前回、小学校4、5年生で上手な作文を書く子の話を書きました。
上手に書きたいという気持ちは、だれでも自然に持っています。しかし、上手さを目標にすると、他人がどう感じるかはわからないので、努力が空回りしがちです。
また、他人の目を意識しすぎると、作文が文字どおり「作る文」になってしまいます。
だから、目標にするのは、上手さではなく、自分らしい実例や表現や感想を書くということです。自分にしか書けないものを書くということの発展したものが、創造姓です。書いたものに価値があるのは、そこに、新しい創造や発見があるからです。
そう考えると、努力の方向がはっきりしてきます。上手に書くという目標では基準がはっきりしませんが、自分らしいものがどこかに一つでもあるように書くということであれば、子供も努力のしがいがあります。
したがって、大人の評価の仕方も、上手下手という感覚的なものではなく、「ここがいいね」「自分らしいね」「おもしろいね」というような言葉にしていく必要があります。
確かに、受験の作文で上手に書く技術というものもあります。しかし、大事なのは、他人から評価される上手さではなく、自分なりの発見や創造があるということなのです。