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作文は、書いたあとの添削よりも、書く前の準備の方が大事 as/1811.html
森川林 2013/05/13 20:46 



 作文の指導で大事なことは、書いたものを直すのではなく、書く力をつけるということです。
 作文は結果ですから、結果にいくら手を入れても、それは手を入れた人の力にはなっても、手を入れられる方には何にもなりません。

 作文以外の勉強は、結果と原因が近いので、例えば算数数学や英語の勉強でしたら、問題を解くことをそのものが勉強です。
 しかし、作文はそうではありません。

 作文と一口に言っても、そこには、構成、題材、表現、主題、など4種類以上の側面からの見方が可能です。
 言葉の森で勉強をすると、自然に構成力がついてきます。
 題材の力は、体験、読書、対話などによってつけることができます。
 表現の力は、いちばんセンスに近いものですが、これも表現の工夫を意識的にすることでついてきます。
 主題の力は、主に対話によって育ちます。お父さんやお母さんとたくさん話をしている生徒は、考える力が深まってきます。

 このように、作文の実力を育てるものは、作文の添削を受けることではなく、作文を書く前の準備や自習に力を入れることです。

 今、作文指導をしている塾や通信教育の指導法は、ほとんどすべてが作文を書かせて添削をするものです。
 一見勉強をしているように見えますが、これでは力はつきません。
 事前の準備に力を入れることが大切なのです。

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個性の時代 as/1810.html
森川林 2013/05/12 08:44 



 何かの分野で一人前になるには、そのことに時間をかけなければなりません。その時間は、3000時間とか4000時間とかいう単位です。

 理屈だけで考えると、物事は理解できればすぐに身につくような気がしますが、その理解できたことが本当に自分の手足のように自由に使えるようになるにはそれだけの時間がかかるのです。

 ところで、今メジャーな音楽やスポーツの分野は、先人からの蓄積の長い伝統があります。すると、その分野をマスターし、そこで一人前になるためには更に長い時間がかかります。

 だから、どんなに運動神経のいい人でも、サッカーも一流、野球も一流、バスケットボールも、水泳も、ゴルフも一流というわけにはいかないのです。どの分野でも優れたプレーをすることはできるかもしれませんが、一流になるのは、ひとつの人生でひとつの分野に限られるのが普通です。

 個性の大切さということは誰でもわかっていますが、いざ実際に自分や自分の子供のことを考えると、つい大勢に従ってしまいがちです。それは、これまでの教育がそうだったからです。

 これからは、意識的に、自分の好きなこと、ほかの人のあまりしていないことに時間を使うようにしていくことが大事だと思います。


====5月12日のfacebook記事より
http://www.facebook.com/kotobanomori

 これからは、個性の時代です。

 今は、スポーツの種目にしても、音楽の楽器の種類にしても、勉強の教科にしても、メジャーなものの割合が多すぎる気がします。
 その人気にはそれなりの理由があるのですが、その理由のひとつは、メジャーなものの方がいざというとき「食っていける」可能性があるということがあります。(学ぶ機会が多いということもありますが)

 しかし、そういう分野は競争相手も多いので脚光を浴びるのは一握りだけで、長時間の練習を余儀なくされる割に、ほとんどが「一応できる」というところにとどまってしまいます。
 同じように時間をかけるなら、すぐに第一人者になれるような特殊な分野を目指すことが、これからの時代の傾向になります。

 そのためには、まず好きなことをたっぷりする時間を確保しておくこです。



 今日は、曇りのち晴れ。

 気持ちのいい日曜日になりそうです。


 先日、スカイマップというスマホのアプリを入れました。
 それで空を見ると、夜だけでなく、昼間でも雨の日でもいつでも、頭上にどんな星が浮かんでいるのかわかります。

 しかも、足下を見ると、地球の裏側の星の配置もわかるのです。
 夜中でも、「ああ、太陽はいま、この辺か」という感じです。

 今ごろの季節の深夜は、ちょうど頭上にこと座のベガが光っています。
 もう夏ですね。

 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。

====

(写真は、スクリーンショットのこと座)

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