに対して、都会の学校では、宿題があまり出ないか、ときどき変わった宿題が出るという形が多いのではないかと思います。学力をつける上で大事なことは、毎日コンスタントに同じような勉強を習慣としてすることです。日によって違うことをやっても、なかなか実力はつきません。

 では、学校で定期的な宿題が出ない場合、家庭ではどのような勉強をしていったらいいのでしょうか。

 すぐに考えつくのは、市販の問題集などを用意して、毎日のページ数を決めてやっていくことですが、実は、こういう形の勉強は、あまり身につきません。なぜかというと、問題集を解くという勉強は、できた問題はもともとやらなくてもよかった問題ですし、できなかった問題は、ほとんどの場合答え合わせをしてやりっぱなしで終わってしまうことが多いからです。つまり、問題集を解く形の勉強は、できなかった問題だけを再度ピックアップしてできるようになるまで繰り返し解くという仕組みにしなければ、ほとんど勉強にはならないのです。

 家庭での勉強の中心にしていくものは、このような問題集を解く勉強よりも、実は読書です。読書は、日本語によって物事を考える力をつけるという点で、実は問題を解くような勉強よりも優先して行っていく必要があるのです。

 言葉の森では、今、毎日の自習として暗唱の勉強を進めていますが、今後、毎日の読書も確実にできるような工夫をしていきたいと思っています。


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 

コメント欄

コメントフォーム
学力テスト・体力テスト日本一の福井県の教育 森川林 20100510 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
りるれろ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「りるれろ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 
コメント1~10件
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
近所のローソン 森川林
毎日新聞を見たけど、記事はまだ載っていまでした。 4/25
毎日新聞に言葉 森川林
 しばらく前に、毎日新聞の人が取材に来ました。  そのとき 4/24
テスト送信 森川林
https://www.mori7.com/za2024d0 4/24
4月保護者懇談 森川林
シラン ●今後の「森からゆうびん」の学習デ 4/22
マスクにしても 森川林
マスクにしても、ワクチンにしても、消毒にしても、 自分たち 4/21
イエスも釈迦も 森川林
イエスも釈迦も、理想の社会を築きたいと思っていた。 しかし 4/21
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習