ログイン ログアウト 登録
 作文検定 | 言葉の森 | 作文教室【公式】
 
記事 4754番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/7/11
中学3年生は詩と伝記を読もう as/4754.html
森川林 2023/06/05 18:53 

ネジバナ(モジズリ)

 シルビー・バルタンの歌を聴いて、そのあと、ふと茨木のり子さんの詩を思い出しました。
 この歌とこの詩は、何も関連はありません。
 しかし、私は、なぜか自分の中でつながりを感じたのです。

「シルヴィ・バルタン(SYLVIE VARTAN) - アイドルを探せ(LA PLUS BELLE POUR ALLER DANSER」
https://www.youtube.com/watch?v=IP2fTeOm788


「汲む~Y.Yに」(茨木のり子)

 大人になるというのは
 すれっからしになることだと
 思い込んでいた少女の頃
 立ち居振舞の美しい
 発音の正確な
 素敵な女のひとと会いました

 そのひとは
 私の背のびを見すかしたように
 なにげない話に言いました

 初々しさが大切なの
 人に対しても世の中に対しても
 人を人とも思わなくなったとき
 堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを
 隠そうとしても 隠せなくなった人を
 何人も見ました

 私はどきんとし
 そして深く悟りました

 大人になっても
 どぎまぎしたって いいんだな
 ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
 失語症 なめらかでないしぐさ
 子供の悪態にさえ傷ついてしまう
 頼りない生牡蠣のような感受性
 それらを鍛える必要は少しもなかったのだな

 老いても咲きたての薔薇 柔らかく
 外にむかってひらかれるのこそ 難しい
 あらゆる仕事
 すべてのいい仕事の核には
 震える弱いアンテナが隠されている きっと

 わたくしも
 かつてのあの人と同じくらいの年になりました
 たちかえり
 今もときどきその意味を
 ひっそりと汲むことがあるのです


 中学3年生は、自分の人生への自覚が始まる時期です。
 その時期に、テスト勉強や部活の練習だけに費やすのではなく、詩と伝記を読む時間を作るべきです。
 最初は、入門書のような本でもいいでしょう。
 例えば、「詩のこころを読む」
https://www.amazon.co.jp/dp/4005000096/


 しかし、今、中学生の子供が歩いていく道の途中に本屋があることは少なくなりました。

 だから、お父さん、お母さんは、子供に、ネットショップのアカウントを作ってあげ、毎月5,000円の枠内なら何を買ってもいいよと話しておくのです。
(金額は、家庭の方針で決めてください)

 読書のために使う費用は、塾に行かせたり予備校に行かせたりする費用よりもずっと価値があります。

 子供は時どきくだらない本を買いますが、それも含めて読書は、どんな勉強よりも価値があります。
 それは、子供自身が、大人になってそう思うはずです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
読書(95) 

記事 4753番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/7/11
オンラインクラスの勉強の楽しさはお喋りの楽しさ――その楽しさをもとに家庭での自主学習をがんばる as/4753.html
森川林 2023/06/02 09:14 


●動画:https://youtu.be/NMLLr_R1juQ

 お喋りの楽しさなどと言うと、真面目なお母さんは、「そんな無駄な時間を」と思うかもしれませんが、そうではありません。
 このお喋りの時間が、勉強のエネルギーになっているのです。

 ただし、それは単なるお喋りではありません。
 ひとつは、読書紹介です。
 どのクラスでも、テスト期間中以外は、読んでいる本を互いに紹介します。

 この読書紹介によって、どの子も毎週、それなりに本を読むようになります。
 実は、読書は、勉強よりも頭をよくする効果が高いのです。

 わかりやすく言えば、読書は頭を良くするが、勉強は成績をよくする、という関係です。
 成績をよくする勉強の土台になっているのは読書力ですから、結局、時間はかかるように見えても、読書が成績をよくするのです。

 これは、これまで多くの子供たちを見てきたことによる実感です。
 小学校時代、本をよく読んでいた子は、中学生や高校生になり、勉強の自覚ができるような年齢になると、ぐんぐん成績を上げます。
 その反対に、小学校時代、勉強を中心にして、読書をあまりしなかった子は、小学校時代は確かに成績はいいのですが、中学、高校と学年が上がるに連れて成績が伸び悩んでいきます。

 この中学、高校の先に何があるかというと、大学生になり、社会人になれば、この差はもっと広がるということです。
 本を読む習慣を大学生や社会人になっても続けられる人は、ずっと成長していきます。
 本を読む習慣ができず、大学生や社会人になっても、YouTubeやSNSや身近な人の話からしか情報を取り入れられない人は、どんどん考え方が時代遅れになっていきます。

 大事なのは読書習慣なのです。

 これは、客観的な調査でも明らかになっています。
 以下は、川島隆太さんのデータをもとにした記事です。

▽参考記事
https://www.shingakukuukanmove.jp/2019/01/02/%E5%AF%9D%E3%82%8D-%E6%9C%AC%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%82%81-%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E5%8B%89%E5%BC%B7%E3%81%97%E3%82%8D/
====引用ここから====
次いで驚いたのが、読書習慣を全く持っていない生徒たちはそれだけで偏差値50を超えることが至難になるということ。
読書を1時間以上する子達と、全く読書習慣を持っていない生徒では、偏差値50を超える範囲が全く違います。
読書習慣がついている生徒は、多少睡眠時間が少なくても、多少学習時間が少なくても、偏差値50は超えやすい。
その一方で、読書習慣がない生徒はちょっと睡眠時間が少なかったり、ちょっと勉強時間が少なかったりしたら、偏差値50を超えることがかなり難しくなる。
====引用ここまで====

 小学校時代は特に、勉強よりも読書を優先しているぐらいでちょうどいいのです。
 中学生以降は、同じ読書でも、説明文意見文の読書にウェイトを置いていく必要があります。
 学年が上がれば上がるほど、難しい本をよむ力をつけておく必要があるのです。


 さて、オンラインクラスの授業では、この読書紹介のあと、それぞれの生徒の勉強が始まります。
 その勉強の中で、先生の個別のアドバイス等があります。
 そして、勉強の最後の時間に、一人一言の時間があります。

 この一言の時間は、1人わずか1、2分です。
 それぞれの生徒が、自由に自分なりのひとことを言います。

 慣れないうちは、誰でも、どうでもいいことしか言いません。
 「ねむい」とか、「おなかがすいた」とかいうあたりさわりのない一言です。
 そんな一言であっても、なかなか出てこない子もいます。

 しかし、一人一言の時間があることに慣れてくると、だんだんと誰もが個性的な一言を言うようになるのです。
 これがコミュニケーション力です。
 コミュニケーション力を育てるのは、練習量しかありません。
 毎週のわずか1、2分の一言を繰り返す中で、次第に自分らしい一言を簡潔にいえるようになるのです。

 こういう一人一言の時間を、傍で聞いているお母さんは、「勉強もしないで、お喋りばかりして」と思うかもしれません(笑)。
 しかし、このお喋りが次の勉強のエネルギーになっています。

 もし、これがお喋りもせずに、黙々と問題を解いたり、作文を書いたりする時間だけの授業だったとしたら、子供の意欲はだんだん低下していきます。
 勉強でも、遊びでも、意欲の有無が成果につながります。
 その意欲のもとになるので、友達どうしの楽しいお喋りや交流の時間なのです。

 そして、このお喋りは、互いの人間関係の蓄積にもつながります。
 お喋りを通して、面白いことを言う人、真面目なことを言う人、脱線するのが好きな人など、いろいろな個性が出てきます。

 勉強では個性は出てきません。
 答えが一つだから、点数がいいか悪いかの差しかありません。

 しかし、お喋りは、全員がそれぞれの個性を表せる場です。
 その中で、人間どうしのつながりを理解することが大事なのです。

 私は、将来、言葉の森のオンラインクラスに一緒に参加していた生徒どうしが、結婚することがあると思っています(笑)。
 そこまで行かなくても、卒業後も仲のいい友達としてつながりをもつことが多くなると思います。

 オンライン少人数クラスの特徴は、人数が5人以内なので、全員が全員に関われる時間があることです。
 人間どうしの関わりは、勉強だけを能率よく、ブロイラーのように詰め込むことよりも、ずっと貴重なことなのです。


 ちなみに、この発表と創造に特化したクラスが、創造発表クラスです。
 創造発表クラスは、毎週、全員が自分の好きな分野で研究したことを発表し、感想を言い合います。
 こういう勉強は、オンラインの5人以内のクラスでなければできません。

 私は、この創造発表クラスの勉強が、勉強の中で最もその子の心と頭の中に残るものだと思います。

 それで、この6月から、創造発表クラスの枠を増やしました。
 主な対象学年は、小3~中3ですが、小2以下でも高1以上でも参加できます。

 わかりやすい目標は、将来の東大推薦入試か、イグノーベル賞を目指すことです。
 というのは、半分冗談ですが、私は、創造発表クラスで独自の発表ができるような子は、将来、必ず何らかの分野で第一人者になると思っています。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
創造発表クラス(0) オンライン教育(0) 
コメント301~310件
……前のコメント
頭括型の書き方 乙女
わかりやすかった 7/13
記事 1352番
公立中高一貫校 森川林
受験勉強は答えのある世界ですから、答えを見るというのがいちば 6/28
記事 4487番
公立中高一貫校 kana
初めて質問させていただきます。 先に答えを見る勉強法は、国 6/28
記事 4487番
日本の作文教育 森川林
 これまでの作文指導でわかったことは、作文の通信教育には、も 6/27
記事 4490番
web3.0時 森川林
 web3.0時代の教育とは、勉強ができるのはもちろんいいこ 6/24
記事 4489番
公立中高一貫校 森川林
 公立中高一貫校に限らず、受験勉強には共通する勉強法がありま 6/22
記事 4487番
作文と国語読解 nane
 親の前で音読するのを嫌がるのは、これまで音読を注意していた 6/19
記事 4485番
作文と国語読解 森川林
 作文が苦手なら、まず国語読解、それから作文です。  作文 6/19
記事 4485番
作文が書けない 森川林
 作文を書けない子が増えています。  しかし、それは作文が 6/18
記事 4484番
難読で頭がよく 森川林
 「何にも読まないよりも、漫画でも読んでいた方がよい」という 6/17
記事 4483番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
みずほ銀行 森川林
あいかわらず。 三井住友カード、子供のつかい。 7/9
森川林日記
六爻占術 森川林
世爻「子水(孫)」の動き ご自身を表す世爻に、ビジネスの占 7/8
森川林日記
2026年7月 森川林
アップロードしました。 https://www.mori7 6/25
森林プロジェクト掲示版
2026年6月 森川林
◆◆ホームページのデザイン  6月中旬からホー 6/22
森の掲示板
noteのペー 森川林
 noteのページを作り直す予定だったけど、その前に、ホーム 6/17
森川林日記
今の時代の基準 森川林
 今の時代の基準を文化に当てはめようとすると歴史の伝統を変え 5/24
森川林日記
藤原直哉さんは 森川林
 藤原直哉さんはいいことを言ってるが、高市さんを批判して、い 5/24
森川林日記
Re: 読解検 森川林
 これは、その言葉があるかどうかではなく、文脈として読み取る 4/28
国語読解掲示板
読解検定小5の みきひさ
読解検定 小5 4月について3問教えてください。 どうぞよ 4/27
国語読解掲示板
茨木のり子さん 森川林
 茨木のり子さんが晩年に書いていた言葉、 「倚(よ)りかか 4/27
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
■小1から高3まで、年間の作文指導と結びついた作文検定
●評価サンプル
●知識偏重の教育から思考力重視の教育へ
AIと独自アルゴリズムを組み合わせた「日本語作文検定」がリニューアル


●【重要】7月の新学期から作文用紙と封筒用紙の配布を廃止します――手書きの人は作文ノートの利用をおすすめします
●森からゆうびん2026年2月
●思考力を育てる作文教育

●本で最も進んでいるオンライン教育――少人数の対話と個別指導 無料体験学習 受付中。
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。小1から高3のオンライン少人数教育。
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育

●小学1、2年生は作文を始める適齢期です
●小学3・4年生は、作文がいちばん伸びる時期です
●小5・小6から、作文は「考える作文」に変わります。

●高校入試につながる作文力を、中学生から
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(高校向け)
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(塾高校向け)

●学校のための日本語作文検定(学校向け)
●学年ごとの「書く力」が一目でわかる(学校向け)
●総合型選抜・小論文評価業務に関するご提案(大学向け)

●学習塾のための日本語作文検定(塾向け)
●「書ける」ことが塾の強みになる(塾向け)
● 小1からのオンライン作文で、「読む力・書く力・考える力」を一生ものにします(生徒向け)

全国初の本格的な日本語作文検定作文の客観的評価で、誰でも作文が好きになり実力がつく。特許取得の独自のアルゴリズムとAIによる対話型600字講評。(学校塾向け)
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育 言葉の森
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。

●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習