勉強の基本は、家庭で行う自学自習です。
ところが、低学年のうちは親が見てあげることによって家庭での自習も順調に進みますが、学年が上がるにつれて、家庭で子供が自分で勉強をするという体制を作るのが難しくなってきます。
そこで、多くの子供の勉強は、次のようになりがちです。
・親が何度も言わないと勉強しない。
・勉強に集中せずにすぐに気が散る。
・宿題があると、宿題だけをやっておしまいにする。
・家庭で親が教えると親子げんかになる。
・毎日、勉強のことで口うるさくいうので、親もくたびれる。
・目先の変わったものがあると興味を持って取り組むが、すぐに飽きて続かなくなる。
・塾に行かせればその時間は何かやっているとは思うが、あまり身についているようには思えない。
こういう家庭学習のやり方を改善するのが「自習表」です。
この「自習表」の特徴は、子供が自分で決めた自習の課題ができたら、あるルールにそって色を塗るということにあります。
この色の塗り方のパターンは、何千億通りもあるので、同じ図になることはまずありません。
自習の課題ができて一つ色を塗るたびに新しい図が現れてくるので、その図を完成させるために自習がはかどります。
勉強というのは形のないものです。その形のないものに外側から形を与える仕組みが、点数、競争、褒美、強制などです。
理想は勉強の内容そのものが面白くなるということですが、それは、ほとんどの場合、高校生や大学生になってからのことで、小中学生は勉強の内容そのものが面白くなるということはまずありません。
「自習表」は、形のない勉強に、内側から形を与える仕組みです。その形も、あらかじめ与えられたものではなく、各人が自由に創造できるものですから、自習の記録をつけること自体が面白くなるのです。
この「自習表」の付け方で大事なポイントは、努力すれば全部できるぐらいの課題に絞っておくということです。
また、7マス×7マスの「自習表」を完成させるために、勉強以外のことも含めて毎日7種類の課題を決めておくことです。
マスに色を塗るときは、全部の自習課題できてからまとめて塗るのではなく、一つの自習課題ができるたびに一つずつ塗っていく方が楽しみが増します。
この「自習表」は、小学校低学年から使えますが、中学生や高校生になってからも使えます。むしろ、自分の意志で勉強する必要のある中学生や高校生の方が活用できると思います。
▽「自習表Ver4.2」と記入例
https://www.mori7.com/teraon/jisyuu.php
9.4週は読解問題(自由選択)の週ですが、小1の読解問題の元になる長文と、9.4週の課題フォルダの長文がずれていました。
申し訳ありませんでした。
読解問題の元になる長文は、読解マラソンの問題のページで見ることができます。
https://www.mori7.com/marason/marason_sample.php?yama=i&gakunennjunn=1
また、読解問題をウェブで行う場合は、問題のページから答えを送信してください。
https://www.mori7.com/marason/ki.php
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クマノミの知恵
【1】
脊椎動物のほとんどは、
生まれたときから
性別が
決まっており、
途中で
変化することはありません。ところが、
同じ脊椎動物でも、
魚には、オスがメスへ、メスがオスへと
変化したり、
生まれながらにして
雌雄同体のものがあります。
【2】オスからメスへ
変化するものとして
代表的なのは、クマノミの
仲間です。クマノミは、
毒を
持つイソギンチャクと
一緒に
暮らすことで
有名です。【3】ひとつのイソギンチャクに、オスとメス
一匹ずつの
成魚と、
体の
小さな幼魚の
数匹で
暮らしていることが
多いのですが、この
成魚と
幼魚の
間に、
親子関係はありません。クマノミの
稚魚は、
卵から
孵化すると、すぐに
生まれたイソギンチャクを
離れ、しばらく
海の
中で
浮遊生活を
続けます。【4】そして、
全く別のイソギンチャクにたどりつき、そこで
元から
住んでいる
縁もゆかりもないクマノミたちと
共同生活を
始めます。これは、
親子で
繁殖してしまう
危険をさけるための
工夫です。
【5】
同じひとつのイソギンチャクの
中に
暮らしているクマノミたちは、
体の
大きさに
違いがあります。
群れの
中でいちばん
大きいのがメス、
次に大きいのがオスです。【6】三
番め
以降の
魚たちは、オスでもメスでもない
未成熟な
個体です。
卵を
産むのはメスですが、その
卵を
守るのは、おもにオスの
役目です。【7】
何らかの原因で、いちばん
大きいメスが
死んでしまうと、オスが
性転換をしてメスになり、オスの
次に
大きい未成熟な
個体がオスになって
繁殖に
参加します。クマノミの
世界には、このようにきちんとした
秩序があります。
【8】なぜいちばん
大きい個体がメスになるかというと、メスは
体が
大きいほどたくさんの
卵を
産むことができるからです。
∵
【9】「わたし、
昨日までオスだったメスで、
名前はクマオよ。」
「ぼくは、
今日からオスになった、
名前はクマコなんだ。」
「
何だか、
呼び方にクマっちゃうね。」
言葉の
森長文作成委員会(π)